この記事は
- 手軽に使える効果音が知りたい
- リバースピアノやギターの使い方が知りたい
方に向けて書いています。
音楽を聴いているとよく出会う迫りくる音
普段音楽を聴いてると、よく出会う
「ファーーーーーーン」って迫りくる音。
音の始まりは小さい音で、音の終わりが最大音となるので、迫りくるような印象の音です。
現在では様々な楽曲で使われています。
アニソンでも多用されていて、パッと思いつくのはラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の優木せつ菜曲「CHASE!」でもイントロ直前で聴くことができます。
正体は波形を逆再生したもの
このサウンドの正体は実はなんてことなくて。
ピアノやギターなどの楽器の音を逆再生しただけのサウンドです。
通常のピアノ
逆再生したピアノ
アタック時が最大音量で、その後リリースが緩やかであるものであればおそらく何でもできると思います。
シンバルなんかでも使われます。
通常のシンバル
逆再生したシンバル
アレンジでの使われ方
様々な使われ方がありますが、代表的なものはやはりキメです。
筆者の曲、Hello!ではエンディングの大サビに向かう手前(3:52あたり)でピアノのリバース音を使っています。
また、キメではなくサウンド自体で使うこともあります。
「I remembered that」では、イントロから逆再生したピアノでフレーズを奏でています。
Logic Proでの作り方と注意点
これらの逆再生サウンドは、打ち込みをしただけで作ることはできません。
必ず波形でバウンスをする必要があります。
打ち込みを入力
まずはいつも通りピアノロールやリアルタイムで入力します。
波形書き出し
入力ができたらリージョンを右クリックして「所定の場所にバウンス」で波形に変換します。
書き出し設定はデフォルトで問題ないと思います。
(※筆者OSを英語にしているため見づらくてすみません。)
リージョン設定からReverseにチェックを入れる
バウンスするとトラックが新たに作成されるので、元の打ち込みのトラックはミュートします。
最後にリージョンの設定で、「More」配下にある「Reverse」にチェックを入れればOKです。
注意点
フレーズにしている場合は、各音でリージョンを分ける必要があります。
その場合、波形のリージョンが複数になり、その接続点でプチプチとノイズが出てしまうことが予想されます。
その場合はフェードやクロスフェードでしっかりと波形と波形の間をしっかり処理してあげる必要があります。
とはいえ、やりすぎると逆再生の効果が薄れてしまう場合もあり、加減に注意しましょう。
フェードの数が多く面倒な場合は、ノイズ除去ソフトなどでまとめて処理すると楽です。筆者はiZotopeのRXをよく使います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ホンキートンクピアノのときも書きましたが、これ何の音?と疑問を抱いたとき、なんて言葉で検索したらいいかわからないこと多いですよね。
この記事は なんか普通のピアノの音色と違うけどなんなのかわからない お料理するときに流れそうなピアノの音色が知りたい 方に向けて書いています。 DTMをやってると  […]
今回も、なんかファーンと迫りくる音。
その正体は波形を逆再生したものでした。
バンドものの曲でもCD音源ではアクセントで多用されているので、編集で足してみるとグッと質が上がります。
サウンドプロダクションの引き出しとしてストックしておきましょう。