この記事は
- TVアニメ「進撃の巨人 The Final Season」の主題歌が知りたい
- 「僕の戦争/神聖かまってちゃん」がどのように作られているか知りたい
方に向けて書いています。
進撃の巨人 The Final Season
2021年1月から放送された、テレビシリーズ4作目となるファイナルシーズン。
原作も2021年に終了ということで、盛り上がってきています。
壁外の巨人を駆逐し、外へ出た調査兵団。
果たしてエレン、ミカサ、アルミンはどうなるのか?
毎週目が離せません。
OP曲「僕の戦争/神聖かまってちゃん」
個人的に進撃の巨人の主題歌っていったらやっぱ、Linked Horizonじゃないですか?
家畜の安寧 虚偽の繁栄
紅蓮の弓矢 Linked Horizon
この歌詞は後世の語り継がれる名歌詞だと思います。
こんな強烈な歌詞見たいことないですし、この一節により彼らは紅白出場も果たしたといっても過言ではありません。
しかしながら、NHKで進撃の巨人が放送されるようになってから様子が変わり始めます。
YoshikiとかHydeとかを使い始めたんですよね。
その時はまだエンディングにLinked Horizonを使っていたような記憶があるのですが、
今回のFinal SeasonについにLinked Horizonは採用されませんでした。
なんとも腹立たしい限りです。(後期に採用されることを強く望みます。)
でも。でもね。
今回のOP曲を担当した、神聖かまってちゃんの曲「僕の戦争」が、Final Seasonにふさわしい曲であることも事実なんですよ。
作詞作曲を担当したのはメンバーの「の子」さん。
筆者はこのバンド?のアルバムを一枚程度しか聴いたことがないのですが、
どうにも「イっちゃったサウンド」を作る方々でして。
今回も世界の終末にふさわしい楽曲となっています。
それではメロディーとコードを見ていきましょう。
メロディー&コード
イントロ
印象
まず、Final Seasonということで、「何かが始まる」感じと妙な「緊張感」がある始まりかたです。
4小節目でそれが「よくないこと」という印象に変わります。
メインのイントロとなる5小節目以降は、「殺伐な世界」や「変化」、「終わらない」などを感じました。
イントロが結構長くて、16小節あります。
最後の4小節は「おどろおどろしい」、「不気味」という印象を持ちました。
分析せずともこの曲が短調であることはわかるのですが、
以前分析した、「アイデンティティ/秋山黄色」のようなカッコよさではなく、
ひたすら恐怖や不気味さを感じさせるものとなっていて、興味深いです。
この記事は TVアニメ「約束のネバーランド」2期のOP曲が知りたい 「アイデンティティ/秋山黄色」がどのように作られているか知りたい 方に向けて書いています。 ※本記事は、約束のネバーランド1[…]
分析結果
キーはC#mです。
ひたすら、C#mとG#を繰り返すようなシンプルな進行なんですが。
「何かが始まる」、「緊張」の正体。
これがおそらく、テンションノートによるものだと思います。
- C#mのところは正確にはC#m(9)
- G#のところは正確にはG#7(♭13)
だと思います。
このテンションノートにより独特の世界観が出せていると分析しました。
ちなみにこういったテンションノートをぶち込む場合、半音でぶつかることが多いため、
omit(省略)するかボイシングでオクターブ以上離している場合が多いです。
今回で言えば、C#mのm3d、G#7の5thは省略していると思います。
最後の4小節はストリングスがC#マイナーペンタ+T9でフレーズを奏でるため、
「おどろおどろしい」、「不気味」と感じたということがわかりました。
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Aメロ
印象
Aメロも引き続き、ネガティブな印象が続きます。
まあこの曲にポジティブな要素は最後まで出てきそうにありませんがw
「続く緊張」という印象がありました。
そして、7小節目に「何かの前触れ」を感じ、「世界の終わり」という印象を持ちました。
分析結果
Aメロもイントロのコード進行のまま突入するパターンでした。
しかしながら、最後の2小節で一気に世界観を変えてきます。
イントロでも4小節目に「DoTeLeSol」というメロディーが流れますが、
Aメロ8小節目の「DoTeLeSol」はキーが半音上(Dm)なんです。
そうです。ここで転調しているのです。
この転調が「世界の終わり」という印象を抱かせる要因だったことがわかります。
サビ
印象
この曲はBメロがなく、所謂VerseChorus編成ですね。
しかし、サビが長い。
16小節とエクストラバーとして4barあります。
印象としては、「世界が壊れていく」、「止められない」感じですね。
Final Seasonは主にエレンが戦争を仕掛けるような物語なので、その世界観を表現しているのでしょう。
しかし「それでも食い止める」というミカサ達の思いが最後の4小節で表現されているように感じました。
分析結果
イントロの言語がよくわからない歌(個人的に「ナミミビア〜」って歌ってるw)と、
英語による合掌のメロディーが掛け合いというよりも同時進行するサビとなっています。
ここは、コード進行的にはトニックからの順次下降進行となっています。
その分、悲鳴のようなサウンドやストリングス、合唱で世界の終わり感を出しています。
Em7♭5-A-Dm(IIm7♭5-V-Im)というマイナーのドミナントモーションも使っていて、
ここではハーモニックマイナーの独特の終始感も出ていて、世界観に一役買っています。
「それでも食い止める」と思った要因ですが、
これはもうエクストラバー自体がそう感じさせるものということでしょう。
本来であれば歌は16小節で終わらせる方がスマートです。
そこに4小節追加することで、「まだ終わらせない」執念のようなことを表現できると解釈しました。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
マイナーキーだと、コード進行もより高度なことができるのですが、
この曲はとてもシンプルに構成されつつも、描きたい「恐怖感」、「不気味さ」、「世界の終わり感」がしっかり表現されており、
ここが物語に沿う(=オーダーに応える)神聖かまってちゃんが評価されるポイントであることがわかりました。
物語の結末は一体どうなるのでしょうか?
長く追っかけてきた物語が終わるのは寂しいですが、最後までしっかりチェックしたいと思います。