「君たちは、どう生きるか」に続き話題
僕は昔から内向的な性格だったので、人づき合いが苦手というか、
単純にすべてのストレスは人だと思っています。
しかしながら、人と触れ合いがないと寂しいのも事実なんです。
そんな中、「君たちは、どう生きるか」に続き最近話題となっている本「友だち幻想」という本を読んでみましたので軽く感想を。
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現代社会は一人でも生きていける
今の社会、お金さえあれば一人でも生きていけますよね。
それってつまり、貨幣により見知らぬ人からの恩恵が受けられる時代になったってことです。
今自分が着ているものや食べているものも、全くもって知らない人が作っています。
でも昔は、ムラ社会であり、人に頼らざるを得ない環境でした。
村八分なんてペナルティを食らったら生きていくことはできないくらい。
幸い、今はそんなことがないぶん、だからこそ人との距離感を見直すことが大事なんですね。
同調圧力
昔から、いない人の悪口っていう人いますよね。
それって自分の意見に同調を求める承認欲求なんですよね。
で、それが同調圧力というワードでこの本は語られています。
僕は社会人になって長いので、そういった所謂人の悪口というのはあまり言いませんし聞きません。
(むしろ悪口は本人に言ってしまいます。)
でも、女子や学校では未だにそういうことがあるのでしょうね。
そういった環境では、必要以上に仲良くなったり、絶縁状態になったりと極端になりがちです。
なので、距離を置くってことを覚えて同質性よりも並存性にシフトしていきましょうと著者は言いたいのだと思います。
社会学の見地
基本的には上記のようなことが、同調圧力のほかに
- ネオ共同性
- フィーリング共有関係
- ルール関係
など独自なワードで語られています。
そして根本的に、人が幸せになるためには、
人と関わっていくことが不可欠であることも述べられています。
確かに、僕の考えではすべてのストレス原因は「人」ってのもそうですが、
同時に喜びを与えてくれるのも人ですからね。
本書では「生のあじわい」という表現となっています。
友だち百人なんてやめてしまえ
本書で一番同意できたのがこの部分です。
百人の友達ができることが理想という幻想を捨てよう。
思えば僕も、小学校のときは上記のワードにストレスを感じていましたし、
先生(大人)たちがそういった方向に向けようとしていることに違和感を感じていました。
ハリネズミのジレンマ
この本を読んでいて、エヴァンゲリオンの「ハリネズミのジレンマ」の話を思い出しましたね。
互いを認め合いたがっているのに近くにいるほど傷ついてしまう。
人間も同じです。
例え、傷つける気はなかったとしても、なんてことない言葉で人を傷つけてしまいますから。
言葉はハリなんですね。
そういえばRADWINPSの「針と棘」でそんな歌詞ありましたね。
全国の学生、親御さん必読の一冊
くどしゅんはこれを読んでやはり中学生や高校生、また親御さんたちに読んでほしいと思いました。
10年前の本ですが、まだまだ日本のムラ社会を引きずっている団体はとても多いです。
自分ではない人=他者に、ありのままの自分をすべて受け入れてくれる人なんていません。
それはもう他者でないです。
そんなことを鑑み、それでもまた人を愛していきたい。