この記事は
- TVアニメ「進撃の巨人 The Final Season Part2」のOP曲が知りたい
- 「The Rumbling／SiM」のコードが知りたい
方に向けて書いています。
TVアニメ「進撃の巨人 The Final Season Part2」
2022年冬、ついに始まりました！進撃の巨人の最後の最後のシーズンです。
原作組の人は結末を知っているとは思いますが、アニメ組は首を長くして待っていたと思います。
果たしてエレンの物語はどのような結末を迎えるのか。
筆者は原作組なので結末を知っています。
なんですがこの作品のアニメ版が、原作と終わりが異なるということはないとは言い切れません！
引き続きこの物語がどのように締め括られるのかしっかり見届けたいと思います！
OP曲「The Rumbling／SiM」
OP曲を担当するのは、SiMというバンド。
筆者はこのバンドの曲を初めて拝聴しました。
このバンドには一切罪はありませんが、やはり初期シーズンからのファンとして最後くらいは、Linked Horizonに返り咲いて欲しかったというのが本音です。
とはいえ、この最後のシーズンにRevo楽曲が合わないという気も少しはあるので、よかったのかなと。
しかしラストにデスメタルを持ってくるとは。
世界の終末感が溢れる楽曲となっています。
メロディー＆コード分析
スタート＆イントロ
こういった楽曲は楽器そのものの音色と、Voの声色がすべてみたいなところがあって。
グルーヴとか、コードはわりとシンプルに作られています。
したがって解説する部分は少ないとは思いますが、みていきましょう。
印象
スタートから「終末の始まり」みたいな印象です。
３小節目からは「ハッとするような真実」みたいなイメージとなりました。
思えばこの作品は「ハッとする」ような真実の目白押しですよね。
最初あんなに怖かった巨人、主人公も食べられてしまうのに、自身が巨人となって復活するわけですから。。
イントロ部分ですは、音の印象通り「恐怖」を感じます。
そして、「希望が地に落ちる」ようなネガティブなイメージも持ちましたが、最後は「生き残る」印象となり歌に突入です。
どんなふうに感じたかを書き留めておくことはとても重要なんだよ。
分析結果
やはりコードはシンプルです。
まあ一発聞けばわかりますが、もちろん短調です。多弦ギターのローが「恐怖」、「終末の始まり」を表現しています。
「ハットする」部分はコードが展開し、かつCmに引っ張る力に由来すると思われます。
イントロに入ってからの「希望が地に落ちる」というのは、ストリングスの下降フレーズによるものでしょう。
それと同様に「生き残る」というのもストリングスの上昇フレーズによるものと解釈しました。
コードの最後は普通にGかなと思ったんですが、どうやら５度が＃してるっぽいので、Gaugとしました。
B音をCに上げるだけでCmになるので、こちらもCmに解決させるためのコードとして使えそうです。
Aメロ
印象
４小節ごとに爆発するような印象です。
歌い始めは「静かにうごめく」「ため込む」ような時間で、４小節で溜まって爆発！という感じです。
分析結果
コード自体はキメ以外、Cm一発でもいいと思いますが、フレーズに合わせてCadd9やCsus4としました。
印象の由来はもうVoとデス声にの対比によるものでしょう。
このデス声って慣れるとそんなエネルギーを消費せず、喉も痛めずに出せるんですってね。
ならばできるようになりたいんですが、デス界の方々はどこで練習したんでしょうねw
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Bメロ
印象
Bメロというか、デス声パートという感じですね。
ひたすら「デス、デス」ですw
ここではメロディーやコードよりも英語で紡がれている内容のほうが作者的に伝えたい部分なのでしょう。
まさに「叫び」ですね。
分析結果
コードもシンプルです。
ラスト２小節はCmのままでもよいのですが、ストリングスで上昇フレーズがあったのでそこに合わせて、Cadd9-Cmとしています。
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サビ
印象
「判明する」ような印象を持ちました。
この物語でここまで語られていなかった世界が広がり、物語が「帰結」する。
同様に「悲しみ」や人類が抱える「苦しみ」も「判明する」。
そして「その先」にこの物語、この世界の本当の「真実が見える」。といったイメージです。
（歌詞の内容ではなく、ここではあくまで楽曲の音で語られる印象としています。）
分析結果
こういった短調の曲は、音楽理論的にいろいろなことができて、複雑になりやすいのですが。
この曲はサビもすべてシンプルです。
冒頭に書いたとおり、楽器自体の音、人間の声色を最大限に活かすためにシンプルにしていると思います。
デス系の音楽にはやはりパワーコード（３度なし）が一番綺麗に響きますから。
メロディーもシンプルにFマイナーペンタ＋T9で構築されています。
臨時記号もほぼありません。
唯一、BdimのところだけGがG♭にベンディングしています。
でも歌は歌えないんですよね。。
ならボーカロイドで作曲をはじめてみたらどうだろう？
歌が歌えなくても歌を作るボカロPになれば君も立派なアーティストだよ。
参考までに筆者の曲を紹介しておくね。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
世界が終わる感じがオルタナ、デス系のサウンドでうまく表現されている楽曲ですね。
例えば、鬼滅の刃 遊郭編のAimerのような楽曲だと、進撃の巨人の世界観には合いません。
「殺伐とした世界、人類の終わり」には共通項がありますが、カラーが異なる感じです。
さあ、エレン、ミカサ 、アルミンの辿った物語の結末をしかと見届けましょう。
