この記事は
- TVアニメ「サマータイムレンダ」のOP曲が知りたい
- 「星が泳ぐ/マカロニえんぴつ」のコードが知りたい
方に向けて書いています。
TVアニメ「サマータイムレンダ」
2022年4月クールにて放送されたTVアニメ「サマータイムレンダ」。
「少年ジャンプ+」で連載された同作品のアニメ化ですが、筆者は原作は未読です。
和歌山の小さな島で繰り広げられるサスペンスで、原作は完結しているので
ついついコミックを買いたくなってしまいますが、我慢してアニメのみ観させていただいてます。
和歌山県の友ヶ島というところが聖地のようですね。
いってみたい。
OP曲「星が泳ぐ/マカロニえんぴつ」
OP曲を担当するのは、ダイの大冒険のOP曲でも有名な「マカロニえんぴつ」さんで「星を泳ぐ」。
バンドらしいストレートなサウンドですが、けしてラウド系というわけではなく、重たすぎないRock曲となっています。
最近はDTMでできることも多くなり、つい楽器を増やしたアレンジをしてしまいがちですが、
こういったバンドのストレートなサウンドもやっぱりいいですよね。
今日はこの曲を分析していきたいと思います。
メロディー&コード分析
イントロ
印象
イントロでは、「荒廃した世界」のような印象に始まり、そこから「現実に戻る」、なんだけども「少し違う世界」、
そして「もう一度やり直す」、「正しい世界へ」といった印象を持ちました。
この作品ってサスペンスなんですけど、それであると同時にタイムリープものです。
なんども主人公が過去に戻り、少しずつ謎を解きながら違う未来を作っていく。
印象が少々作品に引っ張られすぎましたが、そのような印象になりました。
どんなふうに感じたかを書き留めておくことはとても重要なんだよ。
分析結果
Key=Cです。イントロの「荒廃した世界」はギターの単音フレーズによるものです。
シングルコイル系の歪んだ音からそのような印象となりました。
そこからバンドインして、「現実に戻る」。ここはいつも通りのF-G-Cという超王道進行になるのでそのようなイメージとなったんだと思います。
しかしながら、「少し違う世界へ」。
この超王道コード進行が繰り返されると思いきや、ここでA♭コードが出てくるんですよね。
これは短調(Cm)由来のコードなのでここで違和感を覚えるわけです。
主人公が過去をやり直し、少し違った未来が見えてきたというところを表現しているように感じます。
またここでギターの音がF#が弾かれるんですよね。
これはCメジャーでもCマイナーでもない調性外の音です。
スケールで言えば、Cリディアンって感じでしょうか。
この音にもまた違和感を覚えるような作りになっています。
Aメロ
印象
Aメロでは「時が止まる」という印象から始まります。
それが5小節目で「動き出す」。しかしながら9小節目で「再び止まる」、最後の1小節で「心臓が動く」となりました。
やっぱりこの曲は、何度も同じ時を繰り返し未来を改善していくこの物語をコードや、リズムによって表現しているんではないでしょうか。
分析結果
コード自体はとてもシンプルです。
ここはリズムを聴かせるポイントということでしょうか。
「時が止まる」や「動き出す」もすべてリズムアレンジによるものです。
「心臓〜」はバスドラムの4つ打ちでしょうね。
Am-D7-GというのはGに解決するツーファイブですね。
通常Key=CですとDmですが、D7とすることでよりGにいく力が強くなります。
Aメロではとくに臨時記号もなく、Amペンタ+T9、Dmペンタ+T9(つまり、普通のCメジャースケール)で構成されています。
はっとりさんは鍵盤奏者ではないので、臨時記号は少なめです。
この点、ヒゲダンの藤原さんは臨時記号使いまくりです。
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Bメロ
印象
Bメロでは、「モヤモヤした気持ち」が「晴れる」ような印象となりました。
潔い4小節のみのBメロです。
分析結果
最初のEmはC/Eかとも思ったんですが、ギターバンドなのでEmとしました。
G-AmではなくA♭dim7-Amとしているのがポイントですね。
ここが「モヤモヤした気持ち」の正体かもしれません。
それが最後のGコードによって「晴れる」。
なんですが、ここでサビの入り直前にG♭m7♭5が一発入ります。
でも歌は歌えないんですよね。。
ならボーカロイドで作曲をはじめてみたらどうだろう?
歌が歌えなくても歌を作るボカロPになれば君も立派なアーティストだよ。
参考までに筆者の曲を紹介しておくね。
サビ
印象
サビです。「続いていく」ような印象から始まります。
全体的にやはり、主人公が何度も同じ時を繰り返していく感じ「やり直す」「前と違う」などの印象が強いです。
4小節目の終わりでは「巻き戻る」ような印象となります。
筆者が作品に引っ張られすぎているんでしょうか。。
分析結果
サビ前の直前で弾かれたG♭m7♭5のコードに接続されたのはFコードでした。
FはKey=C上ではサブドミナントなので、「続いていく」印象となります。
2小節ごとにFコードに戻るため、やはり「やり直す」という印象になったのでしょう。
なんですが細かく中身を見ると毎回違うコードが出てきます。E7やFmやCです。これによって2小節ごとに印象が変わっていくのです。
この微妙なコードの変更がこの「サマータイムレンダ」の世界を表現しているのではないかと個人的に推測しています。
さらに「巻き戻る」の正体。これはG-G♭m7♭5-Fと落ちていくる感じに由来するでしょう。
いや、本当個人的な推測ですけど、繰り返す時と少しずつ変わっていく現実がコードで表されてるんですよね。すごい。
心揺さぶってくれた方々に本当に感謝!
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アウトロ
印象
普段アウトロは 分析しないんですけど。
この曲のこのアウトロ部分がとっても好きで。
なんでだろう?という心の整理のために分析してみます。
印象としては、「思い出を巡る」って感じなんですよね。
分析結果
はっとりさんの曲って前も分析したんですけど、E7からAmに解決させないんですよね。
Fに偽終止させる。
この最後のフレーズの印象や、懐かしさを思い出すのはなぜなんでしょうか。
コード的に目新しいものはなく、フレーズもドメジャーペンタで構成されているので、そこじゃないとすればギターのサウンドでしょうか。
独特な歪みと艶のある音ですよね。
ピックアップはフロントで、ブティック系のコンプ感強目のアンプを歪ませた上で、
スプリングリバーブを使っているようなサウンドです。なんとくか哀愁がある切ないサウンド。
このサウンドと空間を空けつつも、「わかってるよ」と伝えるがごとく入ってくるピアノの伴奏。
ここにグッときたのかもしれません。
この作品の主人公、網代 慎平って一人で立ち向かっていくんです。影に。
なぜなら時を戻れるのが自分だけだから。しかもその戻る手段は自分の命を絶つこと。
想像を絶する孤独でしょう。
その孤独の中で、ふと見守るように現れる小舟 潮の亡霊。
このギターが網代 慎平ならば、ピアノが小舟 潮なんじゃないかと感じました。
ちょっとフレーズコピーしてみました。マッチレスアンプに、レスポール 。
フロントピックアップでトーンを絞ってスプリングリバーブをかけています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
2クールの作品ということでまだまだ序盤の「サマータイムレンダ」のOP曲について分析してみました。
繰り返されるコード進行と、その一つ一つに少しずつ変化をつけている部分がこの作品の世界観を演出しているのだと解釈しました。
表現者ってすごくないですか?
あなたが普段聞き流してしまうサウンドや言葉にも、大切な意味があるかもしれません。
大切に、作品を愛してあげてくださいね。