この記事は
- TVアニメ「神様になった日」ED曲が知りたい
- 「Goodbye Seven Seas」のコードやアレンジの解説が読みたい
方に向けて書いています。
神様になった日ED「Goodbye Seven Seas」
前回、歌詞について分析したTVアニメ「神様になった日」のエンディングテーマ。
この記事は TVアニメ「神様になった日」のエンディングテーマが知りたい 「Goodbye Seven Seas」の歌詞の意味が知りたい 方に向けて書いています。 神様になった日 […]
物語がだいぶ佳境を迎えていますが、今回はメロディーやコードについて分析してみたいと思います。
麻枝准さんが操る不思議で切ないコード進行の謎を紐解いてみましょう。
メロディー&コード分析
イントロ
印象
分析の前に聴いてみた印象です。
イントロは、なんというか「使命感」みたいなものを感じました。
4小節目で明るいイメージを持ったのはおそらくI度で解決しているからでしょうね。
分析結果
分析してみると、コード進行としてはとても王道進行であることがわかります。
(このあたりは印象の時点で耳でわかってはいましたが。)
Key=Fですね。
「使命感」を感じたのはおそらく、シンセベースなどの音圧からだと思われます。
ピアノとシンセのレイヤーになっているフレーズは、D minor pentatonic + T9で構成されていました。
Aメロ
印象
Aメロ最初は、「軌道に乗った」という印象を持ちました。
その後「少し暗い」や「終わらない」という感じもしています。
計16小節のAメロですが、8小節の繰り返しで、Bメロに向かって「次に向かう」ような動きをしている感じがしました。
分析結果
イントロからAメロに向けていきなり、Key=D♭に転調します。
この転調が「軌道に乗った」感じがした正体でしょう。
OP曲である「君という神話」でも同じような手法が使われており、
この記事は TVアニメ「神様になった日」OP曲が知りたい 「君という神話」のコードやアレンジの解説が読みたい 方に向けて書いています。 神様になった日OP「君という神話」 2[…]
麻枝准さんが転調によって情景を作っていく作曲家であることがわかります。
最近だと、鬼滅の刃の「炎」を作曲された、梶浦由記さんも転調を得意としている印象があります。
おそらく、理論ではなく感性で書いているんだと思います。
というのもFからD♭というのは、♭の数が全く違い自然に転調することが難しいからです。
メロディーは所謂D♭メジャー・スケールですが、細かくみると
B♭ minor pentatonic + T9で構成されていますね。
Bメロに向かってE♭ minor pentatonic + T9にチェンジしています。
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Bメロ
印象
「場面が変わった」という印象を持ちました。
もう分析しなくてもわかりますが、ここも何かしらの転調をしてるのだと思います。
そしてBメロにてサビにも使われる「王道進行」が使われていることが印象的です。
もう耳でわかるのですが、VIm-IV-V-Iという進行は多くのヒット曲で使われた手垢進行です。
分析結果
やはりここでKey=Fに転調しています。
イントロのキーに戻ったということですね。
メロディーも特筆するべきことはありませんが、D minor pentatonic + T9、G minor pentatonic + T9で構成されています。
サビ
印象
もう耳でコード進行がBメロと変わっていないことがわかるので、
「やっぱりこのコード進行でサビ行くよね。。」という印象を持ちました。
ただ、Bメロとサビが同じコード進行という個人的に革新的な曲だなぁとも思っています。
洋楽なんかはAメロからサビまでずっと同じコード進行ということもありますが。
ですが、サビの後半でまたおそらく転調しているっぽいのです。
ここで筆者は「新しい世界」に来た印象を持ちました。
そして曲の最後がイマイチ解決感がなくフワっと終わったなという印象を持ちました。
分析結果
やはり王道の進行のままサビに突入しています。
そしてなんと、サビの途中で転調です。
これは新しい。(いや探せばいくらでもあるんでしょうが個人的に)
Key=FからFmに転調しています。
これは同主調なのでよくある転調ですが、タイミングにセンスを感じますよね。
メロディーはKey=Fのときは、Dm pentatonic + T9、G minor pentatonic + T9で
Key=FmのときはF minor pentatonic + T9、B♭ minor pentatonic + T9で構成されています。
「解決しない」印象を持ったのは、終わりのIm7に対してメロディーはm3で終わっているからだと解釈しました。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
麻枝准さんの作曲技法は、転調による印象の変化を巧みに操る方法であることがわかりました。
筆者の世代ですと、こういった転調をうまくやっているのは、小室哲哉さんとか松本孝弘さん(B’z)ですね。
筆者自身も、印象⇛作曲に落とし込めるよう日々精進したいと思います。
クリエイターというのは常に批評にさらされますが、僕はとても感動したし
またこのような作品を創造してほしいと思っています。