【2022年更新】最新ギターワイヤレス比較

 

この記事は

  • ワイヤレスの導入を検討している
  • すでに使っているが最新の製品が知りたい
  • ギターを無線化するにあたりどんなタイプがあるのか知りたい

という方に向けて書いています。

 

2022年のワイヤレス事情

 

ギター界のデジタル化により、一気に普及したワイヤレス。

 

デジタルといえばLINE6が有名でしたが、現在では様々なメーカーが2.4GHz帯を用いたワイヤレスプロダクツを発売しています。

 

ひと昔前までは、ハーフラックにトランスミッターというものが主流だったように思います。

しかし、2022年では、ペダルボードに収めるよう設計されているものや、プラグ/プラグで挿すだけというシンプルな構成のものも存在します。

 

 

ワイヤレスの注意点

最近は、2.4GHz帯のデジタルワイヤレスが低価格となり、プロだけでなくアマチュアにも広く普及しました。

 

しかしながら、2.4GHzはチャンネルをしっかりと分け、混線を防ぐ必要があります。

とくに東京のライブハウスは、各階ごとにライブを行っているケースがあり、混線を防ぐために事前にPAさんに連絡しておいたほうがよいケースもあります。

 

実際筆者は渋谷のライブハウスで、既に上の階のライブが始まっていたために調整できず、

その日はワイヤレスの使用をやめたことが一度あります。

 

 

ギターワイヤレス化のポイント

 

ではどのようなポイントで、ワイヤレスを選べばよいでしょうか?

比較をしたほうがよいポイントについてまとめます。

 

ワイヤレスのタイプ

ギター/ベース用ワイヤレス機材には大きく分けて3つの種類があります。

 

フロアレシーバー/ケーブルトランスミッター型

 

 

一番ポピュラーなのはレシーバーとトランスミッター型です。こちらのタイプは主にペダルボードにレシーバーを設置して使います。

 

トランスミッターはギターやベースのストラップに固定するような形となります。トランスミッターには自由にシールドを選べるものと専用のものを使うものがあるので注意が必要です。

 

伝送範囲は20m-50m程度となります。

昔からワイヤレスに憧れた世代はこれが一番しっくり来るのではないでしょうか?

 

機能的には他と変わりませんが、Rockギタリストがストラップエンドにトランスミッターを装着している姿は、プロっぽさも演出できますし、なによりかっこいいですよね。

 

 

 

フロアレシーバー/プラグトランスミッター型

 

 

プラグトランスミッターの場合は、ケーブルが必要なく、トランスミッター自体にフォーンプラグがついているものです。

 

レシーバーは同様にペダルボードに設置して利用する形となります。

スノコなどでペダルボードを組んでいる場合にはこういったタイプがオススメです。

 

ケーブルトランスミッター型よりも手軽さで差別化しているものです。

 

こちらも伝送範囲は20m-40程度ですね。

 

 

 

プラグレシーバー/プラグトランスミッター型

 

 

最後は、レシーバーもトランスミッターもプラグでダイレクトに挿せるものです。

 

手軽さにフォーカスされているように見えますが、機能自体はフロアレシーバー/ケーブルトランスミッター型に引けを取りません。

各社から様々な製品が発売されており、これからのワイヤレスはこのタイプが一般的になるでしょう。

 

昨今の技術でここまで小型化することができました。

伝送範囲は短めで15m程度のものが一般的ですが、リハーサルや小さなライブハウスでは十分なスペックです。

 

このタイプでのオススメはゼンハイザーです。

なんと伝送距離が75mとダントツによく、プラグが曲げられることが強みです。

 

 

 

ワイヤレスは現在では2.4GHz帯を利用したものがほとんどで、B帯はプロの現場を除き、あまり見かけません。

となるとギターだけでなく、マイクやイヤモニでもワイヤレスが使われると混線をする可能性があります。

 

そうならないために、チャンネルを複数設けている製品がほとんどです。

特にギターが2本だったとして、同じ製品のワイヤレスを使った場合はチャンネルが被らないようにする必要があります。

 

ライブでガンガン使う方はなるべくチャンネル数が多いものが安心です。

 

通信距離

 

ワイヤレスなので、伝送距離がどれくらいあるかも重要な要素です。

遠くにいきすぎて音が途切れるようなことにならないよう、所属するバンドがライブをする場所のキャパに対応しているかはしっかり確認する必要があります。

 

プラグープラグ型はコンパクトで便利ですが、伝送距離が短いため、

どちらかというとリハーサルスタジオや練習、小さなギグ用という解釈をしたほうがよいです。

 

 

電源

 

電源が電池であるか、充電式であるか。

また、充電式であれば接続端子はどのようなものか。

 

使っていく上で扱いやすいほうをセレクトする必要があります。

また、何時間利用可能か?という面も考慮したほうがよいです。

 

重量

 

これはやはり重要です。

ワイヤレス化によって、リハーサルやライブ中は楽になったとしても、シールドより重くなってしまっては持ち運びに苦労します。

 

ペダルボードに収納するにしても、軽いものを選びたいところです。

 

 

2022年最新!おすすめギターワイヤレス

 

BOSS WL-60

大型LCDが搭載されたBOSSのフロアレシーバー/ケーブルトランスミッター型ワイヤレスです。

BOSSのコンパクトペダルと同等のサイズでペダルボードに収めることができ、14チャンネル利用可能。

 

レシーバーはACアダプタおよび単三電池2本で利用可能(トランスミッターは単三電池2本)

伝送距離は20mなので、街のライブハウスでは十分距離と言えるでしょう。

 

そして何よりギター関連の製品を長く取り扱っているBOSSなので安心感があります。

 

 

SHURE GLXD16

マイクやヘッドホンなどを多数リリースしているSHUREもワイヤレス製品をリリースしています。

 

何よりクリアな音質で、ライブハウスの現場に耐えうる耐久性を備えています。

充電式で、USBおよび電源アダプターを利用可能です。

 

最大で8チャンネル利用で、伝送距離が理論上だと思いますが驚異の60mとなっています。

トランスミッターのケーブルは専用となってしまうので注意が必要です。

 

Line6 RELAY G30

筆者も長く使っているワイヤレスです。

発売自体はかなり前ですが、現在でも販売されている完成度&コスパを両立させた製品です。

 

そもそもLine6がこのような2.4GHz帯へのデジタル化を進めたことにより、

現在各社ワイヤレス製品が出せているといっても過言ではありません。

 

レシーバーはアダプター、トランスミッターは単3乾電池駆動で、伝送距離は30mとなっています。

 

 

BOSS WL-50

BOSSのフロアレシーバー/プラグトランスミッター型のワイヤレスとなります。

 

レシーバーは充電式で10時間利用可能。14チャンネル利用でき、伝送距離は20mということで、

ペダルボードをにおさめておいて、そこからプラグアンドプレイできる使いやすさが◎

 

Line6 RELAY G10S

こちらもLine6のフロアレシーバー/プラグトランスミッター型のワイヤレスです。

 

少し筐体は大きいですが、その分見通し40mの伝送距離で、広めのライブハウスでも心配ありません。

もちろん筐体も現場に十分耐える耐久性です。

11チャンネル利用可能で、混線の心配もありません。

 

プロ仕様のためのXLR端子も搭載しているところが他との差別化ポイントです。

 

SENNHEISER XSW-D

高品質なオーディオ機器をリリースしているゼンハイザーのプラグレシーバー/プラグトランスミッター型ワイヤレスです。

 

ボタンがひとつしかないシンプルな構成で、すばやくスタンバイできます。

伝送距離が驚異の75mとなっており、バッテリーで5時間駆動可能。

 

手軽さに加え、やはりプラグープラグ型なので、重量がトランスミッター・レシーバー合わせて140gというところも魅力的です。

ペダルボードとかそういうのではなく、とにかく手軽に、とにかく素早く簡単に!という方におすすめです。

 

BOSS WL-20

BOSSのプラグレシーバー/プラグトランスミッター型ワイヤレスですね。

 

こちらは両方合わせて103g。かつ充電で10時間利用可能です。

伝送距離は15mというと短かく聞こえるかもしれませんが、あくまでBOSSの音質が保証できる範囲と認識したほうがよさそうですね。

 

充電するときや収納するときは、片方にプラグを挿しておくことができるので紛失の心配がないところも◎です。

 

Xvive XV-U2

重量で1位なのがX-vive。

レシーバー、トランスミッター合わせて81gです。

 

充電式で5時間利用可能。30mの伝送距離。

気楽なセッションなどはもうこういったとにかく軽い機材を選択していきたいですね。

 

NUX B-2

昨今、ギター系の機材で耳にするようになったNUX(ニューエックス)。

 

エフェクターなどもリリースしていて、それがまたギタリストの心をくすぐるよい製品なんです。

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こういったプラグープラグ型は、いざ使ってみるとプラグが邪魔になってしまったりします。

とくにストラトだと挿しづらいとか邪魔とか。

 

しかしそこは、やはり考えてるNUX。

ジャックが自由自在に動くので、すっきりと差し込むことができます。

 

伝送距離30mで充電で6時間。6チャンネル利用可能です。

 

 

レイテンシーについて

 

デジタルとなると気になるのはバッファーによるレイテンシー。

 

とくに昨今はアンプもシミュレーターを用いている場合もあり、ワイヤレスによってさらにレイテンシーが加算される形となります。

 

しかしながらカタログ値をみてみると、どれも数ミリsecであり、気にするほどのことではありませんでした。

 

  • LINE6:2.9ms
  • BOSS:2.3ms
  • SENNHEISER:4ms
  • Xvive:6ms未満
  • Shure:4ms

 

 

比較表

2021年のギターワイヤレスプロダクトの一覧です。

この中からあなたのニーズに最適なワイヤレスを選んでください。

デザイン
商品名 BOSS WL-60 SHURE GLXD16 LINE6 RELAY G30 BOSS WL-50 LINE6 RELAY G10S SENNHEISER
XSW-D
BOSS WL-20 Xvive XV-U2 NUX B-2
特徴 シールドが自由に選べる最新機種 専用ケーブルで接続するプロ仕様 元祖デジタルのロングセラーモデル ペダルボード組み込み用にデザイン ペダルボード組み込みで見通し40m 見通し75mで高音質 次世代お手軽ワイヤレス カラーが豊富な最軽量超簡単ワイヤレス ジャックが自由自在に動く快適さ
使用周波数 2.4GHz  2.4GHz  2.4GHz  2.4GHz 2.4GHz 2.4GHz 2.4GHz 2.4GHz 2.4GHz
チャンネル数 14 8 6 14 11 14 4
通信距離 20m 60m 30m 20m 40m 75m 15m 30m 30m
周波数特性 20Hz-20kHz 20Hz-20kHz 10Hz-20kHz 20Hz-20kHz 10Hz-20kHz 10Hz-18kHz 20Hz-20kHz 20Hz-20kHz 20Hz-20kHz
電源 アルカリ電池(単3):25時間 充電式:16時間 アルカリ電池(単3):8時間 充電式:10時間 充電式:6時間 充電式:5時間 充電式:10時間 充電式:5時間 充電式6時間
重量 トランスミッター:120g
レシーバー:180g
トランスミッター:132g
レシーバー:504g
トランスミッター:85g
レシーバー:113g
トランスミッター:43g
レシーバー:220g
合計:400g トランスミッター:70g
レシーバー:70g
トランスミッター:43g
レシーバー:60g
トランスミッター:42g
レシーバー:39g
トランスミッター:57g
レシーバー:57g
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まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

筆者もワイヤレスを長いこと使っていますが本当に便利です。

それはライブはもちろんのこと、普段のリハですら、煩わしいものがなくなり非常にやりやすくなります。

 

そして現在のワイヤレス製品はレイテンシーもほぼなく、高音質で無線化可能です。

 

まだ導入されていない方はケーブルから開放されて、ステージアクションに専念できるかもしれません。

 

 

くどしゅん
もしものときのために、必ずシールド1、2本は持っておきましょう。

 

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