この記事は
- 音圧アップする方法が知りたい
- なかなかCDの音量にならない
方に向けて書いています。
DTMerを悩ます音圧問題
DTMで作曲をしていると、必ず最終工程にあるミックス/マスタリングという作業。
本来アーティストはこのあたりの知識について深く知る必要はありません。
しかし、委託するのにも費用がかかりますし、なかなか思うようなミキシングをしてくれるエンジニアにも出会えないものです。
したがってセルフでやることが増えているわけですが、
このミキシングという沼は底知れぬ深さなんですよね。
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なかなかCD音量にならない
まずもってCDの音量にすることができません。
すべての楽器の音を、パンで振るだけでは余分な成分が多すぎたり、ダイナミクスが大きすぎて
波形を大きくすることができないのです。
この原因の多くは、ローカットができていないことと、
コンプレッサーによってダイナミクスが整えられていないことに起因します。
なんですが、それができていて、マキシマイザーで音量を上げたとしても、
それでもやはり自分の音源は音が小さい。。
自分の音源を聴いたあとに、CDを聞くとゲンナリしますよね。
Mid成分に音が集中している可能性
では、適切なローカットができていて、ダイナミクスも整っているのに、
音圧がなんか足りない。
これ以上あげると、RMS値も-5dB以上になってしまう。。
それはもしかしたら、Mid成分に音が集中しすぎているのかもしれません。
ミックスにおいて2mixには、LRという概念とMidSideという概念があります。
それについては、こちらにて解説しています。
この記事は DTMにおけるMS処理について知りたい ミックスにおいてどのようなことができるか知りたい 方に向けて書いています。 MS処理って何? 通常皆さんが聴いている音楽は[…]
MS処理でサイド成分を上げてみる
今回は筆者の曲で見てみましょう。
2021年6月の2Weekで作曲した「時限花束」です。
これをミックスしていて、十分マキシマイザーで音圧を上げているのにもかかわらず、
なんか音圧が足りないと感じていました。
そのときの音がこちらです↓
ギターのパンもLRに振り切っているのに、音圧が足りない。
でもこれ以上ギターをあげると歌が聞こえなくなってしまう。。
そんなとき有効だった方法が、MS処理によってSide成分にコンプをかけるでした。
具体的には、iZotopeのOzoneを使用しました。
OzoneのコンプレッサーはMS処理が可能です。
挿入して、Side側だけにコンプをかけます。
Compressorのスレッショルドを下げていき、ゲインリダクションが-1dB〜-2dBくらいになる値にして、
最終的なアウトプットゲインを上げます。
もちろん、上げすぎるとやはりセンターのボーカルが聞こえづらくなりますが、
適切な値であれば、音圧がグッと上がってきます。
そうそう、両サイドからの音圧もバッチリ!となります。
これにより、もしかしたらMid成分の音量を少し下げてRMS値も下げられて、潜在的な歪みも抑えられるかもしれません。
最終的以下のような音に調整できました。
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筆者も音楽を作り続けないといけないから。
そのために全パラメータを公開したプロジェクトファイルが付属しているから、誰でも再現できるはずだよ!
是非やってみてね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
CDの音圧に迫る場合、MS処理をうまく活用することで近づけることができます。
その前段で、EQやコンプの使い方もしっかりマスターしておきましょう。