2kg以下のフラッグシップアンシミュ!Neural DSP「Quad Cortex」レビュー

この記事は

  • 軽いアンプシミュレーターを探している
  • 軽いといっても本格的なものがいい

方に向けて書いています。

 

2021年の新アンプシミュレーター

 

プロユースのフラッグシップアンプシミュレーターやプロファイラーといえば、

これまでKemperやAXE-FX、Helixなどが知れ渡っていました。

 

 

これらの多くは、ラック型、フロア型、準アンプ型の3つがあり、そのどれもがカートが必要な機材でした。

しかしながら、BIAS FXやAmplitubeなどの普及により、PCとペダルさえあればどこのスタジオでも自分の好きなアンプとペダルを設定したプリセットで演奏できる時代となりました。

 

そんななか、世界中のギタリストは疑問に思っていたことでしょう。

 

「もっと、軽くて小さいプロユースのアンシミュないの?」

 

そうなんです。

フラッグシップモデルはどれもでかくて重い。

 

そりゃ、アンプヘッドとペダルボードを運搬するよりは楽ですが、

Kemperでも5kgあったり、なかなかギタリストの軽量化は進まなかったのです。

 

そんななか2021年革新的なプロユースアンシミュが登場したのです。

 

Neural DSP「Quad Cortex」

 

Neural DSPというギタリストにはあまり聞き慣れないメーカーですが、

DTM界ではわりとメジャーで、プラグインなどを多数展開しているメーカーです。

 

それが今回「Quad Cortex」というハードウェア製品をリリースします。

本来であればすでに発売なのですが、新型コロナウイルスの影響で延期され、発売は4月頃となりそうです。

 

で、これがギタリストが抱えていた問題を一気に解決してくれそうなのですよ。

 

Quad Cortexのすごいところ

 

まあこの手のアンシミュ、プロファイラーのすごさは、出音とアンプコピー精度が一番なわけですが。

それよりもまず、筆者は重量に目がいきました。

 

 

重量1.95kg!

 

代理店契約をしたキョーリツのサイトをみてみると。

なんと、重量が2kg以下ではないですか!

 

そうそう、このレベルを求めていたんですよ。

これならば、もうカートで持ち運ぶ必要がありません。

 

プロのギタリストであっても、ステージ上はかっこいいですが、

それ以外はギター背負ってカートコロコロするのが当たり前だったのです。

 

夢に描いていた、ギターケースのみで颯爽と歩ける時代がやっときたのです。

 

iPad並の大きさ

 

重さもさることながら、その小ささだって革新的です。

なんとサイズはiPad proと同じ程度なんです。(勿論厚みは違いますが)

 

これを実現しているのが、このスイッチなんです。

 

なんとこれ、フットスイッチ兼、つまみなんです。

回してパラメータをいじることができます。

 

これにより、ベットつまみを用意するスペースを省くことができ小型化ができたんです。

 

 

大型タッチパネル搭載

 

スイッチがつまみを兼ねることで、液晶も大きくすることができています。

しかもこれ、タッチパネルなんですよ。

 

これまでのギタリストのフロア型アンシミュ。

 

「画面ちっさ!!」

 

って思ってませんでした?

これならPCやiPadでBIAS使った方がいいよまったく。

 

なんて思ってたのをしっかりと汲み取ってくれています。

しかもこのタッチパネルのユーザーインターフェースもおもしろくて、

 

二次元座標で直感的に複数のつまみをいじることもできちゃうんですよ。

(動画のタッチパネル下部に表示されている円状のもの。)

 

ギタリストにはこの「直感的」であることはとても重要だと思います。

 

 

アンプ50種エフェクト70種

 

 

アンプモデルやエフェクトももちろん充実しています。

しかしあくまでこれはデフォルト状態で、今後追加もされていきます。

 

AI搭載「Neural Capture

 

え、アンプシミュレーターにAIがいるのか?

と思うかもしれませんが、このAIがとても重要でして。

 

Kemperのようにアンプをコピーする機能があるんです。

したがって、上記のアンプモデル以外に自分で追加していくこともできちゃいます。

 

しかもその精度が他社と一線を画するものとなっているようです。

キョーリツのサイトによりますと、

 

独自のバイオミメティックAIテクノロジーを搭載したQuad Cortexは、あらゆる物理的なアンプ、オーバードライブ、キャビネットのサウンド特性を学習し、かつてない精度で再現することができます。

他の製品とは異なり、私たちの洗練されたニューラルネットワークアルゴリズムは、人間の知覚に似た音を知覚し、地球上で最も自然な音のキャプチャソリューションとなっています。

最高のプロデューサーやサウンドデザイナーとのコラボレーションにより、デフォルトで搭載されたコレクションに加えて無料のリグキャプチャーのコレクションが追加されます。

 

このあたりの精度も、後述する山口和也さんの動画にのっています。

いつも山口さんありがとう!ほんとありがとう!

 

WiFi搭載!

 

 

筆者は普段Kemperを使っていますが、

Rig ManagerはUSB接続だし、それ以外にはUSBメモリを使うしかなく、

 

正直「平成かよ!」って思ってました。

 

いや平成に発売されているんですから当然なんですが。。

今は令和っす。

 

そう、こういったやりとりは無線でできるのが当然!

 

そのあたりもQuad Cortexはわかってます。

WiFi搭載で、クラウド上のプリセットをデスクトップやスマホのアプリですぐやりとりできちゃいます。

 

価格は他社フラッグシップモデル同等

 

これだけすごいアンシミュで、じゃあいったい価格はいくらなのか。

価格は、Kemperなどと同等の20万円程度となりそうです。

 

つまり、これはプロユースで使えるフラッグシップモデルと言えるでしょう。

プロの方でも安心して導入できるんじゃないでしょうか?

 

実機を触っていないため唯一心配なのは、スイッチ兼つまみの耐久性あたりでしょうか。

 

 

実際音はどうなん?

 

これについては、ギタリストの山口和也さんのタメシビキ動画が上がっています。

山口さん、いつもありがとう!

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

正直この数年、アンシミュの進化は止まったなと思っていたんですが、

ここにきてあらゆる不満を解消するすばらしいプロダクトが出てきました。

 

あいにく、筆者はKemperを所有しており、

また昨今の影響でライブもないため導入は静観しますが、

 

ぶっちゃけ間違いなく買いの製品だと思います。

 

またガンガンライブできるように戻る日になるといいですね。

 

 

くどしゅん
あとは練習するだけだorz
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