この記事は
- TVアニメ「イジらないで、長瀞さん」のED曲が知りたい
- 「カラフル・キャンバス」がどのように作られているか知りたい
方に向けて書いています。
TVアニメ「イジらないで、長瀞さん」
2021年、4月クールにて放送されたTVアニメ「イジらないで、長瀞さん」。
元々はPixivで公開されていたナナシさんによる作品ですが、現在はマガジンポケットにて連載中。
ネット公開から、連載に発展してアニメ化という新時代の売れ方ですね。
この作品は、ひたすら後輩である長瀞さん(&その友達)がセンパイをイジり倒すという作品なので、万人ウケするものではないのですが、
その中にちょっとホロリとするところもあったり、ちょっぴり刺激的なツボもしっかり突いてくる人気作です。
今日はこの作品のED曲について見ていきたいと思います。
ED曲「カラフル・キャンバス」
ED曲は声優さん達が歌う「カラフル・キャンバス」。
OP曲はタイトルにふさわしい、刺激的なロックチューンなんですが。
このエンディングが筆者はとても好きで、なんというかもう二度と戻らない、戻れない「青春」感があって好きなんですよね。
「好き」という気持ちを大事にしているので、今日はこっちを分析していきたいと思います。
メロディー&コード分析
イントロ
印象
もうイントロが超いいんですよね。
ほとばしる学園感がいいです。
たった4小節でもう、あの時の気持ちに帰れるというか、昔を思い出すような切ないイントロです。
印象としては、「さわやか」さと「切ない」印象を持ちました。
どんなふうに感じたかを書き留めておくことはとても重要なんだよ。
分析結果
コードはとてもシンプルです。しかしその中にも、ダイアトニックコード外のセカンダリードミナントを使ったり、Sus4を使ったり、感動ポイントがしっかりあります。
「切ない」の正体はやはりIII-VImという進行でしょう。
ダイアトニックコードであるIIImではなく、IIIにするとよりVImに解決する力が強くなり、ここが「切ない」の正体です。
そしてメロディー。Bマイナーペンタ+T9、F#マイナーペンタ+T9を使って、半音の動きを入れることにより繊細なメロディーとなっています。ホロリと来るようにできているんですね。
またコードがIIIのときにはE音をFにベンディングしているので、またそこが感動ポイントになります。
ギターとストリングスによるユニゾン。DoReMiFaSolRa-FiRaTiDoの旋律がとても美しいです。
全体的に漂う「さわやか」の正体は、この流れるように上がっていくメロディーによるものでしょう。
Aメロ
印象
「おだやか」、「日常」な印象を受けました。
Aメロは導入なので、そういった雰囲気のものが多いですが、なんかこうその日みたエピソードを思い出させるような余白がある印象です。
ただ6小節目に「変化」のようなものを感じ、その後「戻る」という印象も持ちました。
分析結果
コードI-IV-V-Iという超基本中の基本進行をするため、「おだやか」、「日常」と感じたのだとは思いますが、
穏やかに刻まれるアコギと、エレキのアルペジオ、ピアノの空白がまたそれらを印象づけているように思いました。
「変化」の正体は、IIであるBメジャーコードでしょう。
VIm(F#m)をIImと捉えたツーファイブの動きをしつつも、(IV)Dに偽終始して、Vに続きます。
メロディーもシンプルにBマイナーペンタ+T9のみで構成されており、
「おだやか」、「日常」をうまく演出していますね。
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Bメロ
印象
「センパイ」が印象的なBメロですw
印象としては「少し暗い」、「落ちていく」印象がありますが、後半になり「明るくなりだす」という感じです。
分析せずともこの部分が順次下降していってるからだと思われます。
分析結果
やはりコードのルート音が下降していくパターンでしたね。
この下降パターンは前回分析した「Cry Baby/Official髭男dism」でも使われています。
この記事は 東京リベンジャーズの主題歌が知りたい 「Cry Baby/Official髭男dism」がどのように作られているか知りたい 方に向けて書いています。 東京リベンジャーズ […]
ルート音がF#から半音ずつC#まで降りていく美しい流れです。
またその間に、調性外のIIが出てきたりI/VやI/IIIという展開系も出てくる。これは覚えておきたい進行です。
メロディーはやはりF#マイナーペンタ+T9とBマイナーペンタ+T9で繊細なメロディーとなっていますが、
FaugのところだけはこれまたE音をFにベンディングさせてコードとぶつからないようにしています。
サビ
印象
聞くだけで王道の進行をしていることがわかりますが、感情でいうと「続いていく青春」のようなイメージを持ちました。
また、ところどころ「切ない」や「少し寂しい」ような印象もあって、青春のほろ苦さみたいなものもしっかりと感じることができます。
また12小節目では、ここでも下降していくような動きをしています。
ここでは「過ぎていく」ような印象を持ちました。
分析結果
IV-V-I-VImというこれもまた王道進行ですね。
IVから始まるコード進行は、何かと「続いていく」という感じを演出できます。曲の終わりなんかにつかうとそれっぽくなります。
また、「切ない」や「少し寂しい」の正体はやはりセカンダリードミナントです。
III-VImやIII/♭VI-VImのような動きをするとそのような印象を演出することができます。
そして「過ぎていく」の正体もやはり下降進行でした。
あんですが、Bメロで使われている下降進行と少し違うところに注目です。
Bメロでは、4つめのコードがB(II)ですが、サビはD#m7-5(#IVm7-5)です。
前者が明るい印象ですが、後者はSDm特有の暗さが出ます。
これが独特の切なさを生み、「過ぎていく」という印象になったのでしょう。
最後はAsus4-Aという余韻を残す終わり方をして、再び美しいイントロに戻ります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日覚えておきたいのは、以下の2つの下降進行ですね。
VIm-♭VIaug-I/V-II (明るい)
VIm-♭VIaug-I/V-#IVm7♭5 (暗い)
シンプルながらもギミックがしっかり効いていてとてもいい曲ですよね。
原作者のナナシさんが、この曲の8bit版を制作した特殊EDもあって、こちらもすごく評価されています。
最後に長瀞さんがセンパイを追いかけるところがとても好きです。
イジりながらも、センパイのことが大好きなんですよね。長瀞さんは。
なんか「ガイア幻想紀」のエンディングがこんな感じだったなぁと思い出し、
ちょっとウルっときてしまいました。