この記事は
- 正しいバンド練習の仕方が知りたい
- 何度やっても上手くならない
- 今の練習方法の効率を上げたい
方に向けて書いています。
様々な価値観が揃って奏でる音楽
バンドは少人数の個性的な音楽家が、互いのリスペクトの下奏でられるもの。と僕は考えています。
年齢などは親しい人たちで演奏するのかもしれませんが、それぞれの価値観といったものは人それぞれです。
だからこそ、同じ方向を向いて音を紡ぐというのは本当に大変なことだと思うし、尊いですよね。
でバンドリーダーというのは、現場をうまく取りまとめ、リハーサルや練習をうまくファシリテートする必要があります。
ところがこれが上手くできていないバンドがたくさんあります。
では一体どのような練習をすれば効率よく仕上がっていくのでしょう。
今回は準備、当日の2つで考えてみました。
良いバンドの練習方法とは【準備編】
目的を明確にする
まずは集まって練習をする前に、何を目的とした集まりにするかをしっかり考えましょう。
作曲したものがあるのであれば、アレンジをみんなで練る時間にする。でもいいですし、
いついつのライブに向けたゲネプロ。でもいいです。
時には練習とリハーサルの両方であってもいいです。要はメンバーに、何をする日なのか、どれくらい拘束するのかをしっかり伝えましょう。
認識をあわせていることがとても重要になります。
ちなみに私の場合、アレンジということで集まるというのは時代遅れではないかと考えています。
今どきDAWがあるのだから、方向性などはそれでみんなが打ち込んで決めればいいんじゃないかと思っています。
もっとビジネスライクに考えたら、アレンジを外注するという手もあるのではないでしょうか?
「ココナラ」ではそういったこともその道のプロにお願いいすることができます。
「編曲」で検索すると、たくさん出てきます。
個人練習をしっかりする
これはもう大前提ですよね。
集まって練習するのに、その曲が弾けない。。というのは有り得ません。
もちろんアレンジの変更もあって弾けないということはあるかもしれませんが、自分の想定したアレンジは完璧に弾けるようにしていきましょう。
大事なのは、必ずメトロノームを使うこと。
これをやってないバンドがどれだけ多いことか。
メトロノームを使って弾けるようになることは、レコーディング時にも役立つし、バンドメンバーのリズム感向上、さらには別バンドで演るときにも最低限必要なスキルとなります。
もう一度いいます。メトロノーム使いましょう。
探求の根を育てる
これはバンドメンバー全員に言えることなんですが。
バンドというのはぶっちゃけ演奏だけではありません。
ライブを企画したり、集客したり、グッズ作ったり、MV作ったり。
とにかくたくさんやらなきゃいけないことがあります。
で、それをメンバーでやらなければならないことが大半です。
そんなとき、いきなりやれと言われてもできませんし、好きでないことは続きません。
なので、自分の好きなことについて探求の根を育てる活動をしてください。
それがバンドにとっていつかプラスになるときがあります。
興味があるならオーディションを受けてみるのも新しい視野が拓けてGoodです。
前回の変更点と課題を見直す
これが準備でとても大事な工程となります。
前回の練習時に指摘されたこと。変更されたことをしっかりと見直し、場合によっては確認をしましょう。
これをしないと、最悪バンドの状態が後退します。
良いバンドの練習方法とは【当日編】
時間配分を決める
まずは時間配分です。最初の15分と終わり15分は準備時間として使いますが
その間もなるだけ会話を行いながらしましょう。集まって練習する意味を再度説明するのもよいかもしれません。
あとの時間も目安は決めて、各時間にも目的を決めておくとさらによいです。
バランスを決める
質の高い練習に大事なのは、質の高い環境です。
各メンバーの音量が適切なものであるか確認しましょう。
ボーカルやコーラスで歌う人の前にはフットモニターがあると便利です。
この記事は、 リハーサルで自分の声が聞こえない ボーカルが歌いづらそう 本番に近い環境で練習したい という方に向けて書いています。 バンドの音[…]
レビューをする
人間同時に2つのことに気を配れません。つまり弾きながらレビューはできないのです。
ICレコーダーで練習の音は必ず録音しましょう。
休憩時間にレビューをして、改善点を見つけ合うなどすると修正力が上がります。
昨今ワイヤレスイヤホンで移動する方も多いと思うので、ICレコーダーもBluetooth対応がよいです。
マイナスワン練習をする
メンバーが体調不良などで急遽来れなくなる。なんてことはバンドをやっていると一度は経験するのではないでしょうか?
そんなときの練習で気がつくんですよね。「マイナスワン練習っていいかも」って。
フルメンバーではなく、あえて楽器をひとつ減らしてやってみると改善点が浮き彫りになります。
なぜかよくない。。けど原因がわからないというときは試して見る価値ありです。
集中練習をする
ドラムがタムを回すとリズムが崩れる。。なんてことは個人練習でなんとかした上でしてほしいのですが。
コーラスなど、互いの音程につられてしまう場合は、そこだけの練習をしてみてもよいでしょう。
これは集まってでしかできない練習ですから。
ちなみにコーラスの練習ならばVT-12があると2声同時に検出できるのでピッチの確認ができます。
コピーをする
オリジナルバンドの場合は、合間に一曲くらいコピー曲を挟むといいと思います。
各楽器のアレンジ力向上に役立ちます。
コピーしたい音楽は常にアンテナを張ってたほうがよいです。サブスクには何かしら入っておきましょう。
結局は準備がものすごく大事
バンドの練習というと、集まってやる時間が大事と思いがちですが、
実際は準備に時間をかけるのが正解です。
比率でいうと9.9【準備】:0.1【当日】くらいの認識を、メンバー全員がもつべきです。
そうすることで確実に練習の質は上がり、バンドとして必ず上達するはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
バンドの正しい練習方法について書いてみました。
実際のところ、僕自身はバンドがスタジオでやることは【練習】ではなく、ライブでの曲間を繋ぐ工程【リハーサル】の時間だと思っています。
なので大半の工程は個人で済ますべきでしょう。
前述の通り、メンバーが全員メトロノーム慣れしていたなら、ずっと会えなくとも軸はズレていかないのですから。