歌のピッチを劇的に改善する方法

 

この記事は

  • 音痴で人前で歌えない
  • ピッチが悪いと言われる
  • ピッチ修正ソフトでいつも直される

という方に向けて書いています。

 

そもそも歌が上手いってなんだろうか?

 

歌が上手いという人はそうでない人と比べて何が違うんでしょうか?

 

誰もが憧れるトップミュージシャンであれば、「エッジ」だったり「しゃくり」だったり「小節」など技術を用いた表現力にフィーチャーされます。

ただし、そんなことよりも重要な点が2つあるんです。

 

  • 正しい音程を出していること
  • 正しいリズムに乗っていること

 

トップミュージシャンは「エッジ」などの技術よりも前に、上記2点がめちゃくちゃ優れています。

 

リズムについては、人間2足歩行ができる時点である程度誰にでも備わっています。ですが音感については幼少から特別なトレーニングを受けていないと身につきません。

 

じゃあ絶対音感があればよいのか?

 

その答えは「いいえ」です。

 

絶対音感というのは、3歳までしか身につかないと言われる超特殊能力です。

音がヘルツでわかってしまう能力で、実は音楽には大して役に立たない(耳コピが速いくらい)能力です。

 

むしろ音楽では、ある音とある音がどれくらい離れているかがわかる「相対音感」と呼ばれるもののほうが役に立つのです。

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大事なのは、「発声音識別力」

で歌となると、相対音感も重要なのですが、自分の出した音を客観的に外部の音と比較する能力が非常に重要になります。

 

当ブログではこれを「発声音識別力」と呼んでいます。

 

やってみるとわかるんですが、人間の感性なんて曖昧なもので正しい音程を出しているようでも、実は結構ズレています。

まずはこれを修正していくことがめちゃくちゃ重要です。

 

「エッジ」だとか、「しゃくり」だとか「小節」とか。そこばっかり練習していても音程が合っていなければ意味がありません。音程を正しくとれていないのにこの練習をしている人があまりにも多すぎるんです。

まさに人生時間の浪費です。

 

だからまずやらなければならないのは、自分の声のチューニングなのです。

 

そのチューニング方法については、以下の記事で説明しています。

 

 

発声音識別力が改善したらすべきこと

この自分の発声している音と、外部の音(ガイドメロディーや伴奏)を客観的に比較する能力が矯正されると、正しいピッチの音を単発で出せるようになります。

 

しかし、歌というのは音程の上下の連続です。

 

この上下運動で輪状甲状筋を正しく動かして声を当て、かつ常に発声音識別力を稼働させなければなりません。

どうすれば効率よくトレーニングできるでしょうか?

 

大体歌い出しとサビが歌の上手さを決める要素と捉えたとき、

原理上以下のようなトレーニングをすれば、最短で歌が上手くなるはずです。

 

  • 好きなアーティストのアルバムを一枚選ぶ
  • Aメロやサビの歌い出し5音の動きに注目する
  • 同じ動きのものをグループ化する
  • 12キーで歌う練習をする(a,e,i,u,o)

 

例えば

 

アルバム選定

 

まず好きなアルバムを一枚選んでみましょう。

(好きなというところがかなりポイントです。好きじゃないと続きませんから)

僕の場合最近は、Little Glee Monsterにハマっているので、その中からJoyful Monsterをセレクトしてみました。

 

 

 

歌い出しの音程をシラブルで調査

 

シラブルというのは始まりの音や終わりの音(落ち着く音)をドとしたときの音名です。

Key=Dの場合、

Dがド、Eがレ、F#がミ、Gがファ、Aがソ、Bがラ、C#がティ

ということになります。

実際に見ていくと、

 

 

曲名 歌い出し サビ頭
はじまりのうた ミレミソミ ドティラドティ
My Best Friend ドソラソミ レドレミレ
春夏秋冬 ミファレミド ドソドミド
私らしく生きてみたい ドティドレド ミソミソミ
Hop Step Jump! ミレドラレ ソミレドエ
Catch me if you can メテドメテ ファメファソメ
君のようになりたい-Album ver.- ドレメレド ソミドディレラ
Don’t Worry Be Happy ドティラソミ ミレドミレ
Happy Gate ドレティラティ ドティラティド
青春フォトグラフ -Ballad ver.- ミソラソミ ドティドレド

 

 

グループ化

 

ド始まり

  • ドソラソミ
  • ドレメレド
  • ドレティラティ
  • ドティラソミ
  • ドティドレド
  • ドティラドティ
  • ドティラティド
  • ドティドレド

 

少し数が多いので、

  • ドソラソミ
  • ドレメレド
  • ドティラソミ

の3種類をピックアップ

 

ミ始まり

  • ミレミソミ
  • ミレドラレ
  • ミレドミレ
  • ミファレミド
  • ミソラソミ
  • ミソミソミ

 

こちらも数が多いので

  • ミレドラレ
  • ミファレミド
  • ミソラソミ

の3種類をピックアップ

 

ソ始まり

  • ソミレドエ
  • ソミドディラ

エ(ラ♭)やディ(ド#)は臨時記号がつく音ですが、セカンダリードミナントを使った歌メロでよく使うのでこちらも重要な音です。

 

 

DAWで打ち込み練習

 

グループができたら、12キーでDAWに打ち込んで教材を作ります。

あとは発声練習するだけです。ミ、ソ始まりでもドの音を意識しながらやってみましょう。

 

やってみると、高い音を出した後の下がりが下がりすぎたり、高い音に捕らわれすぎて最初の音が外れていたりとなかなか正しいピッチになりません。

これが歌のいい部分でもあるのかもしれませんが、できる限り合わせたほうが人を感動させる歌になります。

 

ちなみにDAWはMacなら、Logic Pro Xをおすすめしますが、WindowsならStudio OneかCubaseがいいと思います。

 

 

 

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

発声音識別力のチューニングが合った後にするべきトレーニングを紹介しました。

僕は別にボイストレーナーでもなんでもありません。正しい声の出し方はどうぞボイストレーナーに通うか書籍を参考にしてください。

 

僕が提案するのはその前段。科学的に見てこうすれば絶対に上手くなるだろう(自分もそれでよくなった)ということを書いています。たぶんボイストレーナーでも教えてくれません。

 

参考になれば。

 

くどしゅん
ボイストレーニングと並行してやるとよいかも。

 

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