この記事は
- DTMに最適なウルトラワイドモニターを知りたい
- ウルトラワイドモニターの選び方が知りたい
方に向けて書いています。
DTMに最適なウルトラワイドモニター【29インチ】3選
しのごのいわずにDTMにオススメなウルトラワイドモニターを選んでみました。
選定の基準については記事の後半にて説明します。
まずは29インチをご紹介しますが、29インチは母数が少なく、
かつLGの一人勝ちといった感じです。
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LG 29WN600-W5
解像度2560×1080/IPSの平面ディスプレイです。
入出力端子はDisplayPort×1、HDMI×2でリフレッシュレートは75Hz。
ブルーライト軽減などの機能もしっかり搭載されておりオススメです。価格帯:2万円台
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LG 29WL500-B4.5
こちらも2560×1080/IPSの平面タイプです。
入力端子はHDMI×2のみですが、HDR対応で3辺フレームレスデザインでシンブルに構成されています。
価格的に導入しやすいのも○。価格帯:2万円台。
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LG 29UM69G-B4
2560×1080/IPSの平面モニター。
入力端子がHDMI×1、DsplayPort×1、USB Type-C×1となっています。
基本的スペックは満たしていますが、
上記2機種に比べやや価格が高めのため、☆マイナスひとつとなっています。価格帯:3万円台
DTMに最適なウルトラワイドモニター【34インチ】5選
続いて34インチです。
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LG 34WL750-B5
ランキング唯一の平面タイプかつIPS方式のウルトラワイドモニターです。
3440×1440/IPSで、HDMI×2、DisplayPort×1となっています。
リーズナブルですがHDRに対応しており、他のディスプレイに負けていません。
DTMの場合、早い応答速度は必要がないため、画質が高く、発色もよくIPSがオススメです。価格帯:5万円台
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LG 35WN75C-B5
曲面型のウルトラワイドモニターです。
解像度3440×1440/VAで、接続端子はDisplayPort×1、HDMI×2、USB3.0ダウンストリーム×2、USB3.0アップストリーム×1となっています。
リフレッシュレートはDisplayPort時で100Hz。
VA式ということで視野角がやや狭い仕様ですが、曲面にしているので見づらいということはありません。DTMでも快適に作業できるでしょう。価格帯:6万円台
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ASUS ROG Strix XG35VQ4.5
曲面型35インチ3440×1440/VAディスプレイです。
DisplayPort×1、HDMI×2でリフレッシュレートは100Hzとなっています。
ブルーライトを軽減する機能も搭載しており、長時間の作業も快適に行えます。価格帯:7万円台
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MSI Optix MAG341CQ4
曲面型で解像度は3440×1440/VAです。
入出力端子はDisplayPort×1/HDMI×1/DVI×1のため、複数台を切り替える場合は注意が必要です。
リフレッシュレートは100Hz/8msとなっています。価格帯:7万台
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MSI Optix MPG341CQR4
曲面3440×1440/VAモニターです。
DisplayPort×1、HDMI×2の端子を搭載。
リフレッシュレートは144Hzとなっているため、
コンマ数秒を争う完全にゲーム向けといった印象です。
価格が高めで、DTMにはややオーバースペックかもしれません。価格帯:10万円台
ウルトラワイドモニターの選び方
ウルトラワイドモニターとは?
従来の液晶ディスプレイは、地上波のテレビ番組のアスペクト比16:9が主流でした。
しかしながら、最近はより横に広いアスペクト比のディスプレイのラインナップが増えてきています。
ウルトラワイドモニターは、映画などで伝統的に用いられている「シネスコ」サイズのアスペクト比2,35:1に似た、
21:9という横幅が拾いモニターを指します。
DTMの作業効率が上がる!
このウルトラワイドモニターを利用すると、横幅に表示できる面積が増えるため、DTMの場合は
- トラックウィンドウの場合、曲の最初と最後までトラックが一発表示できる
- ミックスウィンドウの場合、たくさんのフェーダーが表示できる
- プラグインの画面とリージョンやミキサーを一度に表示できる
など、主に作業効率の面で飛躍的によくなることが期待できます。
在宅ワークもはかどる!
昨今は在宅ワークという選択肢も広まり、家で仕事をする人も増えました。
職場で至急されているパソコンは、主にノートパソコンではないでしょうか?
ウルトラワイドディスプレイならば、複数入力できるものが大半であるため、
職場PCの画面を表示させることはもちろん、自宅PCの画面との切替を瞬時に行うことも可能になるのです。
マルチタスクをさばく上でもウルトラワイドモニターは作業効率を上げてくれるでしょう。
選び方
ではDTM用途の場合、ウルトラワイドモニターはどのような基準で選べばよいでしょうか?
項目ごとに見ていきたいと思います。
サイズ
これはデスクの広さによってしまうと思いますが、
- 61鍵のMIDIキーボードを利用しているならば34インチ
- 49鍵のMIDIキーボードを利用しているならば29インチ
が最適でしょう。具体的にサイズですと
- デスクの幅が1000~1200mmなら「34インチ」
- デスクの幅が800~1000mmなら「29インチ」
なイメージとなります。
とくにDTMの場合は、モニタースピーカーも設置するため、その分のスペースは空けておく必要があるため、
実際のインチの横幅=机の幅とはならないので注意が必要です。
また、29インチは母数が少ないのであまり選択肢がありません。
ちなみに多くのユーザーがいるKomplete Kontrolでみてみると。
49鍵モデル(S49、A49)
横幅840mmなので、29インチが最適といえます。
61鍵モデル(S61、A61)
横幅1006mmなので、34インチが最適といえます。
88鍵モデル(S88、A88)
横幅1390mmなので、34インチかそれ以上も設置可能です。
解像度
モニターの解像度は、縦横のドット数となります。
解像度の値が大きいほど、モニターに表示される領域は広くなり、画面に表示される情報量が多くなります。
あまり高すぎると文字やウィンドウが小さくなりすぎてしまうので、
DTM用途であれば3,440 × 1,440がおすすめです。
歪曲or平面
ウルトラワイドモニターには、従来と同じ平面のモデルと
より没入感のある湾曲型の2つがあります。
歪曲の場合は、映画やゲームに向いています。
映画館のIMAXなども、画面が歪曲しています。
よりモニターの中の世界を堪能するための仕様といった感じです。
平面の場合は、デザイン、画像加工、OFFICE系に向いています。
絵を描く仕事などには不向きでしょう。
結論としてはDTM用途であれば、どちらでもよさそうです。
ほかにするワークや趣味などにより決定して問題なさそうです。
表面処理
ディスプレイには、
- 光沢のあるグレア
- 非光沢のノングレア
の2種類が存在します。
一般的に、DTMのような作業にはノングレアのほうが疲れずによいと言われています。
しかし、僕は長年グレアであるiMacを使っていて特に違和感を感じたことはありません。
逆のiMacで映画を見たりもするので、これもDTM以外の用途も総合的に考えて決めてよいと思います。
各メーカーのラインナップをみますと、ノングレアが主流といった印象でした。
パネル種類
液晶パネルの種類は大きくわけて3つ。
- TN式
応答速度が速く、ゲームやスポーツ観戦に向いている。
ほかの方式に比べ安価。
ただし視野角が狭い。 - VA式
完全にバックライトをOFFすることが可能なためコントラストがはっきりしている。
応答速度も早いが視野角が狭い場合もある。 - IPS式
視野角が広く、色ずれなく発色もよい。映画や写真に向いている。
応答速度がやや遅いため、ゲームにはやや不向き。
DTM用途で考えた場合は、VA式やIPSを選択するのがよさそうです。
ラインナップを確認すると、
視野角が狭くなりがちなVA式を曲面に採用することで、デメリットを回避している印象を受けました。
リフレッシュレート&応答速度
リフレッシュレートは一秒間に画面が更新される回数です。
75Hzだったら75回。144Hzだったら144回。
大して応答速度は色が切り替わるのにかかる時間です。
このあたりの数値は、主にゲーム用途の場合に重要になる数値です。
0.1秒を争う場合にスペック的に重要になってくるのですが、
DTMであれば75Hz/5msで十分だと思います。
これ以上はマシンのGPUに負荷がかかってしまうかもしれません。
おすすめのメーカー
ウルトラワイドディスプレイに力をいれているメーカーです。
やはり影響は現在は韓国のメーカーが強いです。
LG
液晶といえばLGです。
ラインナップも豊富で、34インチを8機種、35インチ歪曲1機種、49インチ1機種、29インチ1機種を取り扱っています。
ASUS
PCメーカーとしても有名なASUSもウルトラワイドディスプレイのラインナップがあります。
現在34インチ3機種、35インチ2機種、49インチ1機種、29インチ1機種からセレクトできます。
MSI
数自体は多くありませんが、バランス型のMPGから34インチ1機種、コスパ型のMAGから34インチが1機種あります。
主にゲーミング用途であるためリフレッシュレートがとても高いのが特徴です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
DTMの作業効率が飛躍的に上がる、ウルトラワイドモニターをセレクトしてみました。
実際に作曲作業をしていると、リージョンの拡大や縮小が煩わしいときってすごくあるんですよね。
そんなときウルトラワイドモニターならばピアノロールが広く表示され、
メロディーの複製など快適に作業することができます。
在宅ワークも主流となりつつある昨今、
自宅のワークスペースを見直してみるのもいいでしょう。