この記事は
- オヤイデNEOの新製品「Ecstasy Cable」のレビューが知りたい
- レコーディングで使えるか知りたい
方に向けて書いています。
オヤイデNEOの新星シールド「Ecstasy Cable」
オヤイデが7年ぶりに新しいギター用ケーブルを「Ecstasy Cable」を発売しました。
筆者は現在バンド活動はできておらず、主にDTMでのレコーディングや配信での活動のみですが、
やはりレコーディングというのは「録り音がすべて」みたいなところがあり、これまでのリハ/ライブ用シールドで録音するのもいかがなものかと思っていたため、新たに導入してみました。
そもそも、「Ecstasy」というワードには弱いのですw
何やら様々なアーティストも絶賛しており、内心ホントかよ!とか思いつつも、いいものを使ってるに越したことはないですしね。
3m L-Sを購入
で実際購入してみました。
購入は渋谷の池辺楽器さんです。
1Fにはありませんでしたが、3F(だったかな?)のアンプステーションのほうに置いてありました。
3mにしたのは、用途が主にRecということと、ギタリストは足下にペダルを置くことが多いので、5mも必要ないという長年の経験からです。
ペダルを使用しないベーシストやアンプ直の方は5mのものにしたほうがよいでしょうね。
ありがたいことにホルダーもついています。まあ高級だから当たり前か。
スペック
じゃあこのシールドの何がすごいか。っていうのをまず知っておく必要がありますね。
公式サイトによりますと、
ギタリスト/ベーシストが欲する “気持ちの良いトーン” を実現するため、ケーブル/プラグ/製造方法全てにこだわったとアピールする。
まあ音楽を作ったり演奏する上で、一番大事なこと。
「気持ちの良い音を届ける」。
その気持ちのよい音にはギターや、エフェクター、アンプ、ミキシングエンジニアやPAさんの仕事など様々な要因があるわけですが。
そこをシールドによって邪魔させないためにすべての製造方法に気を使っているということですね。
音質面では、ギターの帯域全体に渡って音密度が濃く、音圧感が増した芯の太いサウンドを実現。バンドアンサンブルを邪魔しない絶妙なバランス感を備え、クリーン/クランチでは芯のある太さ、ハイゲインではハーモニクス豊かで歪み乗りの良さを備えるとしている。ほか、各P.U.やアンプタイプにも順応し、ギターのポテンシャルを最大限に発揮するという。
最近はシールドによって、ジャンルや楽器分けされているものもありますが、
Ecstasy Cableについてはそれを選ばないということが推しポイントとしてあるようです。
とくにクリーン/クランチ、ハイゲインでもどれも使えるというのは、多種多様なJ-POP界ではとても重要なことと言えると思います。
フォンプラグには、堅牢性と原音に忠実な特性を備える同モデル専用プラグ「P-275EX」を採用し、中心TIP端子からハンダ付け部までを、1本の真鍮から削り出して製作している。また、銅が50%以上を占め、無メッキに近い付帯音の少なさが特徴という独自の非磁性メッキ「Special Copper Plating」を採用する。さらに、耐酸化性・耐塩素にも優れ、屋外使用でも安定した性能と外観をサポートするほか、日本国内製造による安定した高品質を提供するという。
屋外で使用することは筆者はしばらくなさそうですが、そのような現場でも耐えうる高品質なプラグインを使用しています。
日本人にとって、国内製造ほど安心なものはありませんよね。
ステージ上でのトラブルも未然に防ぐため、過度な屈曲試験にも耐えうる高耐久性も備え、プラグ根本付近の断線リスクを軽減させる開発構造を採用した。
筆者が愛用していたCAJのケーブルなんですが。
自分の扱い方が悪いのか、本当によく断線しました。
その度にプラグ開けて、ハンダし直す(←これが下手なだけかも)なんてことをしていたんですが。
Ecstasy Cableでは屈曲試験をしっかり行いリスクを軽減しているとか。
では、実際触ってみた感じからみていきましょう。
取り回しについて
まず音質よりも取り回しのよさが大事ですよね。特にステージで使うにしたら。
で、結論からすると
悪い方に入るんじゃないかと思います。
長年使っていた、CAJのシールドよりも硬いです。
とはいえベルデンの#8412ほどでもない。ちょうど中間くらいです。
ライブやリハなどでガンガン使いたい方は、是非手にとってから購入を決めたほうがよいと思います。
しかしながら筆者主にRec用です。
それにしてみれば取り回しはよい部類に入るんじゃないかと思います。
音質について
というわけで、一曲このEcstasy Cableを使ってRecしてみました。
この曲では、クリーン/クランチ、ディストーションまですべてEcstasy Cableで録音しています。
どのサウンドについても非常に高解像度で、くぐもった感じはせず、クリアに録音ができるために、
ミキシング作業が非常にやりやすかったです。
ただそれはRecした(演奏した)本人にしかわからないくらいのレベルであることは間違いないです。
これが、リハやライブだった場合も、
「うわー!このシールドめっちゃいい音する!!!」って思うのって演奏者本人だけだと思うんですよね。
音が抜けてくる!とか解像度高い!ってのはリスナーはあまりわからない部分でしょう。
今回は手持ちのCAJのケーブルでの比較はしませんでしたが、それで録音した音源も参考までに上げておくと。
たぶん解像度とか、抜けの部分についてわかる方はいないでしょう。
上記の2曲で比較した際、アレンジのせいもありますがEcstasy Cableを使ったもののほうが、200Hz−300Hzあたりを削る作業が少なかったように記憶しています。
解像度が高いというのは、言ってみればその辺りのモヤモヤする帯域がすっきりするようにチューニングされている。ということなのかもしれません。(ここは完全にミキシングエンジニア目線です)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回オヤイデNEOの7年ブリの新作ケーブル「Ecstasy Cable」について書いてみました。
個人でもCD音質の音源が家で録音できる時代にある程度シールドに投資することも大事だと思います。
また解像度が高いシールドを使うことでミキシングがやりやすく=工数削減できる可能性もあります。
あなたの音源に何か改善の余地があるならば、そういった機材を見直してみることもありかもしれません。