この記事は
- 「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」のOP曲が知りたい
- 「おもいでしりとり/DIALOGUE+」がどのように作られているか知りたい
方に向けて書いています。
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
いやさぁ、酔っ払って帰るときさー、よく道端に女子高生落ちてるよねー。
って落ちてねぇよ!
せいぜいガールズバー来ませんか?って立ってる女子大生か社会人でしょう。
といいたくなる本作。
女子高生とおじさん(といっても20代)の恋愛でも、家族でもないほんわかするアニメということで、視聴しています。
原作などは未読ですが、まあ女子高生を保護してしまうことを除き、良識ある大人と訳有りな女子高生のヒューマンドラマといった感じでしょうか。
出会いもなくなったサラリーマンの心を見事にくすぐる本作。
今日はこのアニメの主題歌を分析してみたいと思います。
OP曲「おもいでしりとり/DIALOGUE+」
主題歌はDIALOGUE+というグループが歌っています。
僕がこのグループの曲を初めて聴いたのは、「人生イージー?」という曲だったのですが。
これがまたもうアレンジがすっごい凝っていて驚愕したのを覚えています。
こういうファミコンのピコピコ音もいつか勉強したいなぁとか思いつつ、人間一人でできることにも限界がありますね。
どちらも作曲は、UNISON SQUARE GARDENの田淵 智也さんが担当しているようですね。
今回もイントロから、コード展開が目まぐるしく、結構分析に覚悟がいる曲です。
メロディー&コード分析
イントロ
サビ始まりなのでその後のイントロからみていきたいと思います。
印象
イントロはじめは、「キラキラ」や「ワクワク」した印象ですが、その後「切ない」イメージとなり、
その後「目まぐるしい日々」、「始まる」、「少しさみしい」といった印象がありました。
イントロからコロコロ情景が変わる感じです。
どんなふうに感じたかを書き留めておくことはとても重要なんだよ。
分析結果
I-V-VImと普通に流れていくものの、そこから怒涛のコード進行をします。
これ、「人生イージー?」でも似たような進行がありました。フュージョンっぽくなるところ。
一応音はとりましたがコード全然違うかもしれません。。
「キラキラ」や「ワクワク」はアレンジのアルペジエイターがそう感じせたと解釈しました。
そして最後は、普通にIVmかな?と思いましたが、それよりも若干明るい。
ということでM7の音が鳴っているかもしれません。
Aメロ
印象
Aメロ同様「キラキラ」した印象です。
歌のスタート部分ということで、8小節目までは「まだ始まっていない」という印象もありました。
しかしながら、9小節目からは「動き始める」、「変わり始める」という、
物語の「起」のような印象です。
後半は「いろいろなことが起こり始める」、「少し疲れるけど楽しい」という印象を持ちました。
分析結果
最初の「キラキラ」はピアノの音によるものでしょう。
Aメロ前半はコード進行も王道ですが、単純にIではなくI/IIIとしているところがミソですね。
Iだと本当のスタートラインのような感じですが、I/IIIになるとその前段にも物語があるような継続感があるので、
つまらない日常を送っていたサラリーマンが。。というイメージにぴったりになります。
そしてAメロ後半では展開が始まります。E♭mで解決していた部分が、B♭7/Dとなり変化が発生します。
その後コード展開がバイテンになることで、に「いろいろなことが起こり始める」という印象となったのでしょう。
最後はIVm-Iとなるため、「少し疲れるけど楽しい」という印象になったことがわかります。
まさに、主人公の家に異物が入ってきた。という物語にぴったりです。
メロディーはメジャーペンタ(ダイナミック)とマイナーペンタ+T9(繊細)が交互に訪れるような作りとなっていました。
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Bメロ
印象
BメロはAメロの最後で動き始めた展開がやや落ち着く印象です。
「自分に向き合う」みたいな印象を持ちました。回想している感じです。
その後、「時が止まる」、「決心がつく」というような印象をもちました。
分析結果
Aメロが16小節であるため、Bメロは8小節でコンパクトにまとめられています。
前半4小節はビートが半テンし、コードもゆるやかに進行します。これが「自分に向き合う」印象の源でしょう。
しかしながら後半では完全にビートがなくなるため、「時が止まる」ことを印象づけています。
しかしながらその後に、フィルで刻み始めることと、そこに打たれたコードがSDMの♭VIと♭VII(マイナーキーからの借用コード)であるため、
「決心がつく」という印象となることがわかりました。
調性外のコードなので、「新しい決心」という感じもありますね。
サビ
印象
サビもやはり「ワクワク」のような印象を持ちました。
サラリーマンと女子高生の共同生活ということで、ドキドキしたものを読者や視聴者は求めるでしょう。
そのときにこういった印象の曲をサラリと仕上げる作家さんはすごいですね。
その後も、それまでは悪い大人の言いなりになっていた女子高生の「もう一人じゃない」といった感情を彷彿とさせる進行となります。
後半は「明るいじゃない」、「切ないときもある」、「終わらないで」といった切ない系の印象も持ちました。
分析結果
IVからの進行ですね。2小節目はもしかしたら普通にVかもしれません。
IV-V-IIIm-VImという超王道進行です。
サビは16小節あって、こういったサビの場合は、9小節目も最初と同じ進行に戻るのが多いですが、この曲は違うんですよね。
そのために6小節目から♭VII-I-♭IIdimという特殊な進行をして、IImに続きます。
IImもIVと同じサブドミナントなので機能的には同じですが、マイナーコードであるため「元気なだけじゃない」という印象になったのでしょう。
その後IIIm-III7-VIm-VIというセカンダリードミナントの連続となります。
ドミナントモーションはその次のコードに強く進行したがる動きなので、そこで「切ない」印象を持たせることができます。
ここでいうIIIや、VIがそうですね。
最後は曲の終わりに向けてコードが二拍ごとに進行し、最後はIVmで切ない印象を残して終わります。
サビのメロディーは4小節単位で前半がG♭メジャーペンタトニックでダイナミックに進行するものの、
後半はマイナーペンタ+T9で繊細なメロとなり、交互に入れ替わります。
曲のテーマであり、キャッチーな部分はメジャーペンタでわかりやすく。
その間をマイナーペンタで繊細に紡ぐといった感じですね。覚えやすい曲はみなこのような作りとなっているでしょう。
ただし、ところどころ調性外のコードが使われていて(B♭7やE♭)、その部分だけは半音でぶつからないようにメロディーもベンディングして、#や♭している部分もありました。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
結構苦戦しました。
最近は、サビの前半後半でコードが違う曲や、Bメロが1コーラス目と2コーラス目で全く異なる展開をする曲が結構あります。
その分、分析は大変なんですが、勉強になります。
さて物語はどのようになるのでしょう。
この曲のようにときに目まぐるしく。ときにやさしく。ときにキラキラしたものになるに違いありません。
二人の関係が楽しみですね。