この記事は
- オーディオインターフェースを探している
- 5〜10万円の価格帯のものを探している
方に向けて書いています。
高級オーディオインターフェース
これまで、低〜中価格帯のオーディオインターフェースについて特集してまいりました。
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この記事は オーディオインターフェースを探している 3〜5万円の価格帯のものを探している 方に向けて書いています。 中価格帯オーディオインターフェース 最新のオーディオインタ[…]
いよいよ5万円以上のオーディオインターフェースの特集です。
DTM用途でありながらも、プロ用機器に匹敵するサウンドを誇るものが増えてきます。
まずは選び方の注意からみてみましょう。
〜10万円オーディオインターフェースの選び方
基本的な選び方については上記の低〜中価格帯のものにまとめていますが、
高級オーディオインターフェースの場合に注意すべきことがあります。
接続方法
これまでの低〜中価格帯のオーディオインターフェースはUSB2.0やUSB3.0が主流でした。
しかしながら、高級なものになるとUSBに加えひとつ選択肢が増えます。
それがThunderboltです。
5万円以上の価格のオーディオインターフェースの場合、Macで使われるThunderboltを利用するものも視野に入ってきます。
Thinderboltはインテルとアップルが共同開発したFirewireに替わる次世代の高速データ伝送技術です。
これまでのジェネレーションとしては1〜4まで規格が存在します。
少しややこしいのですが、2以下の接続端子と、3以上の接続端子が異なります。
Thunderbolt1および2
これは、Mini Display Portという端子で接続します。
Thunderbolt3および4
3以上になると、USB-C端子での接続となります。
USB-Cというのは単にコネクタ形状のことを指すため、USB-C端子を搭載しているからといってThunderboltに対応しているわけではないことに注意が必要となります。(単にUSB3.1の可能性がある。)
オーディオーインターフェースの場合、現状はThunderbolt3用のものが多いですが、
それ以下の規格であっても、変換アダプタとケーブルがあれば利用可能なものが多いです。
DSP搭載数
この価格になってくると、DSPを複数搭載しているものも出てきます。
その場合、同時に使えるハードウェアエフェクトの数が異なってきます。
オーディオインターフェースに搭載されているエフェクトをどんどん利用したい場合は、
DSPの搭載数にも着目する必要があります。
〜10万円オーディオインターフェースのおすすめ
ZOOM UAC-8
低価格かつハイクオリティーな音響機器を多数扱うZOOMのオーディオインターフェースです。
最大18イン/20アウトなので、ドラムやバンドの一発録りを行うときに重宝しそうです。
A/Dコンバータには業務用マスターレコーダー等で使用されているAKM社の「AK5388」を、D/Aコンバータには120dBのダイナミックレンジを誇るAKM 社の「AK4413」を採用しているので、抜群のサウンドクオリティです。
また、AD/DA変換時に4倍のサンプリングレートで処理するアップサンプリング機能を内蔵。元のサンプリングレートが44.1kHzや48kHzの場合、内部処理では176.4kHzまたは192kHzとして動作します。
Cubase LEもバンドルされているので、すぐにDTMレコーディングが開始できるのもポイントです。
接続方法 | USB3.0 |
---|---|
IN/OUT数 | 18IN/20OUT |
サンプリングレート | 最大192kHz/24bit |
ファンタム電源 | ◯ |
バスパワー | ✕ |
ダイレクトモニター | ✕ |
MIDI | ◯ |
DSP | 無 |
ループバック機能 | ◯(UAC-8 MixEfx上で可能) |
重量 | 2002g |
UNIVERSAL AUDIO APOLLO SOLO USB Heritage Edition
この価格帯にて、多くのDTMerが使うUNIVERSAL AUDIOのインターフェースが出てきました。
人気の理由はUADプラグイン。
ハードウェアに搭載されたDSPにより、UADのプラグインを利用することができます。
標準では以下のプラグインがバンドルされます。
- UA 610-B Tube Preamp and EQ
- Marshall® Plexi Classic Amplifier
- Teletronix® LA-2A Classic Leveling Amplifier (Legacy)
- 1176SE/LN® Classic Limiting Amplifiers (Legacy)
- Pultec® Pro Equalizers (Legacy)
- Precision Mix Rack コレクション
- Raw Distortion
-
Ampeg® SVT-VR Classic Bass Amp
- RealVerb Pro
それに加えて、Heritage Editionでは以下のプラグインがバンドルされます。(総額$1300以上!)
- UA 1176 Classic Limiter Collection
- Teletronix LA-2A Classic Leveler Collection
- Pultec Passive EQ Collection
- UA 610 Tube Preamp & EQ Collection
- Pure Plate Reverb
DSPが1基であるためSOLOということですね。
IN/OUT数は多くはありませんが、自宅でDTMをするならば多くの入出力は必要ありません。
そのぶんUADプラグインを利用することで、巷の音源に負けない質で音楽を制作することができます。
なお、注意点として本製品は
WIndowsでしか利用できません。USB3.0を搭載したMacであっても動作はしません。
Macであれば、Thunderbolt版である無印の「APOLLO SOLO Heritage Edition」をセレクトしましょう。
接続方法 | USB3.0(Winodwsのみ動作) |
---|---|
IN/OUT数 | 2IN/4OUT |
サンプリングレート | 最大192kHz/24bit |
ファンタム電源 | ◯ |
バスパワー | ✕ |
ダイレクトモニター | ◯ |
MIDI | ◯ |
DSP | 1 |
ループバック機能 | ✕ |
重量 | 630g |
RME Babyface Pro FS
プロの愛用者が多い、RMEのオーディオインターフェースです。
未だにUSB2.0接続なのですが、192kHz/24bitを実現しており、オーディオインターフェースの質は接続方法だけでは測れないと思い知らされます。
価格は高額ですが、何よりオーディオインターフェースで一番大事な部分である音質の部分で非常に満足度が高く、
長く愛される製品です。
低〜中価格帯のものを使っていた方が、これに乗り換えて「世界が変わった」という声が多いです。
価格的にプロ用ですが、携帯性が高いのもGood。
接続方法 | USB2.0 |
---|---|
IN/OUT数 | 12IN/12OUT |
サンプリングレート | 最大192kHz/24bit |
ファンタム電源 | ◯ |
バスパワー | ◯ |
ダイレクトモニター | ◯ |
MIDI | ◯ |
DSP | 1 |
ループバック機能 | ◯(TotalMix) |
重量 | 680g |
UNIVERSAL AUDIO APOLLO TWIN MKII/DUO Heritage Edition
UNIVERSAL AUDIOからもうひとつ。同じAPOLLOですがDSPが2基搭載されているモデルです。
その他のスペックはSOLOとほとんど変わりません。
DSPが2基搭載されているため、使えるUADプラグイン数がこちらのほうが多くなるメリットがあります。
こちらもプロの愛用者が多いオーディオインターフェースです。
接続方法 | Thunderbolt |
---|---|
IN/OUT数 | 2IN/6OUT |
サンプリングレート | 最大192kHz/24bit |
ファンタム電源 | ◯ |
バスパワー | ✕ |
ダイレクトモニター | ◯ |
MIDI | ◯ |
DSP搭載数 | 2 |
ループバック機能 | ✕ |
重量 | 1070g |
Antelope Discrete 4 Synergy Core
昨今、一番人気のオーディオインターフェースです。
Antelope社は元々、クロックジェネレーターを作るメーカーで、その精度を活かしたオーディオンターフェースをリリースしています。
キャラクター的にRMEとUADの双方のいいところを組み合わせたようなオーディオインターフェースです。
DSPを2基搭載し、UADとはまた違う独自モデリングのプラグインが利用可能です。
そのプラグインの総額はなんと3,000ドル!
FXのライブラリはこちらから参照できます。
価格通りの音質で、解像度が非常に高く、完全にプロユース。
RME同様、音質に対しての満足度が非常に高いです。
他の製品との差別点として、マイクモデリング機能が搭載されていることもポイント。
しかしプラグインは、基本的にDAWに挿入するものではなくかけ録り用と捉えたほうがよいです。
DAWに挿入するには、別途ソフトウェア(AFX2DAW )の購入が必要かつ、Thunderbolt接続時しか利用はできません。
なによりオーディオインターフェースの本質である音質が評価されていますが、
導入には考慮すべき点があることも覚えておきましょう。
接続方法 | USB2.0またはThunderbolt |
---|---|
IN/OUT数 | 4IN/4OUT(最大14IN/16OUT) |
サンプリングレート | 最大192kHz/24bit |
ファンタム電源 | ◯ |
バスパワー | ✕ |
ダイレクトモニター | 記載なし |
MIDI | ◯ |
DSP搭載数 | 2 (+FPGAプロセッサ) |
ループバック機能 | ✕ |
重量 | 1700g |
2022年更新!Antelope Zen Goについて
ちなみに2021年2月にAntelope社はエントリーモデルのオーディオインターフェースである、Zen Goをリリースしました。
筆者はRockon渋谷店にて試聴をしてきました。
個人的にDiscrete Synergy Coreとキャラクターが異なり、どちらかというとUADのように柔らかい音質であると感じました。
なお、ぱくゆうさんのYoutube動画にもありますが、Zen GoはUSBバスパワーで動作させるために、ヘッドホンアンプの音量が小さく設計されており、最大音量が小さいです。
※2022年現在はドライバーがアップデートされ、音量が小さい問題は解消しています。
ぱくゆうさん!いつもありがとう!
導入当初は、いろいろと問題を抱えていたZen Goも、アップデートにより現在は解消しています。
ですが、このメーカーの日本担当は現在不在であり、サポートの対応はEU側での英語対応となってしまうことに注意が必要です。
購入するならば、Rockonさん経由が正直おすすめです。
(毎度神対応していただいてます。)
わかる!「歌ってみた」や「弾いてみた」動画や、DTMで作曲したときにミックスがうまくいかなくて沼にハマるよね。そんなときはRMSメソッドで巷のCDみたいなミックスに仕上げる技術を学べるよ!
しかも今なら、破格の1,600円でそのメソッドが学べるんだ
巷のCDのサウンドを「再現」できるメソッド(Reproducible Mixing Sound)。略してRMSメソッド。
DTMerがハマるミキシングを、たった数日で学べる音楽教材です。
Logic Pro X ユーザーでミキシングの初心者〜中級者を対象にしています。
まずはこのメソッドの紹介動画(1:30)をご覧ください。
- DTMスクールでは数十万円かかるミキシングのスキルを破格で習得できる!
- メソッドに基づいて設定をしていけば、誰でもCDクオリティを再現できる!
- 教材として46個のWAVファイル(96kHz/24bit)および各工程の処理結果ファイルが付属!
- リファレンス曲としてヒットチャート上位曲を使用!
- 習得したスキルは他の曲でも再現できる!
- パラメータの設定理由や数値も全公開!
- Logic Pro Xの標準プラグインのみを使用!
筆者も音楽を作り続けないといけないから。
そのために全パラメータを公開したプロジェクトファイルが付属しているから、誰でも再現できるはずだよ!
是非やってみてね!
まとめ
いかがでしたか?
高級オーディオインターフェースについてでした。
10万円ともなると、モニタースピーカーやマイクもそれ相応のスペックのものが必要になります。
費用対効果を鑑みて、購入に踏み切ってください。