BOSS GT-1000CORE徹底レビュー

この記事は

  • BOSS GT-1000COREがどういった製品か知りたい
  • どのようなエフェクトを搭載しているか知りたい
  • ユースケースが知りたい

方に向けて書いています。

 

フラッグシップモデルの小型版

BOSSの現在のマルチエフェクト、アンプシミュレーターのフラッグシップモデルはGT-1000というプロダクトです。

 

フラッグシップモデルということで最新技術が惜しみなく使われており、

次世代のプレミアムトーンと言う名にふさわしいモデル。

 

しかしながら、

 

  • フロアタイプのマルチエフェクトのソフト部分のみ使いたい。
  • 手持ちのアナログエフェクトと併用したい。
  • 小さくて軽いのがいい(GT-1000は3.6kg)

 

そういった要望に答えて作られたのが、GT-1000COREです。

 

 

音の解像度の高さはハイレゾ並

小型化されたGT-1000COREですが、COREという名前どおり、品質はGT-1000を踏襲しています。

サンプリング・レート96kHz、AD/DA変換32bit、内部演算32bit float(浮動小数点)となっており、すべてGT-1000そのままです。

 

一般的なCDがサンプリング・レート44.1kHz/16bitなので音質的にハイレゾといえるレベルです。

 

標本化定理から、サンプリングレートの半分が実際に鳴る音の周波数ですが、

正直人間の耳は、20kHzくらいまでしか聞き取ることができないため、ここまでハイクオリティである必要はないのですが、

 

AD/DA変換が32bitというのは、波形のなめらかさにかかるところで、音の解像度を大きく左右します。

(2の16乗だったものが、2の32乗まで細かく波形が再現されることになります。)

 

 

 

ラインでもアンプでも上質な真空管アンプの弾き心地

アンプシミュレーターの進化は目覚ましく、20年前はLINE6がダントツの人気でしたが、

現在は各社あまり差を感じさせない音質を実現しています。

 

とくにBOSSは長年、”刀”などのデジタルアンプやアンシミュを開発し続けてきているので、

このあたりの技術力は、世界トップクラスといえるでしょう。

 

GT-1000COREでも、次世代の最高品質で

まるで完璧にリペアされた真空管アンプのサウンドをラインでも、アンプにのRETURNに挿しても実現することができます。

 

 

140種類のアンプ、エフェクト、ルーパーを搭載

ギターアンプの種類も豊富で、BOSSのコンパクトペダルの長い歴史で得られたノウハウが詰め込まれたエフェクトが多数収録されています。

 

GT-1000CORE自体にはパッチを切り替えるスイッチ程度しかありませんが、

様々なアンプやエフェクトは並列、直列でルーティングすることができ、これ一台ですべてが完結させることが可能です。

 

 

 

2系統のSEND/RETURN

手持ちのペダルと合わせて使いたい場合のためにSEND/RETURN端子ももちろん搭載しています。

これによりGT-1000内のアンプの前後に外部のエフェクトを挿入することが可能です。

 

 

もちろん前段にエフェクトを入れることもできます。

GT-1000より小型化しているので、現在使用しているペダルボードにも追加しやすい設計となっています。

 

さらにSEND/RETURNを2系統搭載しているので、スタジオにあるアンプのプリアンプを活用しつつ、

並列でGT-1000CORE内のアンプを利用した、言わばリアルアンプと仮想アンプのミックスを行うこともできます。

 

 

 

IR取込可能

 

IRというのはインパルスレスポンスと呼ばれるもので、DTM界ではコンボリューションリバーブで、ギター界ではキャビネットシミュレーターでよく使われる技術です。

 

簡単にいえば、キャビネットとマイクの特性を再現したWAVファイルで、これを利用することにより、そのキャビネットとマイクで収録した音を再現できることになります。

 

GT-1000COREには16個のスロットが搭載されており、取り込むことで利用することが可能です。

 

 

アンプのチャンネル切り替えも可能

エクスプレッション端子を2つ搭載されているため、エクスプレッション・ペダルを接続することも可能ですが、アンプ自体のチャンネル切り替えをすることも可能です。

前述のようなリアルと仮想のパラレルアンプを実現したときでもチャンネル切り替えがしっかりできます。

これはすごい。

 

 

インターフェースとして機能!リアンプも!

最近のこういったデバイスは、オーディオインターフェース機能が搭載されているものが多いですが、

GT-1000COREもしっかりと搭載されています。

 

いや、でも別のオーディオインターフェース持ってるし。。

と言いたくもなるのですが、このGT-1000COREなら、通常のオーディオインターフェースにはないリアンプをすることが可能です。

 

通常、DAW上にはギターのエフェクトはかかった状態で録音されますが、

GT-1000COREを使えばギターの生音だけを録音して、あとからアンプやエフェクトの設定を変えることができるのです。

 

BIAS FX2でも似たことは可能ですが、GT-1000COREならばハード側のDSPでエフェクトをかけるので、

PCやMacのリソースを消費せずに行うことができます。

 

 

 

ベースにも使える

ギタリストだけのものではありません。ベースにももちろん利用可能です。

3種類のアンプタイプに8種類のオーバードライブ/ディストーションを搭載。さらにベース用にチューニングされたエフェクタも多数収録されているため、ギタリストならずベーシストもおすすめできます。

 

 

BOSS TONE STUDIOで管理可能

こういったハードのマルチを使っていると思うんですよね。

ハードの画面が小さくてみづらい。文字を入力するのはやはりキーボードがいい。。って。

 

大丈夫です、GT-1000COREはUSBでPCやMacに接続できるので、プリセットなどの整理をPC上で行うことが可能です。

 

 

重量920g

やっぱり軽さが大事!

とくに既存のペダルボードに入れ込みたい人、雨の日用などの軽量化用途であれば、軽さは大事です。

 

GT-1000COREは重量920gです。

現在のMacbook Airが1.29kgなのでそれより軽いです。

 

サイズも173mm×135mm×64mmなので、ギグバッグにも無理なく収められるし、ペダルボードにも設置しやすくなっています。

 

 

こういった人にオススメ!

 

小さくとにかく気持ちいい音が出したい

32bit演算ということで異次元の解像度を誇ったサウンドとなります。

これまでのアンシミュの音に満足できなかったとしても、32bitであればもうほぼ完璧に波形を再現できていると言っても過言ではないでしょう。

本物の真空管アンプサウンドならではの温かみ、質感を思う存分体感できます。

また、そのサウンドをこのサイズと重量で実現できていることもオススメポイントです。

普段は真空管アンプを利用している方も、雨の日用のペダルボードに入れ込むことで耐久性の高いシステムを構築することが可能です。軽いので、運搬にも困りません。

 

 

 あらゆるギターのサウンドを再現したい!

GT-1000COREはアンプモデルやエフェクトなどを120種類搭載しています。

正直、コレ一台で再現できないギターサウンドはないでしょう。

 

あなたが憧れているバンドの音はもちろん、これから覚えたい、やってみたいジャンルが増えたとしてもすべてこのGT-1000COREで事足ります。

 

例えば普段はYoasobiみたいなギターサウンドをスタイルとしていても、

 

 

エリック・クラプトン、ジョン・メイヤーのようなBluesから、

 

 

マルーン5のようなRockももちろんできるし

 

ブルーノマーズのようなネオソウルといった様々なサウンドもすべてGT-1000COREで作り出すことができるでしょう。

 

 

より早く上達したい!

昨今は、こういったアンシミュで練習をする方が大半だと思います。

日本の住宅事情ですと、ヘッドホンでオケを流しながらというのが大半でしょう。

 

ですがこういったデジタル環境で練習することの弊害として、デジタル機器のレイテンシーに慣れてしまう。というのがあります。

 

アンシミュにはDSPで演算された音を出力するため、少なかれず発音遅れが発生します。

これに慣れてしまうと、本物の真空管アンプのレスポンスのよさに違和感を感じるようになって、うまく弾けなくなったりします。

 

しかしながらGT-1000であれば、最新DSPによる超高速演算で、レイテンシーが極限まで低く進化しています。

もうこの違いを人間が把握するのは不可能でしょう。

 

つまり、GT-1000CORE利用下で練習すれば、そういったズレの修正をする必要がなく、ギターの上達が圧倒的に早くなるといえます。

 

 

パラレルアンプでこれまでにない世界を届けたい

これまでギタリストは、クリーンやクランチ、リードといった音色は単体でしか作ることができませんでしたが、GT-1000COREではデュアルアンプサウンドを作り上げることが可能です。

 

2台とも仮想アンプはもちろん、スタジオのJCM2000とGT-1000COREの仮想アンプとの組み合わせも可能です。

これにより、これまでに一人では再現できなかったサウンドを作り上げることができます。

 

ギターサウンドの可能性が広がることで楽曲の世界観をよい正確に伝え、あなたのバンドの個性がより際立つ作品を作ったり、ブランディングしていくことが可能になります。

 

GT-1000COREの使い方で、再生回数向上、ファン獲得、集客にも影響を及ぼすことが可能になるかもしれません。

 

 

エクスプレッションペダルならコレ!

GT-1000CORE自体がとても小さく軽いので、エクスプレッション・ペダルも小さいほうが移動や持ち運びに便利だと思います。

 

 

MIDIペダルならコレ!

もし、GT-1000COREでたくさんのパッチを切り替えたいとき。

そんなときはMIDIフットコントローラーが必要になります。

 

このMIDIフットコントローラーというのが、軽くてシンプルなものがあまりないんですよね。

しかし、MeloAudio製であれば軽くシンプル。電池駆動します。

 

CCが固定ではありますが、パッチ切り替えには十分で、KemperやAXE-FXにも使えるのでオススメです。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

次世代のハイレゾ音を体感できるBOSS-GT1000CORE。

フラッグシップモデルの小型版ということで、既存のシステムに追加導入しやすくなっています。

 

オーディオンターフェースとしても機能し、リアンプも可能。

32bitの異次元のサウンドを、あなたも体感してみてください。

 

 

 

くどしゅん
正直、これ一台でもう完璧なんじゃないかと思っています。
あとはもっと小型化されたMIDIフットコントローラーを誰か作ってほしい。

 

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