【軽い!安い!】ZOOM G6徹底レビュー

この記事は

  • 軽くて安いマルチエフェクターを探している
  • ZOOM G6の詳細が知りたい

方に向けて書いています。

 

ZOOMの2021年へ向けた最新製品「G6」

 

ZOOMのフラッグシップモデル「G11」。

それと同じエフェクトプロセッシング技術が搭載されたマルチエフェクター「G6」。

 

2021年の全世界リリースに先駆けて日本国内で先行発売されました。

 

 

 

「G11」では大きすぎる。そこまで多機能でなくていいからもう少し小さく、軽くコンパクトなマルチが欲しい。

そういった要望にZOOMが応えてくれました。

 

実際、雨の日など、フルセットで持っていくのが辛い日とか結構あるんですよね。

そんなとき、ZOOM G6ならキャリーカートなしで持ち運べるお手軽マルチとなるでしょう。

 

G11のプロセッサ搭載なので音質も折り紙付きです。

 

では、詳しいスペックについてみてみましょう。

 

スペック詳細

 

22種類のアンプ&キャビモデル

 

マルチエフェクターですが、勿論ZOOMお得意のアンシミュもちゃんと搭載しています。

定番アンプモデル16種類、ZOOMオリジナルを6種類搭載されています。

 

初心者の方のために説明しますと、エレキギターのアンプというのはたくさんの種類が存在しますが、

その多くは何かしらの名器といわれるものの派生です。

 

つまり極論もとを正せば16種類ほどの定番アンプがあれば十分ということになります。

16種類あれば、クリーンからクランチ、リード、ハイゲインまでCDで聴けるすべてのギターサウンドが再現できるでしょう。

 

アンプを同時利用できるのは1台のいとなりますが、もともと多くのギタリストはデュアルアンプは想定していないので十分なスペックでしょう。

 

135エフェクト内蔵

 

こちらもコンプ、オーバードライブ、ディストーション、ファズ、コーラス、ディレイ、リバーブなど、

一通りのエフェクトがすべてそれって135種類。

 

ZOOMのこれまで培ったデジタル技術のハイクオリティーなエフェクトが内蔵されています。

 

豊富すぎて迷ってしまうくらいです。

同時利用は7台となっていますが、それでも十分と言えるでしょう。

 

 

IRローダー搭載

 

最近よく聞く「IRローダー」。

 

これはインパウルス・レスポンスと呼ばれるもので、音響特性をキャプチャした非常に短い音声ファイルだと思っていただければOKです。

このファイルにより、スピーカーキャビネットの鳴りを再現することが技術的に可能になります。

世界の裏側にあるアンプのスピーカー特性だってそのファイルで再現できることになります。

 

G6なら、70プリセット用意されており、サードーパーティー製のIRローダーを50個まで追加することが可能です。

 

 

 

ルーパー搭載

 

最近はマルチにルーパーが搭載されていることが必須となりつつありますね。

 

このルーパーを使ってギターフレーズを重ねて即興音楽を作ることが可能です。

G6ならばステレオ45秒(モノラル90秒)のフレーズを録音するルーパーを標準装備しています。

 

SDカードスロット

 

 

うーん、もっとルーパーの録音時間を拡張したい。

そんなときはSDカードを使うことで対応可能です。

 

G6はSDカードスロットを搭載しているので、ルーパー時間の拡張から、

IRの読み込みに使うことが可能です。

 

 

タッチスクリーン搭載

 

 

最近はスマホの普及でタッチできるのが当然となりました。

ZOOM G6ならばタッチスクリーンを搭載した画面で、各エフェクターの並び替えやパラメータの変更を瞬時に行うことができます。

 

このあたりのインターフェースってマルチエフェクターが多機能になるほど不便になっていったんですが、

タッチスクリーンの搭載でやっと使いやすくなってきましたね。

 

時代にやっと追いついたといった感じです。

 

 

バンドルソフト有り

 

最近のギタリストはDTMもできなければなりません。

そういったソフトが使えなければ自作曲は作れませんし、練習音源や「弾いてみた」音源を作ったりと何かと便利ですし。

 

ZOOM G6ならSteingerg Cubase LEがバンドルされているので、

PC/MACでDLすればすぐにDTMができる環境が整います。

 

 

 

おすすめポイント

 

仕様をみていて、筆者的にオススメできるポイントをピックアップしてみました。

 

24bit AD/DA変換

 

カタログを見ますと、サンプリング周波数が44.1kHz(CDと同様)となっています。

 

最近はハイレゾ時代なので、スペック低くない??

と思うかもしれません。

 

でも44.1kHzというのは、標本化定理によって22.05kHzの音を再現することができるということになります。

この22.05kHz以上の音は人間には聞こえないため、それ以上のスペックを必要としないのです。

 

それよりも重要なのはビットです。

CDは16bitですが、このG6は24bit AD/DA変換となっています。

 

これはつまり、波形の再現度が格段に優れていることを意味しています。

(2の16乗段階で波形を再現する⇛2の24乗段階で波形を再現する)

 

これにより、音の解像度が格段にリアルになるのです。

 

 

サイズ

 

外形寸法は

 

228 mm (D) × 418 mm (W) × 65 mm (H)

 

となっています。

 

40cmあるのでギグバッグにはちょっときついかちょっと厳しいかもしれませんが、

これのためにキャリーカートは必要ないと思います。

 

手提げのソフトケースなどで対応できるのではないでしょうか?

 

 

重量

 

カタログで重量: 1.94 kgとなっています。

 

2kgを切っています。

ギタリストって、ギター以外にもこういったエフェクターを持ち運ばなくてはならないので大変なんですよね。

 

その昔筆者は、キャリカートに乗せた機材が重すぎて、現地で指が動かなくなってしまったことがあります。

本末転倒ですねw

 

でもこの重量ならばカートなしで快適にリハ現場まで行くことができます。

 

 

 

 

ここをこうしてほしい

 

筆者が弦マガ編集部中の人をやっていた時代は、重い機材しかなく、度々軽量化を訴えていたことがあります。

その声が届いたのか、現在はとても軽くて小さい機材が増えてきました。

 

このブログでも今後、機材をこうしていってほしいという要望も含め、G6のイマイチポイントを上げてみたいと思います。

 

タッチスクリーンはスマホでいい

 

G6は別売りのBluetoothアダプタを購入することでiOSアプリと連携が可能になります。

 

 

ならばもうタッチスクリーンは廃止して、そういった制御はすべてスマホで行うことはできないのでしょうか?

それができれば筐体をさらに小型化することが可能になります。

 

スマホでできる機能を本体に持たせる必要はないと思うんですよね。

 

ペダルはなくても

 

昨今はとても小さくて軽いエクスプレッション・ペダルが多数リリースされています。

 

なのでマルチエフェクター自体にペダルをつける必要はないと思います。

その分、小型化&軽量化したらよかったかなぁと思っています。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

ZOOMの2021年へ向けた自信作のG6のレビューでした。

スイッチの数も多く、リハ&ライブでも不足なくメインで使える機材です。

 

普段はKemperやAXE-FXなどをメインに使われている方でも、

雨の日用の機材として持っておくのもよいかもしれません。

 

 

くどしゅん
もっともっとギター機材は進化していってほしい。
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