この記事は
- TVアニメ「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」の主題歌が知りたい
- 「Sing My Pleasure/ヴィヴィ」がどのように作られているか知りたい
方に向けて書いています。
TVアニメ「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」
2021年、4月にて放送されたTVアニメ「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」。
このクール筆者がリアタイ追っかけている唯一のオリジナルテレビアニメです。
オリジナルということで結末がわからずに毎週楽しみにしています。
AIが紡ぐ100年の物語ということで、人間とAIを俯瞰したようなサイバーでありながら、人間とは何かを考えさせられる物語です。
この手の話の王道にターミネーターがありますが、このVivyの結末はどのようになるのでしょうね。
ED曲がピアノ独奏というのもちょっと興味ありです。
歌がテーマとなっているアニメでもありますので、最終回では歌入りになったりするのでしょうか。
主題歌「Sing My Pleasure/ヴィヴィ」
主題歌はアニメの主人公であるヴィヴィが歌っています。
ということは声優さんが歌っているのかな?と思ったら違うんですね。
声優の種崎敦美さんではなく、歌手の八木海莉さんが歌われています。
声優さんではなくあえて別の歌い手を用意して、同じキャラクターとして歌わせる。
主人公が機械だからそれもありということなのでしょうか?それとも物語の重要なポイントなのでしょうか?
確かにヴィヴィは最初、心込めて歌うことがわからないAIでした。
それが人気歌手となり、自分の中のもう一人の自分にお別れして再び歌えなくなったりします。
その辺も楽しみなところですが、今日はOP曲について楽曲分析をしてみたいと思います。
メロディー&コード分析
テーマ
印象
いきなり歌から始まります。しかも「As you like, my pleasure」というタイトルに近しい言葉で。
セクションわけに悩みましたが、きっと曲の重要な部分であると解釈したため「テーマ」としました。
聞いたとき、「ザワザワ」するような印象を持ちました。
「複雑な感じ」ですね。その後の2章節で、「謎が紐解かれる」ような印象になりました。
どんなふうに感じたかを書き留めておくことはとても重要なんだよ。
分析結果
まず、2小節聞いただけだと拍子がわからないんですね。
そしてコードも所謂ダイアトニック外のコードが出てきたり、調が定まりません。
その2点が「ザワザワ」の正体でしょう。
その後の2小節でこれが4分の4拍子であることがわかるため、「謎が紐解かれる」となったわけですね。
それにしてもこのフュージョンライクなコードはどのように思いつくのでしょうか?
知りたい。。
イントロ&Aメロ
印象
イントロとAメロは同じような感じだったのでまとめています。
ここでは「世界の秘密」や「その答え」のような印象となりました。
聞くだけでわかるんですが、5小節目以降がトニックマイナーであるため、
そこで落ち着く感じが出ており、それが「その答え」の正体でしょうね。
分析結果
最初のコードは♭VIMaj7でした。
つまりメジャーキー(A♭)からみるとIVMaj7ですね。
そこからImに解決するという王道進行です。
Maj7特有のオシャレな響きが「世界の秘密」という謎めいた感じの正体だと解釈しました。
メロディー自体は、Fマイナーペンタ+T9のみで構成されていました。
シンプルですが、半音のA♭→Gの半音の動きがあるため、繊細なメロディーとして聞き手に入ります。
物語の世界観を伝えるいい導入です。
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Bメロ
印象
BメロはAメロからの変化として、「リズミカル」さを感じました。
そして5小節目には「時が止まる」6小節目から「再び動き出す」という印象となりました。
8小節では終わらずに、エクストラバーとして2小節。
そこでは、「運命に向かって」という感じです。
分析結果
キメが多くなり、コードも打ち伸ばしではないため、それが「リズミカル」の正体ですね。
IVm-Vm-♭VIMaj7という順次進行でした。
「時が止まる」はここでビートが消えるためですね。
サビ前のインパクトでよくやるアレンジですね。
最近分析した曲では、「おもいでしりとり/DIALOGUE+」でもやってました。
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そして最後のエクストラバーでは、C7#5というコードが出てきます。
これはメロディーとぶつかってしまうから出てきた臨時コードで、基本的にはC7です。
ここキメのリズムが「ハッとする」ため、前段の「再び動き出す」からに関連して「運命の向かって」という印象になったのでしょう。
Aメロと同じく、Bメロも基本的にはマイナーペンタ+T9という半音の動きを利用した繊細なメロディーとなっています。
一点だけ、Csus4-Cの部分。ここはメロディーがコードに合わせてE♭ではなくEナチュラルにベンディングしています。ハーモニックマイナースケールといったほうがわかりやすいでしょうか。
サビ
印象
冒頭は「悲しみ」のような印象です。
ですがそのあとすぐに「明るく変える」ような展開となっています。
5小節目からは「そのために奔走する」でも「うまくいかない」という、
なんというか物語と同じような雰囲気を感じました。
8小節目から「走り続ける」「止まらない」といった感じです。
13小節目からは「何度でもあきらめない」「失敗しても」という、執念のようなものを感じました。
17小節目は曲の終わりに向けて展開が変わってきます。
「立ち止まる」、「悔しさ」のようなものを感じ、「再び動き出す」ような、やはり執念のようなものを感じます。
最終的にこのままでは「終わらせない」というような曲の終わりとなります。
分析結果
メジャーキーとと捉えるかマイナーと捉えるか悩みましたが、ABがFmキーであるため、Fメジャーに転調したと捉えて分析しました。
VIm-IV-V-Iという王道進行ですね。
冒頭がマイナーコードであることが「悲しみ」の正体でしょう。
その後メジャーコードが続くため「明るく変える」イメージ。
その後はIIm-IIIm-IVと順次上昇進行するために「奔走する」も、IIIに下がることで「うまくいかない」。
8小節目から再びVImに戻るのかと思いきや、IVMaj7からの進行に変わるため最初とは違う印象となります。
IVMaj7はサブドミナントは続いていくような印象になるため「走り続ける」、「止まらない」。
あとは目立った進行はないのですが、
C-C#dim7-Dmに少し注目しました。
よくある進行ではあるのですが、同じような進行で
C-A7/C#-Dmもよく使います。
構成音がひとつ違うだけですが、dim7のほうがより切ない印象になります。
響きの印象で使い分けをしたいですね。
そして、最後のコードは♭VIMai7コードで終わります。
このコードはFmキー由来のコードなので、ここで再びFmキーに戻るわけですね。
FmキーということはA♭メジャーキーのIVということで、ここで「終わらせない」という印象にすることができるわけですね。よくできている。
メロディはやはりマイナーペンタ+T9で繊細に動くメロとなっています。
ところどころダイアトニック外のコードが出てくるため、そこでメロもコードに合わせてベンディングしている箇所があります。
しかしながら最後はSol-Re-Doというダイナミックなメジャーペンタのメロで歌が終わります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
物語の世界観にあった素晴らしい楽曲でした。
フル版を聞いたら、冒頭のフレーズの意味もわかるのかもしれません。
調性外の冒頭のコードだけがとても謎です。
こういうのを作れるようになりたいけれども、どういった論理かは今後たくさんの楽曲を分析していけばわかるかもしれません。
今回は覚えておきたいところは、曲の終わりを♭VIMaj7とすることでマイナーキーに戻るというところでしょうか。
勉強は尽きませんね。精進します。