この記事は
- LINE6のマルチHXシリーズの違いが知りたい
- 自分にはどちらが最適か知りたい
方に向けて書いています。
LINE6のマルチHXシリーズ
HX Stomp スペック
まずは、HX Stompです。
こちらはサイズが一番小さくコンパクト。
重量も820gということで導入しやすい分、スイッチ数が少ないのが特徴です。
とはいえこれ一台で、70種類のアンプ、200種類以上のエフェクトを利用することができ、
オールマイティにこなすことができます。
サイズ的に、既存のペダルボードをバックアップする用途がメインとなりそうです。
Kemperのような他のモデラー/プロファイラーのエフェクト補佐という用途でも大活躍です。
このあたりでMIDIでコントロールも可能です。
プリアンプとパワーアンプは、真空管アンプを用いて、プリ前後にHXのエフェクトを利用するような、
所謂、4ケーブルメソッドの利用も可能です。
しかしながら、この4ケーブルメソッドでアンプのチャンネル切替はHX Stompでは不可能です。
切替には別途アンプのスイッチが必要になります。
エンジン | SHARC® オーディオ・エンジン |
---|---|
アンプモデル数 | 70種類以上(ベース用含む) |
エフェクト数 | 200種類以上(同時使用はアンプ込みで8種類) |
ルーパー機能 | 有(ステレオ30秒、モノラル60秒) |
スイッチ数 | 3 |
サンプリング周波数 | 記載なし |
IRデータロード | ○ |
アンプチャンネル切替 | – |
重量 | 820g |
HX Stomp XL スペック
続いてHX Stomp XLです。
Stompとの違いは、スイッチ数ですね。
よりコントロールしやすいよう、スイッチが8個搭載されています。
その分重量は1500gという重さです。
重く見えるかもしれませんが、これでもMacbook Pro程度なので、軽い部類に入ります。
上で紹介したプロファイラーやMIDI対応のアンプヘッドを制御する場合は、スイッチが多いこちらの方が望ましいかもしれません。
機能全般は、無印と変わりはないようです。
こちらも、アンプのチャンネル切替には対応していないため、MIDIコントール対応アンプヘッドを覗き、アンプの切替にはアンプ用のスイッチが必要になります。
エンジン | SHARC® オーディオ・エンジン |
---|---|
アンプモデル数 | 70種類以上(ベース用含む) |
エフェクト数 | 200種類以上(同時使用はアンプ込みで8種類) |
ルーパー機能 | 有(ステレオ30秒、モノラル60秒) |
スイッチ数 | 8 |
サンプリング周波数 | 記載なし |
IRデータロード | ○ |
アンプチャンネル切替 | – |
重量 | 1500g |
HX Effects スペック
続いて、HX Effectsです。
名前の通り、こちらはマルチエフェクターという意味合いが強くなります。
Stompシリーズと同じエンジンを搭載しておりますが、アンプシミュレーター的な機能がありません。
またエフェクト数もカタログスペック上はStompシリーズよりも少ない印象です。
しかしながらその分、同時に利用できるエフェクトが9種類ということで、アンプが用意できればより多彩で、エフェクティブなサウンドを作ることが可能です。
アンシミュ的な機能はありませんが、M13/M9/M5/DL4/MM4/FM4/DM4で高い人気を誇るエフェクト・ライブラリーも搭載しているため、IRのロードも可能です。
またStompと大きく異なる点に、アンプのチャンネル切替が可能という点です。
つまりこの、HX Effectsは、エフェクターを搭載しているスイッチャーと捉えるのが良さそうです。
アンプさえあれば、あとはHX Effectsだけでエフェクトも込みの総合的なプログラマブルスイッチャーとしてコントロールができるということです。
そのために、エフェクトループも2系統搭載しています。
重量は2300gと重いですが、
アンプヘッド+スイッチャー+エフェクトでツアーを巡っていたギタリストには後者2つが統一あるいは、削減できるため、大幅な軽量化が見込めます。
エンジン | SHARC® オーディオ・エンジン |
---|---|
アンプモデル数 | – |
エフェクト数 | 100種類以上(同時使用9種類) |
ルーパー機能 | 有(ステレオ30秒、モノラル60秒) |
スイッチ数 | 8 |
サンプリング周波数 | 記載なし |
IRデータロード | ○ |
アンプチャンネル切替 | ○ |
重量 | 2300g |
StompとEffectsの違い
スペックをみてみると、
Stomp=アンシミュを含むトータルプロセッサー。既存ペダルボードに追加できるコンパクトサイズ。
Stomp XL=アンシミュを含むトータルプロセッサー。
Effects=アンプが別途必要なマルチエフェクター/スイッチャー
という違いが見えました。
エンジンやルーパーなどの機能は変わりませんが、
Effetsはチャンネル切替が可能です。
例えば、スタジオのJCM900や、JCM2000など、どこのスタジオにもあるギターアンプを普段利用している場合、
また、自分のお気に入りのアンプをいつもスタジオに持ち込んでいる場合は、HX Effectsがオススメです。
ギターアンプの歪みとクリーンの切替と、その他のエフェクトを一括切替可能です。
いつも同じギターアンプを利用することがでできなかったり、
アンプを利用せずに、ミキサー卓から音を出力orパワーアンプのみ使用したいという方はHX Stompがオススメということになります。
どちらが優れているかというよりは、あなたの普段のリハ&ライブのセッティングの仕方により、
StompかEffectsを選ぶと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
どちらも素晴らしい製品ですが、違いをみてみると
- アンシミュ機能の有無
- アンプのチャンネル切替の可否
という2点が浮き彫りとなりました。
これら2つの違いと、あなたの普段のセッティングを鑑み購入してください。