この記事は
- TVアニメ「安達としまむら」OP曲が知りたい
- 「君に会えた日」のコードやアレンジの解説が読みたい
方に向けて書いています。
安達としまむらOP「君に会えた日」
2020年10月クールにて放送されたTVアニメ「安達としまむら」。
前回、歌詞について分析してみました。
この記事は TVアニメ「安達としまむら」OP曲が知りたい 「君に会えた日」の歌詞の考察が読みたい 方に向けて書いています。 安達としまむら TBS系にて放送されている「安達と[…]
歌詞というフィルターで見てみると、安達としまむらそれぞれの心情をうまく表現していることがわかりましたが、
メロディーやコード、アレンジはどうなっているでしょうか?
今日はそのあたりをフカボリしてみたいと思います。
メロディー&コード分析
歌い出し
印象
まずは何も考えずに聴いて、どう感じたかを書いてみました。
最初の4小節はキラキラした印象。ただし、4小節目の終わりで、少し切なく、寂しい気持ち。
アンニュイな感じになります。
5、6小節目はワクワク感が復旧し、再び7小節目の終わりでアンニュイな感じになります。
ではメロディーとコードをみてみましょう。
コード
このようになりました。
I→IImってありそうで、なかなかないですよね。
I度始まりということで、安定感があります。
最初の4小節を「キラキラ」と感じたのは、コードというよりもギターの音色といった感じです。
I/IIIというのは、IIIm由来のコードですが、マイナーコードでないためIIImよりも軽い印象にすることができます。
そしてアンニュイの正体は、IVmでした。
マイナー調から借りてきたコードで、よく使われます。
IV-IV-Iという進行など、よく聴きます。切ない印象を残すコードとしてストックしましょう。
ワクワクは4つ打ちのドラムがそう感じさせていると解釈します。
メロディー
続いてメロディーです。
基本的に、Key=AなのでAメジャー・スケールで作られているのですが、
当ブログではさらに細かくみて、メジャーorマイナーペンタトニックに分解して考えます。
シラブルで、DoReMiから始まるメロディーですが、その直後にFaやTiの音が出てくるので、
Bm Penta + T9とF#m Penta +T9で作られていると解釈します。
(メジャーペンタはDoReMiSolLaのみで半音間の動きをしない)
この曲は転調をする曲ではないため、シンプルですね。
その他
前述のとおり、キラキラを感じたのはギターの音色。
おそらく、シングルコイルのストラトやテレキャスター系のギターで、鈴なりサウンドが出せるFender系のアンプで録音されていると思います。
ペダルで再現をするならば、VALVENERGYのSILK DRIVEを用いてGAINを低く設定すればそれっぽいサウンドになると思います。
この記事は VOXの新しいペダルについて知りたい 他のペダルと比べて何がすごいか知りたい という方に向けて書いています。 NAM[…]
その他、R側にはエレピっぽいサウンドもありますね。
そしてワクワクを演出する4つ打ちのダンス系キックドラムで盛り上げていきます。
詳しく分析はしませんでしたが、このあと伴奏で、
- ブラス
- シンセベース(レイヤー)
- エレキG
が鳴っているようでした。ベースはアタックを強調したものと複数鳴っているように聞こえますね。
Aメロ
印象
Aメロです。
印象としては、「日常」感を最初の4小節で感じました。
基本的に後半も変化はないため、タイクツ、変化がほしいという印象です。
コードを見てみましょう。
コード
歌い出しと違い、コードが切り替わる回数が半分になり、安定感=日常感を出しています。
A/Dというのは、ニアイコールDMaj7なので、Maj7のオシャレ感が出ていますが、
コード進行自体は、I-IV-IIm-V とシンプルなので、
変化が欲しくなるように作られていますね。
メロディーもシンプルです。
メロディー
Aメジャー感のあるメジャーペンタで4、8小節目だけ半音の動きが出てきます。
Aメロは音域的に低い場合が多く、ここでも最低音Eが出てきます。
歌い出しがアンティシペーションになっているのに対し、
Aメロは半拍遅れてメロディーがスタートします。
その他
基本的に、エレキGがコードを弾いていて、リズムもシンプルに8ビートです。
ベースも目立った動きはありません。
しいていうならハイハットの入り方が特徴的ですね。
生ドラムではないため、打ち込みドラム特有のハット刻みでしょう。
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Bメロ
印象
Bメロから変化を感じます。
Aメロで退屈だった日常から、ハッとするような出来事があり、日常が変わり始めた印象です。
そして後半は動き出した変化がもう止まらない。どうしてなの?
といった印象を受けました。
コードをみてみましょう。
コード
Bメロのコードもシンプルです。
ここでもやはり切なさの演出としてIVmが使われていますね。
「ハッとする」や「日常が変わり始めた」というのはコードよりもリズムによるものが大きそうです。
このリズムアクセントにより、非日常感や変化が演出されているようです。
後半はキックが4つ打ちに戻ることや、スネアが入ってくることにより動き出した感じ、止まらない感じが出ます。
しかしながら、「切なさは残したままで」ということでIVmでブレイクしてサビに突入します。
メロディー
メロディーは特筆する部分はとくにありませんでした。
シンプルにメジャーペンタトニックで構築されていますが、最後だけKey=Am由来のコードとなり、Dmペンタ+T9が使われています。
サビ
印象
サビは歌い出しと同じなのですが、フルバンド構成となっているのでまたちょっと違う印象を持ちました。
「なぜだろう?」や「でも少し寂しい」というのはもう分析せずともIVmということが分かります。
コードを見てみましょう。
コード
基本的に歌い出しと同じコードなんですが、IVmが分数コードになっています。
ベースはF(コードのm3d)でうちのばしになります。MiじゃなくてMeだよ〜と強調することで、
より前のドキドキや楽しさからの対比を強調しています。
ドキドキと楽しさは、ドラムの4つ打ち由来でしょう。
3小節目で「心がハネる感じ」の印象を持ったのですが、
それはおそらくブラスが八分裏でッパッパッパと刻むからだと思います。
そして最後の「もう何なの?」と感じたキメの8小節目ですが。
FコードがKey=A由来ではなく、Key=Am由来のコードだからと解釈しました。
Fという音はKey=Aからすると♭VIとなり、ブルースの音となります。
これにより暗い印象がつき、でも曲自体は明るいため、「どっちつかず」の印象をつけることができるのだと思いました。
メロディー
サビのメロディーは、歌い出しと同様なので割愛します。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
分析をする前に、まず聴いた印象からその原因を探ってみました。
やってみると驚くのが、アニメの
- 退屈な日常が動き出す
- 同性愛という迷いと切なさ
を本当にうまく表現している曲とコード選びであることがわかります。
こういった感情から曲を作るということができるのがやはりプロですね。