音楽の感動を左右するセカンダリードミナントを操ろう

この記事は

  • セカンダリードミナントが何なのか知りたい
  • 感動する曲を作りたい

方に向けて書いています。

 

セカンダリードミナントって何?

 

作曲をするにあたって、音楽理論を勉強するといずれ出会うやつ。

それがセカンダリードミナントです。

 

作曲の世界はもちろん、ギターソロなどのスケールを勉強するときにも必ず登場する、

とっても重要な概念で、J-POPではこのセカンダリードミナントが多用されています。

 

じゃあ、セカンダリードミナントって何なのか。

どうやったら作曲で使えるようになるのか。

 

今日はそれについて、解説していきたいと思います。

 

ドミナントとドミナントモーションとは

 

まず、セカンダリードミナントを知る前に、普通のドミナントを知らなければなりません。

プライマリードミナントですね。

 

それを知るには、まずはダイアトニックコードを覚えなければなりません。

音楽を作る上での土台となるコード群です。

 

Key=Cにおけるダイアトニックコードは、五線譜上にドレミファソラシを並べて、

それを一個飛ばしでお団子状に重ねたものです。

 

 

これらのコードがKey=Cにおける土台となるコード群となるのですが。

このうち、

 

  • CMaj7(IMaj7)はとても落ち着くコード
  • G7(V7)は不安定なコード

 

として機能し、CMaj7をトニック、G7をドミナントと呼びます。

 

CMaj7-G7-CMaj7と弾いてみるとわかると思います。安定ー不安定ー安定という印象になると思います。

音楽は感情がすべてです。理屈は後からできたものです。

 

でこの、G7-CMaj7という【不安定】ー【安定】の動きをドミナントモーションといい、曲の要で使います。

 

音楽は5度の動きが強いので、Dm7-G7-CMaj7として5度進行を連続させる場合も多いです。

(これをツーファイブって呼びます。)

 

KeY=Cにおけるセカンダリードミナント

 

じゃあ、ダイアトニックの他のコードを安定としたドミナントはないのか?

 

 

あるんです。

 

それがセカンダリードミナントです。

 

例えば、Key=CにおけるDm7を安定としたときの不安定はなんなのか?

それはKey=Dmのときの(V7)を探せばよいのです。

 

Dから完全5度をルートするセブンスコード。

つまりA7です。

 

 

こうやってダイアトニック上すべてのコードにセカンダリードミナントが存在します。

(ただ、Bm7♭5(VIIm7♭5)はほぼ使われません。)

 

 

このように、セカンダリードミナントをみてみると、

Key=C以外の音を使ったセブンスコードがたくさん出てきますね。

 

でそれをKey=Cの中で使ってあげるのです。

そうすると、その部分は一瞬だけ転調したような動きになります。

 

よく歌メロで臨時記号の#や♭が出てくるじゃないですか?

そういうときは、このセカンダリードミナントを利用している場合が多いです。

 

実際の使われ方

 

では、実際にセカンダリードミナントがどのように使われているかみてみましょう。

これは、このブログで分析している巷の音源のをみてもらったほうがよいと思います。

 

例えば、「ラブライブ!スーパースター!!」の曲。

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この曲はではサビの9小節目で、IV-III-VImという進行が使われていて、III(III7)がVImに解決するセカンダリードミナントとなります。

 

例えば、「髭を剃る。そして女子高生を拾う」OP曲。

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サビの11小節目で、IIIm-III7-VIm-VI7-IImという進行があり、III7がVImに解決するセカンダリードミナント。VI7がIImに解決するセカンダリードミナントとなります。

 

例えば、「ゆるキャン△ Season2」OP曲。

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イントロの9小節目で、VI-IImという進行が使われており、VIがIImに対するセカンダリードミナントということになります。

 

 

セカンダリードミナントは曲の感動を左右するコード

 

上記のセカンダリードミナントが使われている部分を注意して聴いてみてほしいのですが。

 

そこだけ転調しているように聞こえるし、ドミナントであるため【不安定】ー【安定】の動きをするため、

なんかゾクゾクするような感情が湧きませんか?

 

そうなんです。

セカンダリードミナントを使うことによって、曲がより感動的なものになるんです。

 

このコードを駆使した音楽がJ-POPとジャズです。

とくにJ-POPは歌詞の力も相まって、泣かせどころでセカンダリードミナントがよく使われます。

 

筆者も作曲するときは必ず使います。

 

ただ、宇多田ヒカルさんのようなリズムを重視した音楽や洋楽POPではあまり使われません。

 

 

のおとさん
ところで曲全体のミキシングがうまくできません。どうやってもCDみたいな音にならなくて。。
くどしゅん

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のおとさん
どうしてこんなに安いんですか?
くどしゅん
筆者自身がひとりで作ったメソッドで、サポート的な対応ができないからだよ。
筆者も音楽を作り続けないといけないから。
そのために全パラメータを公開したプロジェクトファイルが付属しているから、誰でも再現できるはずだよ!
是非やってみてね!

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

曲の感動を左右する、セカンダリードミナントのお話でした。

ちなみに、セカンダリードミナントの前段には、ツーファイブのツーが存在することがあります。

 

調性とは異なるマイナーコードが出てきた場合、そのあとにドミナントが打たれて何かしらのコードに解決するってこともたくさんあります。

そのときのIIm7をリレーテッドツーって読んだりします。

 

このセカンダリードミナントを操れるようになると、あなたの曲の質が格段に上がります。

是非、使えるようになりましょう。

 

 

くどしゅん
セカンダリードミナントで使えるテンションなんかも研究してみるとまたおもろいですよ。
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