内向型の生き方戦略~中村あやえもん~【書籍レビュー】

 

内向型の研究

 

プロフィールでも紹介しているとおり、僕は内向型です。
それも極度の。

 

 

だからといって根暗なわけじゃないし、実際友達もたくさんいます。

用賀の街を歩いていると必ず知り合いに会うくらいです。

そう、内向型=根暗じゃないんですよね。

 

とはいえ内向型というのはマイノリティです。

 

そりゃあ、トランスジェンダーの方よりはマイノリティではないですが、
くどしゅんはおまけに左利きで、

 

この世界の生きづらさっていうのは結構感じます。

 

やはり音楽家ですから、人が多いところが好きになりたかったし
目立ちたかったし、多人数の会話についていける人でありたかった。

 

でもできなかったんです。

 

それでひたすらギターを弾きまくっていてある日武道館経験者に言われたのが、

「くどしゅんさんよりギターへたくそで武道館立ってるやつなんて山ほどいますよ」

 

でした。
まさに青天の霹靂。世の中ってそんなもんだったんだと。

 

この僕と世界の乖離が、実は自分の気質(内向型)にあると気づいたのはここ数年です。

 

なので今は内向型とうものをちゃんと知ってもらえるよう人に話したりしています。

 

で、今回「内向型」というを画期的な言葉に言い換えた本と出会いました。
アマゾン・Kindle限定の電子書籍です。

 

 

内向型は「境地開拓型」

 

この本、電子書籍のみなんですが、参考文献が少ないことから
スーザンケインさんの本と違い、科学に基づいたものではなく、

 

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むしろ「天才を殺す凡人」のような思考実験的なお話です。

 

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この著書の中で、内向型は新しいパイを生み出す「境地を開拓する役割を担う」というのです。
大して、世の8割を占める外向型は「パイを奪い合う社会維持型」と定義されています。

 

一見、インドアに見える内向型が実は境地を開拓する役割を人類の中で担っているってとても画期的ではありますが、
同時に懐疑的になりますよね。

 

でも、読んでいくと納得の嵐なんですよね。

 

 

外向型と内向型は刺激の強さで決まる

 

では外向型と内向型の違いは何かということを根本的に見ていくと、

刺激に対する感度

なのだそうです。

同じ刺激であっても社会維持型=外向型は鈍く、境地開拓型=内向型は鋭い。

 

考えてみれば僕はそういった刺激には敏感で、
例えばイヤホンの音は小さめだし、新しい環境にはワクワクより不安を覚えるし、
人が多いところは疲れてしまう。

 

まさに刺激に鋭い感性を持っているということなんですね。

 

 

社会は鈍感なほど評価される

 

本の中でも語られているように、社会維持型が作った社会は鈍感なほど評価されるじゃないですか。

 

大食いだったり、酒が強かったり。メンタルが強かったり。人との距離が近いほどよかったり。挙げればキリがありません。

それは社会維持型が社会を維持していくのに便利だからなんですよね。

 

決められたルール内の我慢強さは社会維持のために必要不可欠ですから。

 

 

刺激に鋭さほど境地に必要な理由

 

対して境地開拓型は刺激に鋭いわけですが、
たとえばあなたが未知のジャングルに投げ出されたとして、

 

生き残るのはどちらでしょうか?

 

刺激に鈍感な人
刺激に敏感な人

 

 

考えてみると繊細なことを感じ取れる後者のほうが生き残る確率が高いですよね。
明らかに。

 

したがって、内向型は境地開拓する役割が義務付けられた人間なのです。

 

 

例えとしての蟻の話

 

人類にそのような人種を授けたのは「発展と繁栄」のためと著者のあやえもんさんは解釈しています。

というのも例えば蟻でも2割は単独行動をし、万が一の生き残りとして境地を開拓する役割を担っているからです。
対して残りの8割は今ある社会を維持するために集団で行動し、女王を守り、家族を作るのです。

 

 

だとしたら境地開拓型は家族いらなくね

 

境地開拓型は役割上、家族が必要ないのです。

このあやえもんさんの解釈に僕は妙に納得してしまったのです。

 

全然一人で平気で寂しいとも思わないし、あたたかいご飯が食べたいとも思わない。
両親と仲が悪いわけではないけど疎遠。

 

まさに僕の生き方が境地開拓型なんですよね。

 

また、境地に人はそもそもいないので、
社会維持型と違い、社会を維持するために行われる(他愛のない)会話には興味はなく、(目的を達成する)意味のある会話を求める。

 

というのもすごく納得します。

僕普段飲み屋で隣から聞こえてくる話に「意味ない会話してるなぁ」と思っています。ごめんなさい。

 

 

いじめは社会維持型が境地開拓型に行っている

 

コミュニケーションがそもそも必要ない境地開拓型は、社会維持型からすると「気持ち悪い」やつです。

 

だからちょっかいを出して反応を見たくなる。
そして泣くなりの反応が返ってくることで社会維持型は安心をする。

 

これが「いじめ」です。

 

そういえば僕が子供の頃、ものすごく頭がいいのに内向型であったシバキンってやつは、
いじめっこに服を脱がされて泣いていたな。

 

 

怒ることが少ない理由

 

これは僕の解釈になるのですが、
内向型の人ってあんまり怒らなくないですか?

 

対して、外向型の人ほどよく怒るように感じます。

 

というのも社会維持型は相手を変えることを主眼に置いているから怒りが沸くんですね。
集団でいなければならないのに、相手を変えるほうが簡単だからです。

 

対して境地開拓型はどうでしょう。
境地開拓型は、相手よりも自分を変えようとします。

 

そもそも境地にあまり人はおらず、生き抜くために自分が変わるしかないからです。
したがって怒る相手もいないんです。

 

だから内向型は怒りという感情がそもそも少ないのだと思います。

 

 

境地開拓型は好奇心を大事にしろ

 

この本ではタイトルどおり、内向型の生き方についても言及しています。

 

どうすれば快適に生きられるか。これは内向型にとって死ぬまで悩むことかもしれません。

しかし、世の中が社会維持型によって作られているならば、対策は可能なのです。

 

あなたがあなたらしく突き抜けるヒント。

それがこの本には記載されています。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

きっと世の中にはたくさんのマイノリティが存在するのでしょう。

 

内向型もそのひとつです。
でもエネルギーが内から湧き出るという意味であって根暗ではありません。

 

境地を開拓する役割をあなたは担っているのです。
自分がマイノリティであることを認識できた人間は強いですよ!!

 

この新しいあやえもんさんの考え方は早くインストールすべきです。

 

そして生きやすい世の中を新たに作っていこうじゃありませんか!

 

 

くどしゅん
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