この記事は
- アンシミュに最適なMIDIフットコントローラーを探している
- なかなかいいMIDIコントローラーが見つからない
方に向けて書いています。
アンシミュは今やプロでも御用達
20年前、アンプシミュレーターはまだまだプロユースとは言い難い状況でした。
PODのリリースによりプロでもデモでは使うようになりましたが、現場ではまだ真空管アンプとコンパクトエフェクターという方が多かったように思います。
しかしながら現代はプロの現場でも、アンプシミュレーター/プロファイラーが用いられるようになり、
そのシェアは拡大し続けています。
現在のフラッグシップといえば、主にKemperとAxe-FXの2大巨塔に、Neural DSP「Quad Cortex」が名を連ねそうな状況です。
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なかなかいいMIDIフットコントローラーが見つからない
で、アンシミュやプロファイラーは進化していってますが、これまでそれを操作するMIDIフットコントローラーが進化していなかったように思います。
もちろん、KemperやAxe-FX専用のフットコントローラーもあるにはあるのですが、
どうにも重いし高いし、ギタリストの場合日によって(雨の日とか)異なるセッティングでリハ/ライブをすることもあり、
汎用性の高いMIDIフットコントローラーのほうが便利だったりするんですよね。
XSONIC AIRSTEPシリーズがすごい
しかしながら、XSONICから発売されたAIRSTEPが、
これまでギタリストがMIDIフットコントローラーに対し抱えていたストレスを一気に解消してくれそうなので、
ここで機能についてみていきたいと思います。
スイッチが豊富
まずはスイッチです。
MIDIフットコントローラーで小型のものって、スイッチの数が少なくてメインで使えない。。って製品多かったんですが。
AIRSTEPは5つです。
え?少なく感じますか。
このスイッチですが、トリガーアクションが3種類あって。
「踏む」、「放す」、「長押し=踏みっぱなし」それぞれに設定ができます。
したがってアイデア次第でスイッチひとつに複数の役割を設定できるため、
プリセット切替、エフェクトのパラメータ変更なんかも複雑にコントロールすることが可能です。
また兄弟製品でBluetoothに特化した、AIRSTEP LIteと組み合わせることでさらに5つのスイッチを増設することも可能です。
小さくて軽い!
重量はわずか700gです。
当ブログでも何度も書いていますが、今急がれるのはギタリストの軽量化です。
ライブで使うため耐久性が必要にはなりますが、それと同じくらいに軽いことも重要なのです。
軽過ぎて蹴っ飛ばしたら飛んでいきそう。。と心配ですが、
ボードに固定すればよいですし、これだけ足下に置く方も都度テープで固定すれば全く問題ありません。
アンプのチャンネル切替可能!
MIDIの制御だけではありません。
フットスイッチを装備したアンプやペダルエフェクターをコントロールするためのスイッチとしても使うことが可能です。
これにMIDIとの制御を加えれば、アンプは真空管アンプのチャンネルを切り替えつつも
各種エフェクトの制御も一括してコントロールすることができます。
Bluetooth対応!
そうそう、MIDIってなんであんなデカイ端子で有線で接続しなきゃいけないんだろうってずっと思ってました。
AIRSTEPなら、MIDI信号をBluetoothで無線で飛ばすことができます。
最後まで無線化することができていなかったMIDIもついに無線化です。
これは試してはいないので検証が必要ですが、そういった無線モジュールが装備されていないKemperなどでもAIRSTEPとWIDI Masterなどを使えば、無線化できるかもしれません。
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HIDコマンド送信できる!
最近は家での練習環境を充実させるのにこういった機器が使われます。
例えば、PCに表示させた譜面を送ったり、Youtubeの再生/停止などです。
それをペダルで制御するためには、PCのキーボードから送信されるHIDコマンドを送信できる必要があります。
AIRSTEPはHIDコマンド送信ができるため、練習にあたり、いちいち楽器から手を離さずに足でコントロールでき、
集中がとぎれることなく効率よく練習することが可能です。
充電式!
とっても便利なMIDIフットコントローラー。
なのに、本体にアダプターを接続して別途電源供給が必要。。となると一気にテンションが爆下ります。
その点AIRSTEPは充電式です。
フル充電で300時間利用可能なので、長いライブだって心配ありません。
1日通して利用することができます。
便利すぎる機能まとめ
- 5ピン標準MIDI、USB、Bluetooth出力を介してすべてのタイプのMIDIメッセージを送信
- Bluetooth経由ですべてのタイプのHIDメッセージを送信
- フットスイッチコントロール端子を装備したデバイスへのフットスイッチアクションを送信
- 1つのトリガーで最大8つの異なるメッセージを送信
- フットスイッチを踏むか、放すか、長押しで異なるトリガーアクション
- フットスイッチとLEDインジケーターのトグルモード
- AIRSTEP Liteと組み合わせることで、5つのフットスイッチに5つのワイヤレス拡張フットスイッチの追加
- BluetoothによるMIDIおよびHIDコントロールに特化したAIRSTEP Lite
- TRSタイプとRTSタイプの両方をサポートする2つのエクスプレッションペダル端子
- 直感的に使える専用アプリとステータスを表示するインジケーター
- ユニークなUSB HOSTモード
- 独自のMIDIトリガー機能
- 入力されたすべてのMIDIメッセージをすべてのMIDI出力まで転送可能
- 約30メートルの通信距離
- フル充電で最大300時間の動作
- ファームウェアは専用アプリで簡単アップデート
- 頑丈なアルミニウム押し出しによる筐体
まとめ
いかがでしたでしょうか?
機能性、耐久性、重量。
すべてを兼ね備えたMIDIフットコントローラーがやっと発売といった印象です。
これならば、様々なシステムで利用することが可能ですし、
宅録や練習でも使っていく費用対効果の高い製品といえるでしょう。
昨今はあまりライブができない状況ですが、家でも配信でも大活躍しそうです。