この記事は
- エフェクターのコンプレッサーに種類が知りたい
- どんな違いがあるのか知りたい
- オススメのコンプが知りたい
方に向けて書いています。
ギタリストが使うコンプレッサー
DTMerであれば、ミックス時に必ず使うコンプレッサー。
実はギタリストでもコンパクトエフェクターで使いますよね。
DTMとは違い、多くはギターの最初の段に接続して使います。
用途はDTMと同じで、音を圧縮しレベルを統一させたり、サステインを伸ばしたりするのに使います。
用途
ギター用のコンプレッサーの用途ですが。
カッティングの粒揃え
これが一番よく使われるのではないでしょうか?
ストロークの粒を揃えることによりギターのキレのよさを補う用途で使います。
イメージは米津玄師さんの感電のAメロ的(0:20〜)なイメージです。
B’zさんの「恋心」のAメロも気持ちいいコンプのギターカッティングのアレンジですね。
クリーンギター・ソロ
もうひとつはクリーンギターでサステインが欲しいときに使います。
真空管アンプ自体にもコンプ感が強く出るものがあるので、使わない場合もあります。
弾き手の弾きやすさで決めてよいでしょう。
使うと下手くそになる説
ギタリストなら誰しも雑誌やインターネットで見たことがある。
コンプレッサーを使うと下手くそになる説
ですが実際のところはどうでしょうか?
確かに深くマックスにかけた状態で、常時弾くのであれば下手になるのかもしれません。
ただ、それって歪みもそうですよね。
歪ませすぎたギターで練習したってうまくならないのと一緒でバランスが大事だと思います。
むしろ、音量が統一されていないギターのほうが周りからしたら、演奏しずらいし、歌いづらいし、PAさんも苦慮するのではないでしょうか?
ある程度積極的に使うのは全然あり、というかマナーくらいに僕は思っています。
歪み時を除き、粒揃えや最終的な音量調整で是非使っていきたいですね。
コンプレッサーの種類
で、実は長いエフェクターの歴史から、ギタリストのコンプレッサーは主に3つに分類されています。
Dyna Comp系
まずはギタリストなら誰しもがみたことあるMXRのDyna Compをモデルにしたもの。
このコンプは70年代に発売し、今でも多くのギタリストに愛されている定番モデルです。
一時期はこの中の回路をストラトに仕込んでいたギタリストもいるようです。
つまみは2つとシンプル。
サウンドの特徴はとにかく個性的であることです。
エフェクトを音にした状態で弦を弾くと、ペコン!といいます。
このペコンという音が、カッティングのギターにメチャクチャ合うんですよね。
ダンス系チューンのカッティングがとても気持ちよく演奏できます。
もちろん、サステインも伸びますので哀愁あるクリーントーンでのソロなんかも弾くことができます。
今では小型化されたモデルもあります。
ROSS系
続いてROSS系です。
このモデルはDyna Compを元に作られたそうですが、Dyna Compほど個性的ではありません。
それでもクリーミーな音質で、太さが増し、前に出るサウンドになります。
あまりペコペコした感じはありませんね。
この機種は残念ながら現行品はありません。
代替品としておすすめはProvidenceのVLC-1 VELVET COMPです。
ギタリストの今剛さんが愛用しています。
ナチュラル系
最後はナチュラル系です。
完全に音質を変えない方向性で、自然に圧縮されサステインが伸ばすことを目的としています。
クリーントーンの音質を変えたくない場合(甘さを出さないタイトなアルペジオなど)に使うとよいでしょう。
おすすめはBOSSのコンプレッサーです。
CS-3が伝統的なBOSSのナチュラルコンプですが、より自由度が上がったCP-1Xがおすすめです。
ブレンド系
エフェクトがかかったWETな成分と、素のドライな音をミックスできるコンプレッサーもあります。
ブレンド具合により個性的なサウンドからナチュラルなコンプまで使える多機能なコンプレッサーといえるでしょう。
こちらも小型化したモデルもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ギタリスト用のエフェクターとしてのコンプレッサーについてでした。
各社様々なコンプレッサーが発売されていますが、多くはこれら3種類の方向性を持ったコンプレッサーです。
サウンドの違いを確認して、自分好みのコンプレッサーをみつけてください。