「不滅のあなたへ」主題歌「PINK BLOOD/宇多田ヒカル」歌詞考察

この記事は

  • TVアニメ「不滅のあなたへ」の主題歌が知りたい
  • 「PINK BLOOD」の歌詞の意味が知りたい

方に向けて書いています。

 

TVアニメ「不滅のあなたへ」

 

2021年4月クールにて放送された「不滅のあなたへ」。

主題歌はシン・エヴァンゲリオン劇場版:||の記憶も新しい、宇多田ヒカルさんが担当しています。

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今回の歌のタイトルは「PINK BLODD」。

前回、主題歌である「PINK BLOOD」のメロディーとコードについて分析しました。

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今回は、歌詞について考察してみたいと思います。

 

「PINK BLOOD」歌詞考察

 

まず、なぜPINK BLOODなのか?ですよね。

 

PINK BLOODという言葉は直訳すると、「ピンク色の血液」です。

何かほかに意味のありそうな言葉ではありませんでした。

 

ちなみに、ピンク色の心理的な意味は

「幸福感・愛・恋・優しさ・安らぎ・解放感・ときめき・甘い・女性らしい・ロマンティック」

「依存・優柔不断・甘え・子供っぽい・自己犠牲」

「身に着けるとなごやかで幸せな気持ちになれる」

 

などがあります。

それを踏まえて歌詞をみてみたいと思います。

 

※本考察は、本編のネタバレを含みます。

 

歌詞全文サイトと、この記事の切替が瞬時にできずに読みづらいのですが

 

歌い出し

※歌詞は著作権保護のため一部のみ引用

Pink blood (中略) もう知ってるから

PINK BLOOD/宇多田ヒカル

 

血液というのは、何もしなければ誰にもみられることはありません。

もしその色がピンクであろうとなかろうと、自分自身がそれをキレイだと思っていれば。

 

冒頭、主人公であるフシは球体でした。

しかしながらそれは石となり、犬となり、その後のメインの姿である少年(人間)の姿を獲得します。

 

その少年は広い世界へ旅立つことを夢見ながらも裂傷により病で息絶えます。

死者の体を習得できるフシは、少年の体をコピーして犬から人間の体へ変化するのです。

 

全く感情のないように見えるフシですが、椅子から転げ落ちた息絶えた少年を椅子へ戻してやってるんですよね。

キレイな志をいただいたというお礼でしょうか?

 

誰にも聞かなくても
キレイなものはキレイ
もう言ってるから

PINK BLOOD/宇多田ヒカル

 

二回目はより 内面的な歌詞となっています。

「これってキレイなもの?」って誰かに聞くことなんてないですよね。

 

キレイなものをキレイと感じることに理由なんてない。

人間は脳は大脳新皮質(論理))と大脳辺縁系(感情)に分けられますが、感情を決定する後者は言語がわからないのです。

 

つまり私たちが常日頃から感情に理由をつけようとしているのは全くもって無意味なのです。

フシは旅を続けるにつれて卑しい人間や、全うな人間の違いを誰に教わるでもなく理解していきます。

 

その最初の人間が少年であり、マーチなのでしょう。

 

Aメロ

あなたの部屋 (中略) いられないわ

PINK BLOOD/宇多田ヒカル

 

この歌詞はもう単純にマーチのことを思い出してしまいますね。

大人になることを楽しみにしていたのに、ある日生贄に選定されてしまいます。

 

自分が大人になることができないと知ったその時マーチには大粒の涙がこぼれます。

そして生贄になるために森を連れていかれていく中で、パロナの手助けもあり脱出を試みます。

 

自分で人生を選択し、大人になることを選択していくのです。

 

心の穴を (中略) 気付いたから

PINK BLOOD/宇多田ヒカル

 

なんとなくこの歌詞を見て、この曲のテーマが「成長」とか「自立」みたいなことかなと感じました。

 

フシにしても、マーチにしても出会うことで変化が起き、受動的ではなく能動的に生きることで成長していきます。

人は誰かに癒してもらおうと考えがちです。

 

しかしながら能動的に生きると、自分を癒せるのは自分自身であると知ることができます。

マーチやフシ自体も、経験によりそういったことに気づき、「成長」、「自立」していく。

 

サビ

サイコロ振って (中略) じゃなきゃダメ

PINK BLOOD/宇多田ヒカル

 

サイコロを振る。運を天に任せるイメージです。

人生は何が起こるかわかりませんよね。

 

フシは球体でした。観察者によってこの世に投げられます。

それは自分で選択したことではありません。

 

これが生まれるということです。

しかし産み落とされたならば、そこから先は自分の選択です。

 

自分で選択をして獲得していくことで「成長」していくのです。

 

 

なぜPINK BLOODなのか?

 

ということで、この歌は「成長」や「自立」がテーマであると個人的には解釈しました。

 

ではPINK BLOODの意味って何でしょう。

 

宇多田ヒカルさんといえばエヴァというのは前述のとおりですが。

使途が出現する際、ネルフの画面には「BLOOD TYPE BLUE」って表示されるんですよね。

 

これは「ブルークリスマス」という映画のオマージュだそうで。

もし他の人間と何ら変わりないのに、血だけが青い人間がいたらどうなるか?という映画なのですが。

 

人間はそういった人間を排除するように動くんですよね。

だから使途も殺そうとする。

そういった前提があって、それとは対照的な色としてピンクにした。と解釈しました

物語でフシは犬になったり、人間になったり、変化するわけですが。

 

不思議と登場人物たちはフシを怖がらず、受け入れていきます。

まさにブルークリスマスとは対照的です。

 

それは人間の感情が、「この生命体は悪い(怖い)ものではない」と大脳辺縁系が決定したからかもしれません。

したがって、冒頭の歌詞(キレイなものはキレイ)になったのかもしれません。

 

一方ピンク色は、どうやって作るか。

これは白+赤なんですよね。

 

フシのイメージカラーである白。

それに加えて、赤色は人間の血液の色。

 

まさに死者の身体を吸収して成長していくフシを象徴する色故に、PINK BLOODにしたのかもしれませんね。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

不滅のあなたへ主題歌「PINK BLOOD」の歌詞について考察してみました。

実はフルコーラスの歌詞が見当たらず、全然意味が違うかもしれませんが、ある情報だけで考えられること、感じたことを書いてみました。

 

詞の解釈はそれぞれでいいものだと思います。

絶対に正しく伝えたい内容であれば比喩表現なんて使いませんし。

 

みなさんも音楽を聴いて、歌詞の意味を自分なりに解釈してみるとよいでしょう。

 

 

くどしゅん
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