音楽をやる上で必要なもの
音楽はやっぱり、絶対音感が必要なんじゃないの??
ということをよく聞きます。
おそらく楽器をやるだけなら、そういったものは全く必要なくできることでしょう。
でもアドリブや作曲やアレンジをやっていく上で、必要なもの。
それは絶対音感ではなく、相対音感と言われているものです。
絶対音感とは、音を完全にヘルツで記憶できる能力です。
ドはどうやったってドだし、少しでもズレていると気持ちわるいのです。
ですが相対音感は、2音間の差異がとれくらいなのかがわかる感覚です。
ドが聞こえた後にミが聞こえたとして、
「あ、これは最初の音をドとすると、3番目の音だからミだな」
と感覚でわかってしまう能力です。
これが音楽をやる上でとてつもなく重要な能力で、後述するいわゆる巷で言われている
「才能」
というものに紐付いているのだと思います。
才能とは
音楽をやっていますと、やはり「才能のある人」というのはたくさん出会います。
私は高校生まで音楽など全くやっていませんでしたし、才能なんてものは天性のものだから
なかったなら仕方ないし、やってみたらもしかしたらあるかもしれない。
そんな風に考えていました。
ただ長く音楽をやってきて感じるのは、
やはり幼少の頃からピアノを通っている人は違う。です。
では、なぜ幼少の頃ピアノに触れることで才能が培われるのでしょう。
僕的にはそれが「音感」という結論に達しました。
もちろん、ピアノをやっていても音感が育たない人はいます。
それは音楽の「聴き方」が悪いのではないか。と思うようになったのです。
手癖ではないアドリブ
例えばジミ・ヘンドリックス。
彼は今でも偉大なギタリストとして有名ですが、
彼のギターソロには手癖がなかったと言われています。
手癖とは、型みたいなものでギタリストそれぞれにある運指の癖みたいなものです。
つまり耳に頼っていないアドリブです。
彼にはこれがなかった。
つまり、音感が研ぎ澄まされていて、浮かぶ音と指板が完全に一致していたということになります。
これが才能だと思うんです。
僕のスペック
昨今は仕事もいただき、音楽家として活動できていますが、
実は音感がよくありません。
カラオケは、キーが変わると歌えなかったり、気持ち悪かったりします。
でも、ギターの6弦の音は何もない状況でびったり合わせられたりします。
つまり、絶対音を記憶してしまっているのです。
ただ、それは絶対音感とは違うものだと認識しています。
メロディーの中でE音が鳴っても把握できませんし。。。
では、どうすれば音楽に重要であり、才能やセンスの本質である音感を伸ばせるのか。
くどしゅんが考えた末に思いついた方法は、
まずは単純なメロディーを12キーすべて打ち込んで聞いたり、歌ったりすること
でした。
今の時代便利なもので、ミックスされた音楽は有り触れています。
でも、その中で自分には制限を設けることがよいと思ったのです。
世の中には単音の音楽しか存在しない!!
こういった制限を設けることで音感を育てていきたいと思います。
当ブログでの移動ド唱法について
12キーすべてで単音メロディーを聴いたり歌ったりするといっても、
どのように歌ったらよいのでしょう。
このブログでは、移動ド唱法を推奨します。
移動ド唱法とは、常に落ち着く音をドとして歌う方法です。
キーが何であってもルートはドです。
で歌います。(便宜上シはティとしています。)
短調の場合は、
と歌います。
12音すべて書きますと、
Do Di Re Ri Mi Fa Fi Sol Si La Li Ti
と歌います。(歌いづらかったら適宜変えて結構です。)
ちなみに今のは#系での歌い方で。
#の場合は。
Do Ra Re Me Mi Fa Se Sol Le La Te Ti
となります。
カナにすると重複する文字があります。
まあ覚えるのも大変なので臨時記号のほうは#系♭系覚えやすいほうでよいと思います。
参考にしている書籍
相対音感を鍛えるのにくどしゅんが参考にさせていただいた書籍です。
このサイトと平行してやってみるといいと思います。
さあ反撃のときだ
そうと決まれば、巷のメロディーをポチポチと12キーすべてDTMへ打ち込んで聴くだけです。
せっかくなので、作った音源はこのサイトにアップしていきます。
みなさんのイヤートレーニングにも活用いただければと思います。