この記事は
- ダイの大冒険の主題歌が知りたい
- 「生きるをする/マカロニえんぴつ」がどのように作られているか知りたい
方に向けて書いています。
TVアニメ「ダイの大冒険」
1989年に連載が開始された週刊少年ジャンプの人気漫画「ダイの大冒険」。
もともとドラゴンクエストを元にしたオリジナル作品で、DQIVのメディアミックス作品として展開された本作。
後にTVアニメ化もされて人気を不動のものにしました。
連載自体は96年で完結、アニメも終わって20年という時間が経過しましたが。
令和になった今、新たにリメイクされてTVアニメ化しました。
当時少年ジャンプで毎週読んでいた方にはたまらないですよね。
声優さんの比較動画なんかもあり、根強い人気が伺えます。
今日は、現在放送中のダイの大冒険のOP曲について分析してみたいと思います。
OP曲「生きるをする/マカロニえんぴつ」
主題歌を担当するのは「マカロニえんぴつ」というバンド。
曲を聴いてもわかるとおり、ロックバンドなわけですが、おもしろい名前ですよね。
芯のないえんぴつってことですよね?
あんまりロックっぽくない。。
サウンド自体も、10代に人気の出そうな明るめ爽快ロックという感じです。
作詞作曲はギタボの「はっとり」さんが担当。
ちなみに「はっとり」さんの本名は「河野(こうの)」さんだそうです。。
メロディー&コード分析
ではどのように作られているかみてみたいと思います。
歌から始まりますが、そのあとのイントロからみていきます。
イントロ
印象
イントロからダイの「大冒険」らしく、「騒がしい」という印象を持ちました。
最後の1小節で「景色が変わる」というようなイメージもあります。
分析結果
VImから始まるコード進行です。
「騒がしい」という印象はコードよりもアレンジによるものでしょう。ギターのフレーズに加えて、シンセの音がたたみかけられるのとともに、ドラムもフィルが多めということでこのような印象となったようです。
特筆すべきは、Aメロの頭にI度に解決するために、最後2小節でII-♭III-IIIと進行することです。
Rockですね。ギターバンドならではという感じがします。
まあいろいろ解釈はできますが、♭IIIはマイナーキーから借用。
III-IはIII-VImに解決させるとみせかけてIに解決する偽終止とも言えます。
が、単純にMe-Mi-Doと動くところからブルースと解釈するのがシンプルでいいかもしれません。
Aメロ
印象
曲の導入部分となるので、「日常パート」の何に「違和感」のような印象を持ちました。
8小節目では「風が吹く」、その後「日常が動き始める」ようなイメージ。
ダイはモンスターと島で穏やかに暮らしていたところから大冒険に旅立つわけですが、
その旅立つ前のような穏やかな雰囲気を感じさせますね。
分析結果
シンプルなコード進行の中にギミックがしっかりあります。
3小節目はIIImでもなく、I/IIIでもなくIIIです。こうすることでVImに解決する力が働くわけですが、
そこでVImには進まずにIV-Vに進行していきます。
「日常パート」の中の「違和感」の正体がIIIで、ここだけメロディーがDにベンディングされるためと思います。
この部分はG♭メジャーペンタのメロですが、コードの構成音とぶつからないためにD♭をDにしているのです。
「風が吹く」の正体はギターのアルペジオによるものでしょう。
ほどよく歪んだ清々しい風を感じるサウンドです。
その後、ギターもリズムを刻み始めるために「日常を動き始める」というイメージとなったといえるでしょう。
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Bメロ
印象
Bメロは「時間が過ぎていく」ような印象をもち、それと共に「成長していく」ような印象を持ちました。
サビに向かう後半は「力がみなぎる」、「ときはなつ」ような。。
全体的「修行して強くなる」感じがイメージされました。
分析結果
「時間が過ぎていく」印象はドラムのビートが変わることと、ギターのサウンドによるものと解釈しました。
テンポディレイがあるとやはり「時間」というイメージを持ちやすいです。
「成長する」の正体も同じようなもので「時間が過ぎていく」ということは何かしら「成長」をしていくということだからだと思います。
8小節目にEコードが出現するのに驚きました。
Eは♭VIIなのでマイナー由来の借用コードと解釈は可能ですが、このような使い方は初めてみました。
メロディーがDoであるため、I度に解決しそうなものを解決させずに次につなげる。SDmのうまい使い方だなと思いました。
これは覚えたいですね。
その後は普通のツーファイブ進行となります。
「力がみなぎる」や「ときはなつ」の印象の正体はドラムのタムによるものでしょう。
タムがだんだんと強く叩かれると、「くるぞくるぞ」感が演出できますw
サビ
印象
ダイの大冒険らしく、「駆け抜けていく」印象をもちました。
やはり少年ジャンプ黄金期の漫画。
友情 努力 勝利というイメージにぴったりです。
物語を紡ぐ歌ですから、その中に「切なさ」や「明るくも」、「辛くとも」、「すべて受け止めて」というように様々な印象が遷移するドラマティックなサビです。
繰り返しのサビの部分も「突き進む」、「振り返らず」、「希望が有る限り」というよな前向きな印象を持ちました。
分析結果
分析する前からわかっていたのですが、ベースのルートがMiから始まる進行でした。
ただしIIImではなく、I/IIIです。
このコードはIVにいく力がとても強く、その後もIV-V-VImと準備進行するために「かけぬける」ような印象となりました。
「切ない」印象の正体はVImですね。
「明るくも」、「辛くとも」あたりも同じ理由です。
繰り返すも順次進行しますが、ここで要のDdim(♭VIdim)が出てきますね。
このコードもVImに行く力がとても強く、「振り返らず」に前に進む感じが強調されます。
一方メロディーですが、基本はG♭メジャーペンタでダイナミックに動きつつもその後マイナーペンタ+T9で繊細に動き、
2小節単位でダイナミックと繊細を行き来しているようなメロディー構成となっています。
11小節目はA♭(II)なので、ここでコードに合わせてメロディーもB音ではなくC音にベンディングされます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
少年ジャンプ漫画のアニメにふさわしい、冒険や成長を感じさせるメロディーと構成にちゃんとなってるんですよね。
こういったのを狙って出せるのって簡単なようでとんでもなく難しいことです。
まさに期待に応えるプロの仕事と言えるでしょう。
これからもダイの大冒険、楽しみにしています。