この記事は
- DTMの生ドラム音源を探している
- ドラム音源のオススメが知りたい
方に向けて書いています。
DTMでバンドものをやりたい!
昨今は新型コロナウイルスの影響で、多くのアマチュアバンドが解散し音楽を辞めざるを得ない状況となりました。
筆者自身も、バンドがなくなり今は一人です。
しかしながら、仮に所属のバンドがすべて解散してしまったとしても、パソコンを使うことで音楽をし続けることは可能です。
特に最近のボーカロイドの質は、正直その辺のアマチュアボーカリストよりもキレイに歌ってくれるため、ボカロPとしての活動に切り替える人も多かったのではないでしょうか。
で、ボカロというのはそれまでやはり機械のような歌声であったため、音楽自体ダンス系のものが多かった印象があります。(そんなに詳しくありませんが)
でもやっぱりバンド育ちの人間はバンドっぽい生ドラムでの打ち込みで曲を作りたいですよね!
きっとそういう方も多く、筆者の記事「ドラムをミックスする全手順」は2022年現在、一番人気の記事となっています。
この記事は ドラムをミックスする方法が知りたい ドラムのコンプとEQの設定を知りたい 迫力のあるドラムミックスに仕上げたい 方に向けて書いています。 DTMで[…]
標準音源でもいいけれどサードパーティの質は段違い
で上記記事は、Logicに最初から入っているドラム音源を使用して解説しています。
昔に比べれば音質は格段にアップしましたし、打ち込み&ミックスが上手ければこの音源でも、生に迫る音源を作ることは可能です。
ですが有料のサードパーティ製となるとさらに質が高くなりますし、
実際にプロが叩いた大量のMIDIファイルが付属していたりするので、必ず導入しておいたほうがいいものだと個人的に思います。
筆者のボカロ音源は、すべて打ち込みのドラム音源で作られています。
正直耳だと打ち込みなのか、人が叩いたのかわからないレベルだと思いませんか?
2022年最新!DTMドラム音源
では、ここからは2022年おすすめのドラム音源紹介となります。
Steven Slate Drums 5.5(SSD5.5)
だいたいこういう記事はまず最初にBFDとかSuperiorが出てくるんですけどね。
筆者的にはこのSSD5.5をガチでおすすめします。
本当に買ってよかったです。
音質はもちろんなんですが。
とにかく何もしないでよい音なんですよね。
後述するBFDなどは、結構音源内で音作りをしないと、それなりにならない音源なんですが。
このSSD5.5は何もしないでいい音なわけです。
つまり、制作スピードが落ちない、かつ制作意欲を維持できるということです。
これ大事。
曲のアレンジ段階で、仕上がりが想像しやすいので気分も上がり、作編曲がスムーズに行えることが強みでしょう。
実際、前述の筆者の音源はすべてSSDで打ち込んでいますし、ほとんどが付属のMIDIデータを張り付けただけのものです。(フィルとか結構いじりますが)
キット数の数も多く、様々なジャンルの曲に対応可能ですが。
俯瞰した目で見ますとRock向きのチューニングがされたドラムという印象です。
ただ、筆者の曲「Starry Sky」の落ちサビ部分のように、ジャズに対応することも可能です。(これもMIDIデータ貼り付けただけ)
欠点があるとすれば、Rock向きにチューニングされているため、軽やかなPOPSなどにはちょっと重たすぎるかもしれない。ということくらいでしょうか。
スネアのカーンと響く胴鳴りのような音が欲しくなるときもあります。
- 148の著名なアーティストをモデルにしたプリセット
- 2400以上のMIDIグルーヴ
- ロック、メタル、ジャズ、ファンク、インディー、レゲエなど多目的なドラムキット
- セッティングが容易なMIDIマッピングとラーニング機能
- STEVEN SLATE本人によるワンショットサンプル付属
- 135のスネア、112のキック、58のタムモデル収録
- 11のハイハット、14のクラッシュ、6のライド、4のスプラッシュ、3のチャイナを収録
- ウィンドウサイズを調整可能になった新しいGUI
- ワンショット為の新しいヴェロシティとりがリングアルゴリズム
- 2インチテープを含むアナログプロセスによって収録された生drumサウンド
Superior Drummer 3
Superiorも非常に人気のある音源です。
プロも御用達ですし、SSD同様に音を作りこむことなく素でよい音であるために、制作スピードやテンションが落ちることがありません。
SSDとは異なり、こちらはエフェクトも搭載しているためプラグイン音源内でドラムの音を完全にミックスすることが可能です。
筆者はSSD5.5を使う場合は、いつもミックス段階でWAVにパラアウトして個別にミックスしていますが、その必要がないということですね。
ミキサーエフェクトは35種もあるようです。
入力しリズムパターンに似たMIDIグルーブを検索してくれる「Tap2Find」という機能もあり、より直感的に制作していくことが可能です。
デメリットがあるとすればそれは容量でしょうか。
235GBもあるんです、これ。
24bitの音源であるため、質が高いのは間違いありませんが、それなりにディスクを圧迫するものだと思って購入を検討しましょう。
- 約235GB以上にも及ぶ未加工の44.1 kHz / 24bit サウンド
- 完全なる「没入感」を得るために、サラウンド構成でセットアップされた11の追加ルームマイクでも収録
- ステレオから最大11チャンネルのサラウンドに対応
- 巨匠George Massenburg がエンジニアを担当
- オフラインオーディオからMIDI への変換に対応
- 約350種のヴィンテージ・ドラムマシン・サウンドを収録
- 35種類のミキサー・エフェクト
- ウィンドウの着脱やサイズ調節も可能な新しいインターフェイス
- プレイスタイル、Tap2Find、ソングクリエイター、ソングトラックなど、収録MIDI グルーブの検索機能とワークフローが大幅に改善
- MIDIグリッドエディタを新規搭載
- マクロ・コントロールをDAW オートメーション可能
- オーディオ・サンプルをインポート可能
- キーボードショートカットに対応
- コア・ライブラリ(約235GB)をダウンロード提供
※お使いのネット環境によってはダウンロード完了まで数日間を要します。 - 64bit専用ソフトウェア(プラグイン/スタンドアロン)
MODO DRUM
こちらは他のドラム音源とは一味違ったものです。
というのも、他のドラム音源というのはサンプリングされたデータの集合体みたいなものなんですよね。
つまり、インターフェース画面から強弱で細かく分類されたWAVを都度読んで鳴らすだけの音源。
なんですが、こもMODO DRUMはサンプリング音源ではないんです。
物理モデリング=CPUで演算され、作られた音が鳴るドラム音源です。
したがって、ディスクの容量が確保できない場合にオススメできる音源です。
まあしかし、CPUは消費するのでその辺の兼ね合いによりますね。
(正直CPUの質を上げるならディスク上げるほうがロープライスかと)
音については、少し独特。
デフォルトからは少しいじる必要がありますが、使い方次第で面白い曲に仕上がりそうな音です。
- モーダル・シンセシスに基づくリアルタイム・サウンド生成テクノロジー
- あらゆるジャンルに対応する最大13種類のドラム・キット
- 視覚的にも分かりやすいサウンドのエディット
- ドラム・サウンド全体をコントロール可能:ドラム・キット、演奏スタイル、スティック、部屋鳴り、エフェクト
- 1,400種類以上のMIDIパターンを収録したグルーヴ・マネージャー
- 無料のCS版とSE版ではいつでも追加キットを個別に購入して追加可能
BFD3
やはりBFDはあらゆるジャンルのDTMerやドラマーに絶大な人気です。
というのも、上記の音源に比べてできることが格段に多いということでしょうか。
キット数はもちろんSSDにはないエフェクトも33種搭載。
グルーヴエンジンを搭載してMIDIデータから、新しいグルーヴを生成することも可能です。
その分扱いが難しいと判断したため、この順位となりました。
正直、ドラマー並みに知識がないとこいつを使いこなすことは難しいんじゃないでしょうか。
また55GBという容量が必要になることも留意点となります。
- L.A.のOcean Studiosとメリーランド州のOmega Recording Studiosでレコーディングされた、119個のピースと7つの新しいキット。
- BFD3専用の高解像度で収録されたロック、メタル、ジャズ、ブラシのキット。
- 55GBのディスク・スペースから155GB相当のロスレス・サンプルをストリーミング。
- タムの共鳴やシンバルのスウェル奏法までもモデリング。
- 最大8つのアンビエント・マイク・チャンネル。
- 作業効率の高いユーザー・インターフェイスとワークフロー。
- ハイスピード、高効率オーディオ・エンジン。
- DCAM EnvShaper、Reverbを含む新しい33種類のエフェクト。
- すぐにミックスが行える、豊富に用意されたプリセット。
- 詳細に編集可能なグルーブ・エンジンと新しいグルーブ生成ツール。
- Steve Ferrone、Brooks Wackerman、Bobby Jarzombek、Peter Erskine & Stanton Mooreが実際に叩いたPlatinum Samples提供のグルーブを多数収録。
わかる!「歌ってみた」や「弾いてみた」動画や、DTMで作曲したときにミックスがうまくいかなくて沼にハマるよね。そんなときはRMSメソッドで巷のCDみたいなミックスに仕上げる技術を学べるよ!
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- Logic Pro Xの標準プラグインのみを使用!
筆者も音楽を作り続けないといけないから。
そのために全パラメータを公開したプロジェクトファイルが付属しているから、誰でも再現できるはずだよ!
是非やってみてね!
ライブラリ用のディスクを用意しよう
こういったドラムの音源は、サンプリングされたWAVやロスレスデータを瞬時に呼び出して鳴らすのが主体となります。(MODO DRUM除く)
容量も大きくなりがちであるため、可能であれば外部の高速アクセス可能なディスクにインストールしておくほうがよいです。
筆者のおすすめは1TB程度のディスク(HDDではなくSSD)を導入して、ThunderboltかUSB3.0接続する方法です。
こうすることで外部ディスクであっても高速アクセスすることが可能になり、作業への支障を最低限にすることが可能です。
もちろん、ノートの場合は内蔵ディスクでもいいですが、作曲データと合わせてディスク容量を圧迫する可能性があることも覚えておきましょう。