この記事は
- BIAS FX2って何?
- BIAS FX2の使い方が知りたい
- 他のアンプシミュレーターとの違いが知りたい
方に向けて書いています。
これまでのアンシミュ
ギターの世界では、未だに真空管アンプが最強です。
ギター自体もビンテージのものが重宝され、本当に特異な業界だなぁといつも思います。
しかしながら、さすがに現在ではITの恩恵を受け、少しずつギタリストも重たい機材から開放されつつあります。
これまでギタリストの機材はハードとソフト一体型のものが多く、ライブにおける耐久性から、ラックタイプのものやフロアタイプのもの、アンプヘッドがほとんどでした。
LINE6 Helix
Fractal Audio AXE-FX III
Kemper Profiler Stage
DTMでレコーディングをするにしても、これらのハードでアンプやエフェクター、キャビネットをシミュレートした音をオーディオインターフェースを介しレコーディングするのが普通でした。
BIAS FX2?
そんな中リリースされたのが、Positive GridのBIAS FX(現在はBIAS FX2)です。
それまでハードとソフト一体型のアンプシミュレーターをソフトだけに切り離したのです。
これにより、ギタリストはオーディオインターフェースにギターのシールドを直接接続することでレコーディングが可能になったのです。
グレードにより、使えるアンプやペダルも増え、ギタリスト的に必要なサウンドはBIAS FXのみで完結できます。ハードがないのでコスパも最強。
さらにKemper同様、プリセットもシェアすることが可能です。
どういう使い方できるの?
アンプやペダル、キャビネットのシミュレートの機能がソフトだけになる。
そうするとDTMではどのような恩恵を受けることができるでしょうか?
これまでハードとソフト一体型の場合、ギタリストが作った音(化粧した音)をそのままレコーディングするしかできませんでした。
ですが、ソフトだけのアンプ&ペダルシミュレーターの場合、ギターは素の音(スッピンの音)だけを録音しておけばいいことになります。
この化粧した音とスッピンの音がどれくらい違うかはギタリストなら誰でも想像はできますよね。
BIAS FX2を使えば、歪んだ音でレコーディングはするものの、録音する音自体は、生音にしておくことが可能なのです。
それはどういうことかというと、
「後からアンプやエフェクターを変更することができる」
ということになります。
昨今はセルフレコーディング、セルフミックスを行うバンドが増えました。
でレコーディング終わり、ミックスをしているときに、アンプやエフェクターを変更することができるようになったのです。
実際にやってみた
今回は、あるギターソロを録音して、アンプやエフェクターを変更してみました。
レコーディングは、ある程度作った音で行いますが、録音するのはギターの生音です。
生音
まずは生音です。音量が足りないのでコンプだけかけている状態です。
これがエレキギターの素の音です。どすっぴんの音。意外と聴けるもんだw
続いてここにBIAS FX2を挿入します。
MarshallアンプにBlues Driver
MarshallのPlexiアンプ(Moddedってことはエディー的な?)にブルースドライバーをかましてみました。
うん、エレキギターっぽいサウンドになりましたね。
ちょっとレコーディングしたギターがストラトなので、線の細さが出ていますね。
VOXアンプにBOSS&チューブスクリーマー
続いてVOXのAC30的なアンプにBOSSのオーバードライブとチューブスクリーマーをかましてみました。
チューブスクリーマー特有の丸さが出てストラトでも太さが出ましたね。
FUZZ FACE
最後はFUZZにしてみました。
僕はずっとFUZZについて研究してこなかったギタリストでして、最近ちょっと興味あるんですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
録音した後からアンプやエフェクターを変更できる時代となりました。
これによりミックス時のできることの幅が大幅に広がりました。
このBIAS FX2は今後、レコーディングだけではなく、ライブ標準にもなりつつあります。
今後もギター界の革新が楽しみです。