夜に駆ける/YOASOBIを徹底考察!歌詞コードアレンジ分析

この記事は

  • 「夜に駆ける」の考察がみたい
  • どのように作られているか知りたい
  • コードが知りたい
  • 練習用音源が欲しい

方に向けて書いています。

 

 

夜に駆ける/YOASOBI

最近、「ずっと真夜中でいいのに。」、「ヨルシカ」とともに大人気のグループ「YOASOBI」。

これらのグループを好きなファンは自らを「夜好性」と呼ぶようです。

 

僕もこの3グループ大好きなんで、夜好性ですね。

このYOASOBIさんは小説を元に曲を書くということで、僕も小説を買い読ませていただきました。

 

僕が普段読むのはビジネス書ばかりなんですが、たまには小説もいいですね。

ターゲットが10代〜20代の小説なので、とても読みやすく普段本を読まない方にもおすすめです。

 

今日はこのYOASOBIの楽曲の中から、物語の核心に触れたときにゾワ〜ってなる「夜に駆ける」を分析してみたいと思います。

以下楽曲分析とともにネタバレになりますので、ご注意ください。

 

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夜に駆ける/YOASOBIの歌

前述のとおり、YOASOBIは小説を元に歌詞を書きます。

「夜に駆ける」は「タナトスの誘惑」という小説を元に書かれました。

 

タナトスというのは、ギリシャ神話に登場する死そのものを神格化した神。

死神ということです。

 

なので「死の誘惑」として読み替えることができます。

 

沈むように溶けていくように
二人だけの空が広がる夜に

夜に駆ける/YOASOBI

 

冒頭から死を彷彿させるフレーズです。

 

「さよなら」だけだった
その一言で全てが分かった
日が沈み出した空と君の姿
フェンス越しに重なっていた

夜に駆ける/YOASOBI

 

主人公ではない「君」が自殺をほのめかすメッセージを送ったことがわかります。

素晴らしいのが、後半部分。「日が沈みだした空と君の姿フェンス越しに重なった」

情景がすぐ浮かぶよい歌詞です。

 

通常「さよなら」というのは音楽においては、恋愛における言葉なので、

この情景を入れることにより、自殺であることが明確にわかります。

 

 

いつだってチックタックと鳴る世界で何度だってさ
触れる心無い言葉うるさい声に涙が零れそうでも
ありきたりな喜び きっと二人なら見つけられる

夜に駆ける/YOASOBI

 

Bメロとこの後につづくサビでは、主人公の「君」に対する思いが語られています。

殺伐とした世の中でも君がいれば生きていけると。

 

君にしか見えない
何かを見つめる君が嫌いだ
見惚れているかのような 恋をするような
そんな顔が嫌いだ

夜に駆ける/YOASOBI

 

2コーラス目に入ると、タナトスが出現します。

彼女にしか見えない死神。それに対する主人公の嫌悪感が伝わります。

 

信じていたいけど信じられないこと
そんなのどうしたってきっと
これからだっていくつもあって
そのたんび起こって泣いていくの
それもきっといつかはきっと僕らはきっと
分かり合えるさ 信じてるよ

夜に駆ける/YOASOBI

 

人であるが故の迷いや悩みが表現されています。

エヴァンゲリオン的ハリネズミのジレンマを感じさせます。

 

ほらまたチックタックと鳴る世界で何度だってさ
君の為に容易した言葉どれも届かない
「終わりにしたい」だなんて
釣られて言葉にしたとき 君は初めて笑った

夜に駆ける/YOASOBI

 

自殺をしたい君と、いっしょにいたい主人公。

説得を試みるけどうまくいかず、うっかり出た言葉に主人公は気づいてしまう。

 

変わらない日々に泣いていた僕を
君は優しく終わりへと誘う
沈むように溶けてゆくように
染み付いた霧が晴れる

夜に駆ける/YOASOBI

 

実は死にたいと思っていたのは主人公である「自分」であり、

彼女が死神であったことが明かされます。

 

そう、彼女は誰にも見えておらず、自分にしか見えていないタナトスだった。

 

繋いだ手を離さないでよ
二人今 夜に駆け出していく

夜に駆ける/YOASOBI

 

最期に二人、空に飛ぶ描写でこの歌は締めくくられます。

アレンジの最後がボーカルのみになるのですが、ダイブする瞬間のスローモーションや、「逝く」の意味が込められていると解釈しました。

 

楽曲構成

全体

Tempo 130
Key C minor  ⇛ B minor  ⇛  D minor
歌の音域 1.5オクターブ

 

いや、耳でメロディーをとってみたんですが、とても速くて難しかったです。

音程の上下も激しく、曲中に2回転調します。そうとう耳がよくないと見失いそう。

 

ikuraさんよくこれちゃんと歌えるな!と思ってしまいました。

 

たぶんそうとう鍛錬しないと人間の喉だと正しい音程合わせられないと思います。

実際、ご本人も一発テイクはスピードをだいぶ下げてます。

 

ただ、このメロディーの中でしっかりとこぶしを入れてくるのはさすがです。

かなり音程を制御する輪状甲状筋が鍛えられているのでしょう。

 

しかしながらずっと聴いていたくなる穏やかな声ですね。

ヘッドも本当にキレイ。

 

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Aメロ

 

メロディー

Aメロはとくに臨時記号もない、ナチュラルなCマイナー・スケールで構成されています。

ペンタトニックではなく、Re(T9)もLe(♭13th)も使われているのでダイナミックとは対照的な繊細なメロディーとなっています。

 

ですが、Aメロから音域的には1.5octあり、かなりな難易度といえるでしょう。

 

コード

マイナーキーの王道進行といった感じです。

ナチュラルマイナーよりもハーモニックマイナー上のコードG7を使うことで、Cmへの解決感を強めています。

♭VI-♭VII-Vm7-Im7というのは、メジャーキーにおけるIV-V-IIIm-VImと同じの超王道進行ですね。

 

その他

ドラムは4つ打ちのダウスビート、ハンドクラップも入ってきます。

ハイハットは基本8分裏ですが、16分でパーカッシブな音も入っています。

 

ピアノはお休みですが、ベースがAメロからかなりブイブイ動いています。

Aメロ前半はベースが主役といった感じです。

 

一方後半はベースはオクターブ奏法でビートに乗せています。

 

Bメロ

 

メロディー

Bメロから、歌詞が畳み込まれてくるので音程をコントロールするのがとても難しいと思います。

発音と音程が独立していないと、外してしまうと思います。

 

基本的にAメロ同様、Cナチュラルマイナー・スケールで構成されていますが、ひとつだけ注意です。

「ありきたりな喜びきっと」の「こ」は、B♭ではなくBナチュラルとなります。

 

バックで鳴っているコードがGm7ではなくG7であるため、メロディーをB♭にするとぶつかります。

メロディーをBナチュラルにすることで回避しています。

 

 

コード

目新しいコードとして、G7/Bというコードが出てきますが、これはベースが順次進行しているだけです。(A♭→B♭→B→C)

ただし、通常ですとB♭という音がメロディーとして使えますが、ここはBとぶつかるため使えません。

メロディー側をBナチュラルにします。

 

その他

ピアノがLとRから交互に入ってくる掛け合いフレーズとなります。

鍵盤が複数人いることはバンドではあまりありませんが、打ち込み主体の音楽ではわりと使われるアレンジでしょう。

 

 

 

サビ

 

メロディー

基本的にCナチュラルマイナー・スケール(E♭メジャー・スケール)でメロディーができていますが、

Bメロ同様途中G7などのCハーモニックマイナー・スケール由来の音も使うため、注意が必要です。

 

「僕の手を掴んでほら」の「ら」がB♭ではなくBナチュラルです。

また、「怖くないよいつか日が昇るまで」の「日」もB♭ではなくBナチュラルです。

 

どちらもG7コードのBとぶつかるため、メロディーをB♭からBナチュラルに変更しています。

そうとう耳がよくないと外すので、ここを重点的に練習しましょう。

 

コード

サビのコードもほぼAメロとBメロの焼き直しといった感じです。

洋楽のダンス系やEDM系はこういったあまり展開しない曲が多いです。

 

そういった場合はリズムなどで変化をもたらします。

この曲でいうとBメロのリズムがいいアクセントになっていますね。

 

前述のとおりサビにもG7やG7/Bというコードが出てくるため、そこだけメロディーは注意が必要です。

 

その他

ベースはダンス系でよくあるオクターブ奏法です。

この奏法によりドキドキ感や、ワクワク感を演出することができます。

 

今回の場合、どちらかというとドキドキですね。

ドラムは4つ打ちでスネアに加えハンドクラップも入ってます。

 

ギターカッティング、それからピアノの無機質に入れられた、ボーカルに対位するフレーズが印象的です。

ピアノはオクターブレイヤーっぽいですね。

 

 

 

特筆すべき点

ラストサビ前と大サビで、2回転調しています。

静かになるところで、元の半音下、大サビで元の一音上に変わります。

 

元の半音下のキーになったときは直前に演奏が完全にストップするので、

クールダウンする役目かと思います。

 

そこから「君の笑顔に溶けていく」で一気に物語の核心に迫ります。

ここの演出で、F#7からA♭にいった後、Aのドミナントに進み、Key=Dmに変わります。

 

A自体はDmキーのドミナントなので納得がいくのですが、A♭はどこ由来のコードでしょうか?

F#7をIVとみたときのVとして解釈することにしました。

 

ここのピアノの音は16音符で、

A♭-C-E♭-C-E♭-A♭-E♭-A♭
C#-E-G#-C#-C-A-E-C

と刻んでいます。(違ったらごめんさない。)

 

前半はA♭コードトライアドを駆け上がり、

後半の4音はAコードのトライアドですが、その後はC音が出てきます。

 

これはこの後のキーがDm(F Major)になることと、この後に続くコードがB♭であることに関係していると解釈しました。

 

ギターサウンド

主にカッティング主体のギターアレンジですね。

 

 

こういったギターのカッティングは、太い音が特徴なレスポールではなく、シングルコイルを搭載したギターが合います。

Fender のストラトキャスターや、テレキャスターがおすすめです。

 

また、少しだけ歪んだサウンドですのでギターアンプをクリーンの状態にして、ペダルで少しだけ歪ませるとそれっぽいサウンドになります。

おすすめはVOXのVALVENERGYシリーズのSILK DRIVEです。

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カテゴライズ

この曲がほしいときどうオーダーするか。

 

ノリはよいけどどこかに暗さの残るアップテンポなダンス・チューン。

打ち込みのよさを生かしたやや無機質なアレンジ。

 

とオーダーするでしょうか?

 

 

練習用音源

非常に音程が難しいため、スロー用音源を用意しました。

練習にお役立てください。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

最近は、ボカロP発祥のアーティストが増えてきましたね。

そこで見直されるボーカル力。

 

とくに「夜に駆ける」のメロディーラインはかなり難しく、ボーカルさんは大変だなぁと感じました。

昨今は曲のスピードも速く、歌の難易度は上がる一方です。

 

リスナーもひとつひとつの曲をすぐに消費せず、大事にしていってほしいなと思う次第です。

最近の曲は自分達が年老いたときに、絶対歌えません。

 

今から30年後もきっとカラオケで歌われるのは昭和歌謡なのかなぁと最近思う次第です。

 

 

くどしゅん
昭和歌謡も歌詞とか研究したい。
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