この記事は
- えんとつ町のプペルの楽曲について詳しく知りたい
- どのように作られているか知りたい
方に向けて書いています。
映画「えんとつ町のプペル」
大ヒットしているえんとつ町のプペル。
映画とほぼ同時に書籍「ゴミ人間」も発行されて、西野さんの勢いは止まりません。
前回こちらの記事で、映画「えんとつ町のプペル」の主題歌である同タイトル曲の歌詞を分析しました。
今日は、楽曲のメロディーやコードについて見ていきたいと思います。
メロディー&コード分析
6/8拍子の楽曲で、テンポは95程度です。
ワルツ形式の曲で、この絵本の世界に非常にマッチしています。
それでは楽曲を詳しくみてみましょう。
イントロ
印象
ピアノから始まるこの歌のイントロでは、「キラキラ」した印象を持ちました。
映画でのルビッチの希望の象徴である、星をイメージしたイントロなのではないかなと思います。
分析結果
分析の結果では、I-I/III-IVという超王道進行であることがわかりました。
ダイアトニックでいうとIIIはIIImなのですが、
そうすると重苦しくなってしまうため、I/IIIがよく使われます。
構成音はIIImがMiSolTiに対し、I/IIIはMiSolDoです。
キラキラした印象はコード進行ではなく、ピアノのアルペジオがそう感じさせることがわかりました。
ちなみにこのアルペジオフレーズを軽くなぞってみると、B♭ minor pentatonic + T9であることがわかります。
Aメロ
続いてAメロです。
印象
歌い出しは「浮いた感じ」がしました。
その後も解決しない「中途半端さ」を感じつつも、「動き出し」て「一旦安心」。
「暗い感じ」をしつつも「場面が切り替わり」「安心」する。そのような印象を持ちました。
分析結果
「浮いた感じ」がしたのはピアノのボイシングで、根音がIII度によるものだと思われます。
その後IIImに進行しますが、「中途半端」に感じたのはIIImがトニックの代理コードだからでしょう。
代理コードなので解決しきらないところがあるということですね。
その後SDであるIVに進行し、Iで「一旦安心する」という進行でした。
後半はVImやIIImが「暗い感じ」の元気で、その後はIV-V-Iという進行で、「場面切り替わり」ー「安心」であることがわかりました。
一方メロディーは、繊細さを醸し出すためにMi-Faの動き、Ti-Doの動きがそれぞれ使われており、
FmおよびB♭m pentatonicにそれぞれT9を追加した音で構成されていることがわかります。
ダイナミックさを強調したい場合は、メジャーメンタでDoReMiを利かす。
繊細さを強調したい場合は、マイナーペンタ+T9でDoReMeを利かす。
という鉄則に基づくメロディーですね。
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Bメロ
印象
Bメロが結構長い小節数で。16小節となっています。
前半は、「展開していく、「続いていく」、「楽しい」、「暗い」という印象がゆったりと遷移し、
後半は、「情景、季節が(目まぐるしく)移り変わっていく」ー「その理由は」
という印象を持ちました。
分析結果
ある程度聴いた段階でコードが何かはわかってはいたのですが、
IV-V-I-VImという動きが「展開していく、「続いていく」、「楽しい」、「暗い」であることがわかります。
このBメロの特徴は、「情景が移り変わっていく」と感じた部分。
前半がゆったりとコードが進行するのに対し、後半は4倍でコードが展開していきます。
ここが「情景」や「季節」が移り変わっていく感じと印象づけたのでしょう。
ゆったりとした展開からコードチェンジの間隔を狭めることで表現する。
作曲時の参考にしたいです。
一方メロディーは
Fm および B♭m pentatonic + T9で半音の動きを取り入れた繊細を出しつつも、ところどころにメジャーペンタのドレミを利かすダイナミックな展開もします。
場面が明るくなるようなシーンではメジャーペンタでダイナミックに作っていると分析しました。
サビ
印象
サビは「弾む感じ」から「続いていく」みたいな印象を持ちました。
曲の終わりはトニックで終わるのが多いので、「メデタシ!!」と感じたのは、
トニックですんなり終わったということでしょう。
分析結果
コードが半小節ごとに変わるので、ワルツの弾む感じが強調されて、
「弾む感じ」を印象づけていると解釈しました。
コード進行自体はサビなので超王道進行です。
II-V-Iという、II度メジャーが出てきますが、ドミナント・モーションの連続と捉えればII度メジャーも普通に使うので違和感はありません。歌終わりはIIm-V-Iと普通のツーファイブで解決しています。
特筆すべきは、メロディー。
サビは万人に受け入れられやすく、子どもたちにも歌いやすくする必要があります。
ということでメジャーペンタでダイナミックに展開しています。
DoReMiが利いたメロディーです。
しかしながら、曲の終わりはマイナーペンタ+T9でDoReMeを効かせて切なさを出して終わります。
音楽理論的にいうとそうなりますが、
要はサビは基本ドラミソラで作り、曲の終わりだけファも使っている。ということになります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
とてもシンプルですが、その中に売れる要素がしっかり盛り込まれています。
覚えさすさ⇛メジャーペンタ
切なさ⇛マイナーペンタ+T9
そしてコード進行はシンプルに抑揚をつけて。
パーフェクトな作りです。
西野さんの著書「革命のファンファーレ」の中で、プペルを正方形の本にした理由を
「Instagramでシェアされやすいように」と戦略の上で正方形にしたことを述べています。
もしかしたらこの曲も、様々な戦略の元に作られているのかもしれませんね。