この記事は
- ミュージシャンとアーティストの違いが知りたい
- 音楽番組で「アーティスト」と呼ぶのに違和感を感じる
- アーティストになりたい
という方に向けて書いています。
表面上の「ミュージシャン」とは?
日本語でいうと「音楽家」でしょうか?
音楽を職業にしている人ですね。
わかりやすいのが、テレビの音楽番組で演奏している人たちですね。
ライブハウスで演奏している人たち、生演奏カラオケなんかも音楽家に属すると思います。
歌や楽器を弾けることが必須となりますが、中には作家やプロデューサーも入ることもあると思います。
表面上の「アーティスト」とは?
日本語でいうと「芸術家」。
これは最初、音楽家をかっこよく言い換えただけ。。というふうに最初は考えていたんですが、
「自分で作品を作っている人たち」というふうに捉えられていると最近は考えています。
なのでアーティストの大半は、ミュージシャンでもあるということになります。
ミュージシャンという大きい円の中にアーティストという円があるというイメージです。
2つの本当の違いってなに?
表面上は上記のような括りになると思うんですが、なんか納得できないですよね。
もっと根本的な思想の違いがあるように感じられます。
それを、末永幸歩さんは著書「13歳からのアート思考」の中で「花」と「根」という例で説明しています。
ミュージシャン=花職人
求められたジャンルの花を量産できる人です。
演奏で言えば、Rock、Blues、Soul、Jazzなどのジャンルに沿う演奏ができる人。
職人であるので、要望があればすぐできるし、たくさんの量をこなすことができます。
また、欲しがる言葉もストックしているので、ターゲットに沿った作詞なども可能です。
たとえば歌謡曲はオールターゲットなので、「波打ち際」などの誰しもがわかる歌詞。
J-POPなどのセグメントターゲットでは、20代に響く「スマホ」などを使う歌詞。
のような感じです。
アーティスト=探求の根/表現の花
対して、アーティストは根を延ばす人。
例えばたんぽぽは、地表に出ているものは数十センチしかありませんが、地下には1mにおよぶ根を張るそうです。
アーティストは「興味の種」から出た「探求の根」をを地下深くに伸ばしていく人です。
- 自分なりのものの見方で
- 自分なりの答えを出し
- 新たな問いを生み出す
その結果、咲いた花が「表現の花」です。
たんぽぽは一年のうちで一週間ほどしか咲きません。
たんぽぽの花はほんの一部分。主たる部分は根の部分なのです。
テレビに出ているミュージシャンたちを「アーティスト」と呼ぶのは、彼らが上記の工程を踏み自らの音楽を作り出しているからではないでしょうか?
真のアーティスト
探求の根を延ばし、それが地下深くに広がって、ひとつに交わったときにうまれる「表現の花」。
これを体現していた真のアーティスト。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
画像:wikipediaより
彼の生涯の作品数は15点ほどだそうです。
ですが、僕らは彼のスケッチやメモをたくさん見てきていますよね。
彼の探求の根は後世に多大な影響を今でも及ぼしています。
アーティストを目指そう
いかがでしたでしょうか?
とはいえ、今の音楽業界でアーティストと呼ばれている人たちも、ある意味花職人な部分は少なからずあると思います。
そうじゃないと売れる曲はできませんからね。
でも彼らだって興味の種をみつけ、探求の根は延ばしているはずです。
僕たちもアーティストを目指していこうではありませんか。
死後、今でもメモが影響を与えているレオナルドのように。