この記事は
- 歪み系のコンパクト・エフェクターを探している
- SD-1がなぜ人気なのか知りたい
- SD-1の正しい使い方が知りたい
方に向けて書いています。
みんな大好きBOSS SD-1
エレキギターを初めて、早数ヶ月。
教則本に沿ってこれまでやってきたけど、私のサウンドはなんかヘボい。
そういえばなんかエフェクターというのがエレキギターの醍醐味であると本にも書いてあった。
でもいったい何を買えばいいんだろう。そういえばクラスの友達がいってたな。ひ・ず・み?
ん〜、どれ買えばいいかわからない!
そうそう、僕もそうでした。16歳の頃。
ロックギターに必要なもの!「歪み」です!
ゆがみじゃないです、ひずみです!
ということで、今回は初心者がまず手を出す、BOSSのコンパクト・エフェクターから、SD-1について解説してみたいと思います。
そう、何を隠そう僕が最初に買ったエフェクターが、BOSSのSD-1でした。
SD-1の特徴
SD-1は、1981年に発売されて以来多くのギタリストに愛用されているコンパクトエフェクターです。
ギターとアンプの間に接続し、フットスイッチを踏むことによってオン/オフして利用します。
エフェクターにはいろいろ種類がありますが、SD-1はオーバードライブと呼ばれる歪み系エフェクターで、
コンプレッサーの後、コーラスやディレイなどの前
に接続するのが一般的な接続順です。
つまみは3つ。
- 音量をコントロールするLEVEL
- 歪みの量をコントロールするDRIVE
- 音域をコントロールするTONE
シンプルな構成ですね。
メインの歪みとしての使い方
こちらについてはビデオをみていただくといいでしょう。
DRIVEを上げていくと、ザ・エレキギターの音になりますよね。
そうそう、これこれ。これがロックギターです。
豊かな倍音と迫力。
歌のバッキングからライトなGソロまで幅広く使えるペダルです。
ミッドレンジが強めであるため、ストラト特有の線の細さもしっかり補ってくれます。
ただ、見ていただくとわかるのですが、あまり歪み量としては多くありません。
ONE OK ROCKのような激しいRockをやりたい場合、メインの歪みには適さず、どちらかというと斉藤和義とか奥田民生みたいなクラシックロックやJ-POPに適した音となります。
より深い歪みでギャンギャンにロック或いはヘビーメタルしたい場合は、同じBOSS製品であれば、DS-1やMetalZoneのほうがおすすめです。
ブースターとしての使い方
SD-1が現在まで大人気な理由のひとつがこれです。
「ブースター的に使うと、超いい感じになる。」んです。
ブースターというのは、メインの歪み(それこそDS-1やMT-2)を別に用意し、SD-1をその前段に接続し使います。
歌のバックなどをメインの歪みで演奏し、ギター・ソロでSD-1をオンにしてブーストするという使い方です。
特に、リハーサルスタジオなどにあるMarshallアンプとの相性は抜群で、
壁のようなスタックアンプの特徴であるハイとローが、SD-1を踏むことによって中和されて、気持ちいいギターソロが弾けるんです。
ブースター的に使う場合は、LEVELを全開、DRIVEを0〜3程度に抑えるとよいです。
ブースターでは、IbanezのTS9なんかも同じような使い方をします。
人気の理由
SD-1が現在までに長く愛され続けているのはやはり、後者のブースター的な使い方によるものと思われます。
ただ、それ以外にもJC-120が関係していると個人的には思います。
日本のリハーサルスタジオや、ライブハウスでは必ずJC-120というアンプが使われています。
これは真空管を用いない、ソリッドステートなアンプでギタリストには正直とても使いづらいアンプではあるのですが、故障することが少ないためどこのスタジオにも採用されているアンプです。
ギタリストはこのアンプを使いこなすことが必須となるのですが、
BOSSのエフェクターは基本JC-120ですべてテストされているということから、
JC-120に最適化されているといえるのです。
技 WAZA CRAFT版も!
ロングセラーを続けるSD-1ですが、従来のスタンダードモードと、よりワイドレンジになった、カスタムモードを搭載した技 WAZA CRAFT版もあります。
音の解像度が高く、より現代的なトーンが得られます。
まとめ
今日はSD-1をご紹介しました。
価格が安価であることから、入門機としてもおすすめですが、
未だに中、上級のギタリストでも好んで使われています。一台持っておくとよいですよ。