この記事は
- DTM初心者
- リバーブの使い方が知りたい
- 自然なリバーブ音を作りたい
方に向けて書いています。
リバーブとは?
DTMで使うエフェクトのひとつにリバーブというものがあります。
これは残響音で、カラオケでいうとエコーのようなものだと思っていただければよいです。
DTMではたくさんのトラックを最終的にステレオファイルにまとめるミキシングという作業があるのですが。
多くの楽器は、音が響かないドライな環境で録音されたものがほとんどです。
したがってステレオファイルにまとめる際に、それぞれの楽器にリバーブをかけないと
非常に不自然な仕上がりになってしまうのです。
それぞれの楽器に部屋の残響音を適度に付加することによって、
CDのような心地よい仕上がりになります。
では、いったいどのような使い方をすれば巷のCDのような自然な残響音を作ることができるのでしょうか?
DTMにおけるリバーブの種類
リバーブにもいろいろと種類がありますが、
その中でDTMをする上で覚えておきたいものをピックアップして解説します。
ホール/ルーム
建物の広さによる響き方の違いをシミュレートしたものになります。
部屋が大きいほど、残響音が長くなります。
最近はコンボリューションリバーブといって、実際のホールやスタジオの音響特性を再現したリバーブなども存在します。
DTMでも一番使うリバーブです。
プレート
金属の板を利用したリバーブを再現したものです。
実機については筆者もみたことがありません。
DTMではボーカルにかけることが多いです。
独特の透き通るような残響音が特徴です。
スプリング
金属であることは同じですが、こちらはバネによるリバーブです。
ギターアンプなどに導入されていることがあり、独特のレトロ感のある哀愁あるリバーブです。
DTMでもそういった雰囲気を出したいときに使いますね。
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DTMにおけるリバーブの使い方
DTMにおけるリバーブの使い方については、まずバスという概念を理解する必要があります。
みんなDTMで表示されるこの画面が嫌いw 最近、DTM関連でミキサーとか、バス(Bus)っていうのがよくわからないという質問をいただきました。 ミキサーの知識となると楽器やってたりバンドやってりす[…]
このバスを利用し、AUXトラックにリバーブをインサート。
各楽器のトラックからオグジュアリーにセンドしてあげることで、各楽器リソースを共有してリバーブをかけることができます。
ミキシング時における自然なリバーブの作り方
実際の音楽というのは、様々な楽器が様々な位置にいて、
それぞれの音が複雑に反響しあってできています。
これをDTMのステレオ上でいったいどうやって再現するか?
それには、上記のAUXトラックを複数用意し、複数のリバーブをかけてあげればよいです。
まずはこちらをお聴きください。
次にそれぞれのトラックからBus1にセンドして、リバーブトラックを作ってみます。
プラグインの設定は、プリセットからBright Chamberを選択しました。
(AUXトラックはリバーブ音のみ鳴らしたいのでWet100%にします。)
これでリバーブが鳴るようになりました。
では聴いてみましょう。
うん、これでもそれなりにはなりますが、今回はより自然な反響音を目指してみます。
Busをさらに2つ追加して、別のリバーブを追加します。
追加でできたAUXトラックには、Small Wet Roomと、Choir Hallを選択してみました。
(こちらもWet100%にしてください。)
そして、それぞれの楽器のセンドの量をきめると。(結構深めにかけてます。)
より複雑で自然な残響音になったのがわかるでしょうか?
実際には、他の楽器が入ってきた場合に、近くでならせたいときはセンド量を減らしたり、
逆に遠くで鳴らせたい場合はセンド量を増やしたりします。
これにディレイなどを組み合わせるとさらにリアルな音場の再現が可能となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ステレオファイルに仮想的な音場を再現するには、このように原理を知った上でそれを再現するテクニックが必要になります。
目指すは心地いい音であること。
このことを忘れずに、ミキシングに挑んでください!